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機会均等、あれこれ。

▼そういえば先日関ジャニ村上の一人芝居「If or...」がネット配信やってた。10回目の公演のDVDを以前知人に貸してもらってみたのだけれどこれがめちゃめちゃ面白い。今でこそ映像使った演出は当たり前だけど、それを「え、このタイミングからやってたの!?知らなかった!実はこれめっちゃ時代の先を進んでた作品なのでは?」ともうびっくり。いや本当に面白かったです。貸してくれてありがとうですわ・・・。その後年末かなんかの歌番組でやってたPerfume既視感あるなーって思ってたの、これやこれ、ここでやってた。

▼数年前までネットで写真出せないゲネプロ動画とかもWeb媒体はジャニーズNGとかだったのに今や嵐までインスタやったり配信開始したりと(もちろん今年がラストイヤーというのもあって、最後に大衆に向けてというのはあったのだろうけど)ほんの数年前までの状況と比べると本当に隔世の感があると行ってしまってもいいぐらい。ひっそり、「こんなに供給過多でジャニオタ大丈夫?!?!」と思ってる。無料やで無料。(通信費・デバイス費別&本人負担ではあるけれど!)

▼私ぐらいの「まあ別に嫌いではないし、バラエティとかドラマとかついてたらみるかな」ぐらいの緩い層としては「そういやCMタイアップの曲フルバージョンで聴いてみたいな。あーでもだからと言ってCD買うほどでもないんだよな・・・」のところでTSUTAYAでCD借りてたところがYouTubeのPVで聴くとかSpotifyで聴く、にシフトチェンジしていってると「1回ちょっと聴いてみたい」のために「Spotify入ってないのか」で「じゃあTSUTAYAに行くか」ってならないし・・・・とここまで打ってて思った、ならなくなったし!無料で聴けるという甘い蜜を知ってしまったら、そうね、お金は落とさなく、なるわね。

▼インターネットとデバイスがあるというのが居住地格差を無くして機会均等にしたのは音楽配信だけではなく、電子書籍やスマホゲームも特にそうだなと。紙の書籍は発売日に地域によって書店に並んでいなくてもKindleではその日のうちに本屋にすら寄らずに買えるし、ソシャゲも言わずもがな。ただしガチャの運は必要だけどね!!!

ねとらぼの少し古い記事だけど、確かにサービス停止しない限り毎日推しに会えるすなわち公式からの発信があるというのは週刊誌の頻度を上回ってる。かつネットに接続できるならどこからでも誰でも見れるってそりゃあ強いわ。

▼という機械均等の権化のようなソシャゲがあるのに対してライブイベントはリアル会場で実施するから需要に対して供給が明らかに足りないし、おまけに有料。しかもソシャゲで課金できる最小単位に比べるとかなり高い。1000円ちょっとの課金なら気兼ねなくできてもチケット代とグッズ代、会場までの交通費、場合によっては宿泊費と現地での飲食費などトータルで考えると「何回課金できるんだろう・・・・」という金額になる。遠征に行くだけで10万単位の旅行になることもざら。国内行くより海外行った方が安いわ!とさくっと海外参戦することもありましたわ・・・。北海道より北京・台湾の方が圧倒的に安かったりね!(実話)

▼しかもその「実際に観たい!」という真理につけ込んだ「転売ビジネス」というのもコンプレックス商法じゃないけど機会が不均等なことにつけ込んだものなのよな。

▼それでここにきてのコロナによる配信バブルですよ。今回みたいに「配信が大前提」という公演も増えてきてるし、これこそ「機会均等」デスヨネー。まあもちろん有料ではあるけれど、「チケットがご用意できませんでした」は己の財布とスケジュールの都合によるから金と時間さえあれば手に入れられるし、事前アンケート回答者には抽選で会場での画面参加権があったようでこれぞまさに「ガチャの運」でしょう。流石にそのSSRキャラならぬ参加権を転売していたら(でもまあ・・・いてもおかしくないよね・・・)「いたちごっこはキリねーな!」だし、トラッキングとか絶対できるからそう言う対策はより強化して欲しいところ。

カレー沢先生も言ってるけれど、ネット使ってる段階で諸々バレてますという話である。

▼不均等なのは仕方ない。解消するにも限界がある。それを不公平と感じとるのはもう仕方ない。感じ方の違いだし。
だけどそこから出てくる不利益や不公平感は解消せねばならん。
代替手段の登場は、その一助になればいいな。

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