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演劇制作とわたし

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舞台・演劇の公演で「制作」と呼ばれる仕事をしている私が日々その仕事と向き合って思ったことをまとめています。 形があるようで形がないものを作る仕事は、時としてその価値が不明確になり…
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#芝居

2020年 コロナ禍における演劇周りについての私見まとめ【随時更新 12/12update】

今、この状況で動いているものを、それに触れた時の気持ちを残しておく、ということをしている。 きっとその時の考えも含めて、後で絶対に役に立つと思ってるから、あえて残す。 ▼公演運営について▼舞台の配信について▼配布物・アンケートなど

「舞監・制作・劇作」より「制作」分冊版

冬コミc95で頒布しました「舞監・制作・脚本」の私担当パート「制作」をnoteで分冊公開いたします。

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電子チケットとウェブアンケートあれこれ

先日「不惑の余裕」行ってきました。この感想はまた別途。 ファンクラブ会員の方に電子チケットでとってもらったのですが、ひゃー、電子チケットは慣れない!!! まあtixeeboxの使い方も今後リサーチの余地ありなのですが(ぴあで購入時とかに)この機能として購入者にプッシュ通知でお知らせができる模様。まあプッシュ通知オフにしてる人結構多いと思うんですけど、アプリ全盛期な昨今、これでお知らせ届くのはメールより楽ですね! こんな塩梅で来場者アンケートのお知らせ届きました。 公開

公演のウェブアンケートに遭遇した

過去にですねー、公演のアンケートってなんで紙なんだろ、ウェブアンケートにならんのかなって思ってるので書いてましたら なんと遭遇しました。 ※実際のアンケートにアクセスできるコードなのでそこはトリミング。 もしくはURL直接入力という感じです。しかも私が「グーグルフォームだったら」って言ってたら本当にグーグルフォームだったYO 無料のサービスだし本当に集約するのに適してるからお世話になってます・・・エクセルに吐き出せるの本当強い・・・ さてこれでどういうメリットあるか!

フリーの役者だったら準備しておきたい、書類で弾かれないための資料準備

オーディション談義。 なんでこんな話をあげてるかというと、こちらは案件に接しているにも関わらず、書類がないからとかって理由で推薦・紹介できないことがある。そもそも候補として提案するならば、その人の情報をその人のことを知らない人にも簡潔に資料としてまとまった状態で転送しないと話にならない。メール本文直打ち資料とか、明らかに情報の共有に向いてないだろう・・・ 「自分」の棚卸し私たちが美大にいた頃、「ポートフォリオ」を作れと言われていた。まとめるのは本当に苦手だったし、今も作り

アンケートから展開したこと

アンケート論議3回め。 じゃあ実際のところアンケートに対して何やってるの?というところ、の個人の意見について。 ◎公演案内を送るこれは比較的どこの団体も導入している、しやすいと思う。難点は「案内不要の場合、もしくはメール切り替え希望の場合の連絡方法」が書かれてないことが多いこと。私が気がついてないだけかな。 ◎お礼状を送る有名どころだとタカラジェンヌ。 タカラジェンヌの個人のチケット販売はかなりアナログ手法。公演が終わったらお礼状を送って、しかも手書きのメッセージ付きの人

アンケートって紙じゃなきゃダメですか?

アンケートって何で紙で書くことが前提なんでしょう。 私個人としては、アンケートは合法的にDMを送るための顧客リスト作成において同意を得られやすい手段だから、まず目的としては感想云々よりも「顧客リストの作成・整備のため」のもの。 ・・・・で、それを主眼としたときに手書きアンケートで発生しがちなトラブルとして「文字が解読不可」 結構あったよ!? 文字が解読不可になる要因って?まず、その場で回収しようとすることになる(後日回収がほぼほぼ困難、もしくはテンション的な問題)と急い

小林賢太郎のアンケートには◯◯の欄がない

部屋の整理をしながら過去のチラシ束を整理していたのだけれど、ひょっこり出てきたカジャラのアンケート。今年も観に行った。ここにあるってことは感想書いてないってことなんだけど!笑 すごい当たり前のように「公演の客席おきチラシ束にはアンケートが入っているものだ」と誰も信じて疑わないんだけど、アンケートの意義って何だろう。一つには「合法的に個人情報をゲットする」というところかな?DMとか欲しいっていう人いるし。私、本当に届くのかどうか試してるもの。性格悪くてごめんあそばせ!(ちゃん

「ハコ」の進化 ー「体験」の提供は演劇の特権ではない時代

どうでもいい話なんですけど、昨今中身もさることながら抜本的なアップデートが難しい会場側の進歩がめざましくありませんか。 まあ個人的な最近一番のハード面の進化は何より新感線がロングラン公演中の「ステージアラウンド」かなと。 世界でこれがまだ2例目ってのもすごいんですけど、回転するってどういうことやねん、で観に行った「髑髏城の7人」は抜群に面白かった(話はシンプルなチャンバラ物なんだけど)やっぱり何より、「ウワーーーー回るーーーー映像スゲーーーー何これどういうことやねんーーーー

公演を打つのなんて簡単だ。 だからこそ、未来がない

小劇場が嫌いだ、ものすごく反吐が出るほど気持ち悪いと思う瞬間がある。 よく聞かれる。 『なぜあなたはそこまで意見を持ってるのに、どうして自分で小さい規模とかでも公演をやらないの?』と。 理由?明白にあるよ。 私には私のすべての責任でお客様に足を運んでいただき、きちんと完結させるだけの資金力と知名度がないからだ。 作品を中途半端であってもある程度形にして発表するのはもちろん大事だし、一理ある。だけど私はそれを演劇でやりたくない。 私にとって演劇は、芸術性と興行としての成功と

当日パンフレットは何のため?誰のため?

女物のカバンって小さいじゃないですか。 でも芝居を見に行くと色々渡されたり、色々買っちゃったりするので結局サブバッグ持って行ってる、なんてことが多いんですよね。だってチラシは最悪折り畳めてもパンフはさすがに折り畳めないし物理的に、チラシだって折らずに持って帰りたいわけですよ。でも大きめのカバンで向かうって気分ではない時に、見栄えが悪いかもしれないけれどサブバッグを持って行ったりするわけです。でもまあそれでも持って行くの忘れて全部裸で持って帰ることもあるけどね!!!はずかしいな

1回目は役者の力、2回目は作品の力

はっきり言ってアホなんですけど『劇場版 文豪ストレイドッグス DEAD APPLE』を観に行きました、今更ですが3回も。(初日+4DX+もう一度通常盤)自分でも自分にびっくりだよ、しかももう5月半ばだし。(出先の近くの劇場が後発だったから特典を配布していると聞いてね・・・) 私の観劇記録を見ていただければわかるのですが、取材も含め複数回足を運んだのは昨年度においてなんと1作品のみです。しかもそれ、チケット購入直後に取材の案内連絡が届くと云うタイミング悪すぎる感じだったの。せ