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アンドロメダのリミト 10話

リミトは、アザラシが作った渦の中に吸い込まれ、時空のトンネルを抜けると、、、

「今日から学校だね」
「うん!」

お喋りをしている子供たちが見えました。まだ幼いリミトとルカの姿。

そして、

そのまま、リミトは、
幼い自分の中に入りました。

リミトとルカは地球の年齢だと、5才です。

最近二人ともワープをして遊べるようになりましたが、

ワープする先が、思ったところと違ったり、向こうの物がワープしてきたり、上手くいかないことがあります。まだまだ練習しなければいけません。


学校へ行ったら、上手にワープもできるし、色んな事ができる。

二人ともウキウキが止まりません♪

「いくよーーー!(二人の心の中の声)」

二人とも、ワープで学校へ飛びました。


着いたところが、、、

やっぱりちょっと失敗です。

本が沢山ある部屋に着きました。

学校の中には着いているようですが、ここが学校のどこなのかわかりません。

その部屋の奥に女の人がいました。

見た目60才位の先生の様な感じの人。

アンドロメダでは、300才?というところでしょうか、、、。身長は2m以上ありそうです。

リトとルカは、そーっとそーっと部屋を出ようと、抜き足差し足で歩きますが、


もう見つかっていました。


「あら、可愛いお客さんね」

女の人は、二人をじーっと見ました。

リトとルカは、

登校初日です 最初が肝心だと思い、
二人ともじーーーっと見られている間、じーーーーっとしています。


「あなたたち、必ずまたここにいらっしゃいね」
「大切な事を教えてあげる」

と、女の人は言いました。

「入学おめでとう。教室まで送ってあげるわね」

女の人が見えなくなったと思ったら、
二人は教室にワープしていました。


生徒が1万人くらいいるかもしれません。

まるでコンサート会場の様な空間に沢山の子どもがいます。

校長先生のお話が始まりました。

(あ!さっきの女の人!!)
リトとルカは、びっくりして顔を見合わせました。

初めての学校生活。

思うようにはいきません。

次の日も、また次の日も、二人は間違えて校長先生のところにワープしてしまいました。

ですが、部屋を間違えたついでに、校長先生が教えてくれることはとても面白くて、

二人は毎日の様に通いました。


入学して1週間もしたら、ワープは失敗しなくなったので、

もう、ワープに失敗して校長先生の部屋に来ているわけではありません。

二人は校長先生の事が大好きになりました。



先生のお話の中で、特に楽しいのは、他の星の話だった。

本棚から本を出して、

内容をホログラムで教えてくれた。

先生がみせてくれるホログラムは、とてもきれいで、わかりやすくて、

しかも、その星の音まで聞こえて来たり、

(先生は、イメージしたことをホログラムにして出せます)

歌だったり、動物の声だったり、波の音だったり、


何度も何度も教えてくれたのは、

アンドロメダと、他の星の違いについてだった。

テレパシーを使わず言葉を話す星があること、
音で話す星もあるし、文字やシンボルを覚えておくと、必ず役に立つということ。
食べ物のこと、
服のこと。

言葉を話す授業もあって、

二人は、将来色々な星に行くだろうから、
言葉は話せた方がいいと言うことで、

先生はずいぶん熱心に教えてくれた。

(口から音が出てくるなんて、できるようになるわけない!)

と、二人は思ったけど、意外とすぐに言葉を話せるようになって、

そして、

心を読み取る能力の練習もした。

これが1番大変だった。

アンドロメダには、嘘をつく人がいないし、嘘をつく必要がないんだけど、

次元が違う星では、色々な理由があり、嘘をついたりするということを学んだ。

知らないことって本当に沢山ある。

練習方法は、先生が嘘をついて、私たちは先生の心を覗いて真実を見る、、、

という方法だった。

これは二人とも少し時間がかかってしまったけれど、先生が面白い嘘ばかりつくので、楽しく覚えることができた。


それから、次元が違う、まだ若い星には、他の星から様々な種類の妖術や魔法の様なものが持ち込まれている場合があるから、

それに対する訓練もしてくれた。

本当に使うときが来るなんて思えなかったけど、

戦いの練習も結構楽しかった。


どれもアンドロメダにいれば必要がないけど、

私たち二人にはとても重要なのだと、校長先生は言っていた。



「もう大丈夫ね。私はもう、何の心配もなくあなたたちを送り出せるわ♪」

と、先生が言った頃、入学してから、地球で言う60年の月日が過ぎていた。

時々、他の子達と一緒に普通の授業も受けることもあったけど、退屈で全然わからないし、つまらなかった。

みんなは楽しそうだったけど、

やっぱり校長先生の授業が1番♪

入学したあの日、校長先生に出会った私たちは、間違いなくラッキーだった♪

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