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⑧離席・飛び出しへどう立ち向かうのか…/学級崩壊

学級崩壊(がっきゅうほうかい)とは、学級が集団教育の機能を果たせない状況が継続し、通常の手法では問題解決が図れない状態に陥った状況を指す。主に日本の小学校に関して1990年代後半に新聞やテレビなどのマスコミが使うようになって広まった表現とされている。

学級崩壊とは?

1. 新担任としての最初の悩みは次々に起こる離席や飛び出し


前回はいよいよ新担任として始業式を迎えた日のことを紹介しました。ボロボロでしたね…。さぁ、いよいよ子どもたちとの日々が始まります。

☟ 前回の投稿はこちら ☟

担任を受け持つとわかってから、特に頭を悩ませたのは、離席する児童がいた場合どう対応していくかでした。

1学期の様子では、離席すること、授業妨害をすることをむしろ楽しんでいたように見えた彼らが、急によくなるとは思えず…。
そしてそういう児童がら1人ではなく4、5人いたからです。

私は専科時代の空き時間に落ち着かないクラスに借り出されることがあったのですが、その時にも離席はよくあることで戸惑うことがありました。
例えば、落ち着かない児童の1人が離席をしたり、飛び出したりした時にその児童をなだめたり、追いかけたり対応するのは大体自分のような専科だったということです。たしかに人数で言えば1人の子が飛び出した場合、教室に残るのはその何倍もの児童たちです。担任の先生は心配しつつも授業を進める…。

ものすごくわかるんです。気持ちはわかりまくるんです。ただ専科として関わっていた時に思ったことは…。

  • 離席したり飛び出したりした児童

  • 教室で授業を受ける大勢の児童

担任の体は1つ…。どうすべき?


ちゃんと席について授業を受けている大勢の児童のために授業を進める。だけど飛び出した児童も学級の中の大切な1人…。きっとこういう経験をした先生は多いのではないでしょうか?

果たしてどうするべきなのか・・・?

これに関しては、以前紹介していた『崩壊学級を立て直した先生」に事前に話を聞いていました。

「離席したり、飛び出してしまう子どもたちに対してどうしてましたか?」との問いに対して答えはこうでした。

「時と場合によるけど、基本的には飛び出した子を追いかけてたよ。
そのかわり・・・」

「ほんとにごめんみんな。みんなの事が大事なように、Aくんのことも大切だから、今から先生はAくんを追いかけるね。この作業をしながらそれまで待っててくれるかな?」

と、教室に残る子どもたちに正直にそう伝えて理解してもらってから追いかけていたよ。とのことでした。

この先生の言っている事が正解なのかはわかりません。でも少なくとも当時の私はこの話がすごく腑に落ちたのです。

ということで以前決意していたように、この先生のやり方を真似ることにしました。

2. 少しずつ…でも着実に減っていく離席や飛び出し

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