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起業における2つのベクトル#2|シリコンバレーかナパバレーか

10連休明けで、なんかペースがつかめないという方も多いかと思います。私は曜日感覚がなくなり、今朝のゴミ出しはダッシュしてセーフでした。

さて、先週のnoteで書いた「起業における2つのベクトル」、ベンチャー型かスモールビジネス型かの続きです。

タイトルにあるように「起業における2つのベクトル」は、シリコンバレーの企業のように「全人類が使えるユニバーサルな財・サービス」を生み出すのか、ナパバレーのワイナリーのように「特定の人を対象としたローカルなビジネス」なのかという2つのベクトルに分けられます。

シリコンバレーと呼ばれるサンフランシスコ郊外にある「成功した企業」というのは、全人類を対象にしたビジネスですからマーケットも大きく、成功すれば大きな報酬を得ることができます。その分、競争も熾烈で成功する確率も低くなるので、まさにハイリスク・ハイリターンのビジネスです。

一方、ナパバレーはシリコンバレー同様、サンフランシスコ郊外にある地域ですが、ナパバレーは地形的にも本当に「谷」です。

余談ですが、私は2016年の春に友人とサンフランシスコ弾丸ツアー5日間に行き、HISのオプショナルツアーで一日シリコンバレーの企業を巡り(ツイッター、フェイスブック、ヤフー、アップルなどを、外から見たりSHOPに立ち寄っただけ)、もう一日はナパバレーの3つのワイナリーを巡りました。(各ワイナリーでワインを3種類くらい試飲するので、それ以上寄ると急性アルコール中毒になりますので3つが限界)

ナパバレーの「ナパ」とは、インディアンの言葉で「豊潤の地」という意味だそうですが、その名の通りナパバレーには多様な土壌があり、同じナパバレーのワイナリーでも様々なブドウ品種のワインを生産することができるそうです。

そしてナパバレーのワイナリーのほとんどは小規模の家族経営で、それぞれ特徴のあるワインを生産しています。量よりも質を求める経営で、高品質なワインを高めの価格で生産します。

シリコンバレーとナパバレー、どちらが良いということではなくて、目指している方向が全く違うわけです。「起業における2つのベクトル」については、まだまだ議論の余地がありますので、また来週もnote に書いていきたいと思います。

令和元年5月7日 巴創業塾主宰 藻谷ゆかり
https://www.facebook.com/tomoesogyojuku/

#起業 #事業承継 #地方移住 #ビジネス