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⑨保護者とのつながりをどうつくっていくのか…/学級崩壊

学級崩壊(がっきゅうほうかい)とは、学級が集団教育の機能を果たせない状況が継続し、通常の手法では問題解決が図れない状態に陥った状況を指す。主に日本の小学校に関して1990年代後半に新聞やテレビなどのマスコミが使うようになって広まった表現とされている。

学級崩壊とは…?

1. 保護者とどう向き合うのが正解?


前回は離席・飛び出し編について投稿させてもらいました。今回はその離席や飛び出しをしていた子どもたちの保護者の方々とどのように関わりをもったかを紹介していきます。

☟ 前回の投稿はこちら ☟

始業式後の保護者会では、厳しい言葉をもらうことになった私ですが、特に荒らしていた子どもたちの保護者とはきちんと話したことがありませんでした。なので学級が始まってすぐに連絡をとりました。新担任としての挨拶と、今後の為の接点をもつためです。

① 自己紹介
② お子さんの1学期のようす (保護者の方の認識を確認する為)
③ これからのこと (保護者の方の願いを聞くため)

この3つを基本として話をしました。

複数人いたので、項目によっての反応はそれぞれでしたが1つだけ共通していたことがありました。それは…

全ての保護者の方が、元担任や学校に不信感をもっていたということです。


なかには「うちの子が迷惑をかけてすみません。」と前置きをした上で、今まで感じていた不満等を話す方もいました。

片方の意見しか聞けていない為、1学期のやりとりは私にはわかりませんが、保護者会の時と同様、学校に何らかの不信感や不満をもっているのだなということはわかりました。

・学級を立て直すにあたり、保護者の方の協力は必要不可です。
・担任と保護者の両者で子どもたちを見守るのは最強の武器なのです。

保護者対応がうまくいくと考える私の仮説

そう思っていた私は困ってしまいました…。

なので私はある誓いを立てました。

よし!毎日電話をかけて話そう!


特に荒らしていた子どもの保護者の方たちとです。
きっとここまで読まれた方のかには、想像しただけでも

うっ・・・。それは無理・・・。


と思われた方も必ずいますよね。ただでさえ気まずい電話も多いことがわかりますもんね。お気持ちはわかります。でもやるしかなかったのです…。

2. 保護者に毎日電話をかける理由2つ


そこには2つの理由がありました。

【①信頼回復】
担任・学校に不信感を持っていた原因として、
「学校は連絡してくれなかった」
という思いが皆さん、共通してありました。きっと学校としては、始めは自分たちでなんとか解決しようと踏ん張っていたので連絡していないことが多かった。でも結果的に手がつけられなくなる頃に連絡することが多くなり、保護者としては「何でもっと早く…」となっていたようでした。
となると同じことを繰り返してはいけない。また不信感につながる可能性があるのなら連絡をマメにする必要があると考えました。

【②保護者の協力】
ただわかると思うのですが、荒らしているお子さんは特に言いにくいことの連絡頻度が多くなります。なので協力をお願いしにくくなる可能性の方が高いと考えました。

①それなら逆に毎日電話する。
②そして必ず良いところを伝えるようにする。

すると学校からの電話=いやなこと、という思い込みはなくなり、たまの協力のお願いはきいてもらえるのではないか…。

と、当時の私は考えたのです。

3. 毎日の電話により起きた変化


そう誓いを立ててから、とにかく毎日毎日電話をかける日々が続きました…。

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