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決断するからこそ道は開ける〜満月祭の世界を体感〜

こんにちは。コラボレーターのいたやゆかりです。
夏祭り。前から気になっていて行きたいと思っていたお祭りがあります。
それが獏原人村で開催される「満月祭」。

この「満月祭」実は結構ハードルが高いのです。
場所は車で舗装されていない道を4キロ程通らないとたどり着けない秘境!
秘境で電力会社との契約をしていない村という事もあり、強制的にデジタルデトックス。

「行きたい!!」と思っても、車の運転が出来ない私は1人で行く事が出来ません。友人に満月祭の話を伝えると共に、「行きたいけれど、どうしようかねぇ〜」と言いながら、開催日が迫って諦めかけていました。


そんな時に、SNSで乗り合いの人を探しているという情報を誘った友人が教えてくれ、SNSに書き込みをしました。すると5分後にいわきの駅まで迎えに来ていただける事が決定しました◎お送りくださったマサイさんはなんと、45年前に獏原人村を作った7名のうちの1人の方でした。

いわきから満月祭に向かう車の中で、獏原人村に関わる様々なお話を直にお伺いする事ができました。自足自給にこだわり過ぎずに、快い着地点を探りながら、無理なく楽しく暮らしていらっしゃる事が伝わってきました。

45年という長い年月を過ごされながら、毎年「満月祭」という形で自由にそれぞれの人が楽しみながら暮らしていくまさに自律分散の空間を創られているという事を実感しました。

入場料やお祭り内の出店の費用を賄う為に、その場でスタッフとして働く事も出来ます。

受け付けでアルバイトをすると獏造幣局が発行している「チャラ」がもらえます。チャラは満月祭の通貨。全てのお店で使う事ができて、チャラは本部にて円とトレードできるとのこと。トレードは本祭終了15日までで、それ以降は文字通り「チャラ」になるそうです。

「入場料払えないほどお金がない人は是非受け付けを4回(8時間)アルバイトすれば入場料がチャラに。記念に持って帰って、飾ってもいいよね」と説明されていました。この軽やかで楽しい感じが満月祭ならではだと感じました。

実際に友人達も鮮やかな着物のお店や洋服ブランドのお店を出店していました!

生きること、暮らす事がとても近い範囲で行われていると感じました。
今回、初めての満月祭だったにも関わらず、マサイさんと知り合った事で、スモモやブルーベリーの木を案内してもらったり、ミツバチの蜂蜜を購入させて頂いたり。精霊のイベントで舞台に出る機会を頂く事も出来ました!



目に写る景色がどれも新鮮で、「ここはどこの国なんだろう?」という気持ちになります。国も時代もよく分からない、身を置いたことのない世界でした。スケボーなども自由に行う事ができるスペースがありました。

飲食店や様々なお店も個性的で、ブラジル料理やインドのお菓子、酵素玄米のサンドウィッチ、薬膳カレー、ひじきの煮物やお味噌汁、新鮮な卵かけご飯。ももや採れたてのすももやブルーベリーなど、様々な食を楽しみました!

見たことのないクラフトコーラなどがあると、思わず注文したくなりますねw

音楽は、2つのステージでテイストの異なる者が提供されていて、キャンプファイヤーを眺めながら朝まで聴いている事も可能でした。

日本の伝統的なお神輿を褌姿の主に外国の方が担いだり。
南の島に伝わる伝統の儀式で言葉を使わずに思い思いの雄叫びを叫んだり。
30年ぶりの再会でパフォーマンスをされる方がいらしたり。
どのステージも非常に興味深かったです。

友人のパフォーマンスも本当に見事で、近い距離で体感し圧巻!!
満月祭に足を運んで良かったと思いました!

自然の中で暮らし、川のほとりで瞑想する場面も。

風を感じながら寝転んでマッサージの施術を受けたりする場面も。

念願の満月祭は電波の届かない秘境のパラダイス。温かい人達の優しさに触れ、美味しいものを食べて音楽やアートに触れて心身共に益々元気になりました。

そんなこんなで早3日が過ぎ・・・とうとう、赤坂で主催している映画祭が当日まで迫り来るという事に!

「1,000人位の人が帰るのだから、誰かは車に乗せてくれるのでは?」と思っていて初日のうちに入り口の看板にヘルプの張り紙をしていたものの音沙汰はなく・・・。

今まで、食事に行ったお店の方などに、買い出しなどで駅まで行かないかどうか。誰か車で帰る人がいないかどうかを聞きまわったりしていました。
そんな中、お腹が空いて友達がおすすめしてくれていたラーメン屋さんに立ち寄りました。

「ラーメン、ありますか?」と尋ねると、「もう売り切れちゃって・・・。これから麺を作るから夜が開けた後。午前中だけれど大丈夫?」と言われました。

思わず、「明日・・・映画の自主上映をしていて、東京の赤坂に行かないといけないんです。ただ、車で送ってくれる人が見つかっていなくて・・・」と言葉にしました。

すると、横を通りかかった人が「映画の自主上映?」と話かけてくれました。「そうなんです。優しい世界を創るため、想いのある人たちとの交流の場作りを目的とした映画祭をしていて。社会問題についてのドキュメンタリー作品の映画を観る機会を作っています。」と答えました。

すると、相手からは、「おぉ!!実は映画館を買って、映画館に住んでいるんだよ!映画祭のためなら、車で駅まで送るよ。」と言ってくださいました。

映画館を買って、映画館に住んでいる???

最初は想像の斜め上で理解が追いつかなかったのですが・・・
いわき市小名浜下明神町の「グリーン劇場/ローズ劇場」が無くなってしまう際に映画館を購入し再生のため動き出したとのことでした。
「小名浜X(エックス)計劃」というプロジェクトだそうです。

元々映像の学校でドキュメンタリーの映画を撮っていた経験のある満月祭の主催の中の1人でVJや装飾を担当されている方でした。
「すごい奇跡!自主上映の映画の事を言葉にして良かった!」と感じると共に、ありがたくお送りいただく事にしました。

駅弁を購入し、スーパーひたちに乗って無事に映画祭のスタート前に赤坂にたどり着く事ができました◎

今回の満月祭は行きたいと思うだけではなく、実際に周りの人に行きたいという事を言葉にして伝えていました。だからこそ、自分の言葉で世界を動かし、満月祭を満喫するという結果を得る事ができたのだとみています。
決断するからこそ、道は開けていきますね♪

それでは、皆さんも味わい深く素敵な日々をお過ごしくださいね。









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