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宝石あれこれ③ 職人さん泣かせの宝石

みなさん、こんばんは。
本日も宝石のお話をさせていただきます。
巻頭の宝石は人気の宝石『スフェーン』と『アウイナイト』です。
こちらの宝石たち、美しいのですが、実は硬度が低いので、職人さん泣かせといわれております。
柔らかい宝石の印象が強いエメラルドのモース硬度は7.5から8。
スフェーンは5.0から5.5。
アウイナイトは5.5から6.0。
ガラス並みといわれております。

職人さんが気を張る場面は、まずは石を枠にセッテティングする際にだそうです。
いわゆる爪留めという作業は、爪の顎を切り、宝石のガードルに固定させることで、しっかりと安定するのです。
しかし、宝石は横からの衝撃に弱いという性質があります。
最高硬度のダイヤモンドでさえ、このセッティングの際にガードルがチップしてしまうことがあるので、特にこの二つの宝石は緊張するそうです。
同様にリングに加工された場合、サイズ直しが発生することがままあります。
リングの腹側を切って調整を行いますが、リングをロー付けする際に火を当てて地金を繋ぎます。この時に向かい側にある宝石に火が当たらないようにと、とても気を遣うのだそうです。
※ロー付けとは、金を溶かして溶接することです。

現代の職人さんたちは技術も高いので、こうした宝石をジュエリーとして楽しめるというわけですね。
職人さん、ありがたや~。

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