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#10代の思い出
20歳になったその日、なにかを変えたくて自転車で遠出した。なにも変わらなかった。その日1日だけでは。
「ああ、今日も、気がついたら朝だ...。」
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2013年の6月9日。
その日20歳になった私は相変わらずの昼夜逆転生活で、寝なきゃって頭では分かっているけれどなんだか寝るのが惜しい気がして、結局眠らないまま朝を迎えた。
引きこもり生活も3年目。10代が終わってしまう。20歳になるなんて、そんなに大きな節目ですら変われなかったらきっとわたしは一生変われないだろう。そう思った。何かしなきゃ。
どこに連れて行ってあげようか、昔のわたしの手を引いて。
わたしを一言であらわすなら。
いろんな言葉が当てはまるけど、ひとつ挙げるとしたら「『あ、そうなんだ』で済ます人」。
いつもいつもサッパリしているわけじゃないけど、たぶんけっこうサッパリしてるし、そんなに執着しないし、意外とあっさり手放す。
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人の性格というものには、生まれつきとか、遺伝とか、そういったものもあるだろうけど、たぶん、幼い頃起こった出来事に形作られる要素のほうが多いんじゃない