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「働く」ことと私。

働くことに向かないのではないか

壊滅的に働くことに向いていないのではないか。そんな疑問は去年からあった。

働くことはお金をもらえるから最初は好きだった。いくらもらえる、と計算したら楽しくなる。お金を貯めて何をしたいか考えることが好きだった。

でも私は外に出ることも人と話すことも苦手だし人より疲れるのだった。その証拠に、働いていた頃、家事は全くできなかった。今だってできているわけじゃないけれど。

人と話したら私はひどく消耗する。そういう特性を持っている。

加えて仕事内容も特に好きになれるものではなかった。PCに向かって作業をする、倉庫で作業をするというのは全然苦ではなかったけれど、同僚と意思疏通をはかったり部署の違う人に対応したりするのが何よりやりたくない仕事であったし苦手でもあった。PCに向き合ってカタカタと資料を作るのは大好きだったので積極的にそっちの仕事をした。

その頃はまだASDというものを甘く見ていた気がする。ASDは特性として、疲れやすいし人とのコミュニケーションがうまくないしやれたとしても多大な疲労がある。

それを努力で何とかできる脳の作りをしていないから障害なのだ。抑うつ状態を悪化させ、療養になった。

どうすれば「働く」ことができるのか

とはいえ私には何もしないでお金が入ってくるような財産――例えば不動産とか――がないので、働かねばお金を得ることができない。

でも私は今外に出て働くことができない。最近ようやく外に出られるようになってきたけど、外に出て、その後一日全く動けなくなってしまう。これでは働けない。働くのが週2日とか3日ならまだ何とかなるかもしれないが、週5日一日8時間といった"普通"の働き方はできない。今の状態でそれをしたら体が壊れる。

"普通"の働き方ができない人に社会は厳しい。当たり前のように週5日一日8時間働くものだと学校で教えてきて、それを外れたらどうやって生きていけばいいのかということを誰も教えてなどくれない。

何とかwebで仕事を受注したけれど、それだけでは食べていけない。外に出て働けない私は在宅ワーク以外に現状手がない。

抑うつ状態で体を壊しているから働けないのかなと思う夜もあれば、抑うつ状態がよくなってもASDの特性は消えてくれないのだから外に出て週5日一日8時間の労働は厳しいだろうと思う夜もある。

どうしたら働けるのだろうか。

「働く」って何なんだろう。

飲食のアルバイトをしていた頃、私はアルバイトをしながら上がりの時間が来ることや賄いを食べることを楽しみにしている不真面目なアルバイトだった。

仕事内容自体は好きだった。ドリンクを作って、人に持っていってもらう。たまに自分でも持っていく。メインの業務がお客様から見えないバーカウンターの中で済むので顔を作らなくていいからオーダーを見るのに遠慮なく目を細められた。

業務内容は好きだけれど、そこに向上心はなかった。もっと速度を上げようとか、できる仕事を増やそうとか、そういうものはなかった。何故なら頑張って時間を過ごしても最低限スレスレの低空飛行で時間を過ごしても払われる給料は変わらないし、頑張っても「来月から時給上げます」ということもないからだ。よくしてもらったし感謝はしているけど、給料分の働きしかしないし向上心はない、そんなアルバイトだった。

それが、ライティングの仕事を受注して働いてみると少し違った。好きだし続けたいしもっと長い記事を書きたい、よりたくさんの記事を書きたい、と思うようになったのだ。書けるものの幅を広げていきたいと考えている。

書くことが好きなことで向いていることなのかもしれない。よりいいものが書けるようになりたい。


執筆のための資料代にさせていただきます。