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「育休」をきっかけとした近所での場づくりで考えたこと、感じたこと

2022年1月中旬、自宅から自転車で15分の場所で、育休中の方を対象としたイベントを開催しました。

1.イベントの流れ・概要

「~モヤモヤ解消~ 育休デザインワークショップ」

オープニング・自己紹介
テーマトーク(参加者のモヤモヤや関心事をもとに当日設定)
個人ワーク(今の一日と、少し先の未来の一日の可視化)
少し先の未来に向けたテーマ設定&発表
エンディング・感想

2.開催までに考えたこと

今回のイベント、私が仕事復帰してから育休中の方を対象に企画する、初めてのイベントでした。育休を3度経験し、復帰した私ですが、育休当事者であった頃からは半年以上が経っています。仕事を通して関わる人も増え、そこで新たに考えることも多くなり、生活にも、考え方にも、変化が起こっています。

私にできることは何だろう? ...そこからのスタートでした。

また、育休と一言で言っても、それぞれにお子さんの月齢や家族との関係性など、状況も違えば、価値観も違うし、今関心を持っていることも違う。
どんなメンバーで作る場になるのか。そこが全てで、「出会ってみないと、やってみないとわからない」。事前にイメージして作った上記の流れを微調整しながら、参加者の皆さんと場を作っていこうと心の準備をしていました。(詳しくは、下の記事にて)

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迎えた当日の朝。
会場の椅子やテーブルを動かし、参加者の方々がソーシャルディスタンスを保ちながらも、離れすぎない距離感、対話しやすい向きを考えました。

どんな方が来るのかな…、来てくださるかな…とドキドキ。

一人、また一人といらっしゃり、赤ちゃんお一人含め、ご予定いただいていた方が全員揃いました。お一人お一人のお顔を見て、ご挨拶して、少しほっとしたところで、イベントスタートの時間となりました。

3.イベント開始時の私の心境~その場に入り込んでゆくまで~

初めに、イベントの主旨や流れについてお話。

「オープンに、フラットに。ぜひリラックスして参加してくださいね!」と言いながら、予想外に声が震えていた私。

私が緊張してたら皆リラックスできないじゃーん!と思いながら、「私も何だか緊張していますが…笑」と言えたのは、ちょっとした成長だったかもしれません。

今回、投影機器やホワイトボードのない場所だったため、色々と考えた末に手持ちの「手書きフリップ」でのぞみました。
(自分で描いたフリップが手元にあるのは、自分自身のリラックスにもつながった気がしています。)

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自分の自己紹介が終わり、皆さんの自己紹介タイムへ。

皆さんのお話を聴きながら、私自身の緊張はしっかりと解けていったようです。

「今どんな状況なのか」、「どんなことを求めてこのイベントに来たのか」。お一人お一人の人柄が感じられるお話は、興味深く、もっと聴いてみたいことばかり。

お話を聴いて、このメンバーで作る90分、何だか楽しくなりそう!と、ワクワクしました。

4.参加者の皆さんと作った場、一部をご紹介

ご参加いただいたのは、ご近所同士、初対面の3人。
里帰り出産から帰ってきたばかりの方、第2子妊娠中の方、3児の母で仕事復帰を間近に控える方。
うち、お2人は、最近、離れた場所から引っ越したばかりの方でした。

3人それぞれに、状況は違い、この場に求めているものが異なる一方で、共通点もあり、互いに貢献しあえるポイントもありそうでした。

お一人お一人のお話をもとに、その場でゆるやかなテーマを2つ提案。話を進めた後、個人ワークを行い、少し先の未来に向けたそれぞれのテーマを発表し合いました。

◆テーマトーク
①育児初心者の方から、先輩への質問タイム!
②仕事・キャリアについてのモヤモヤを、みんなで聴きあう
◆個人ワーク
『今の一日と少し先の未来の一日をイメージしたタイムスケジュール作成』
◆少し先の未来に向けたテーマ設定&発表

①育児初心者の方から先輩への質問タイム

初めに、育児初心者の方から、最近の生活の中で気になっていることを話していただきました。

「皆さん、ご自分のご飯はどうやって食べていますか?」
「夜ゆっくり寝られる日は来るのだろうか…。」
「いつ頃からお散歩に行きましたか?」

・・・

「新生児期、初めてのことだらけで大変ですよね。」
「今、どのくらい寝られてますか?」

共感の言葉と共に、先輩たちから体験談が語られました。

・・・

「出産までは出産のことばかり考えていたから、その先の育児のことまでなかなか想像つかなかった!」
「世の中のお母さん達って、すごい!」

と育児初心者の方。

今後の生活をイメージして、近所の生活情報が知りたい!というお声を受けて、お子さんが近所の保育園に通う先輩から、近隣の小児科や保育園、その他便利サービスなど、沢山の情報提供がありました。

この話題だけでも全ての時間を使い切れそうなほどの、盛り上がりでした!

※私が住む場所から、一駅離れた地域でのイベント開催。ご近所とは言えど、狭域の生活圏が異なる私には提供できない情報ばかりでした。


②仕事・キャリアについてのモヤモヤを、みんなで聴きあう


冒頭で、仕事・キャリアについて話してみたいと仰っていた方には、今までのお仕事の中で楽しかったことや、今考えていること、モヤモヤしていることについて、具体的に聴かせていただきました。

お互いに話を聴き合う中で、こんなフィードバックがありました。

「〇〇さんが、□□□についてお話しているとき、とても楽しそうだった!イキイキしてた!そういう仕事が本当に好きなんだなと思った。」

フィードバックされた方も、フィードバックした方も、どちらも嬉しそうな表情をされていました。

「自分のやりたいこと、もっと考えてみたい!外に出てみたい!」

フィードバックした方から、最後に聴かせていただいた言葉も印象的でした。


◆個人ワーク ◆少し先の未来に向けたテーマ設定&発表

今の一日と、少し先の未来の一日のタイムスケジュールをイメージして書き出してみるワーク。
今までのお話の余韻を残しつつ、それぞれに少し先の未来を想像して取り組みました。

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・新生児のお世話をされている方は、お子さんがもう少し成長し、お出かけができるようになった頃をイメージした一日のスケジュール。
・仕事と家庭のバランスに視点を向けられていた方は、理想の仕事時間、家族との時間をイメージした、一日のスケジュール
・4月に育休から復帰予定の方は、復帰後のスケジュール

を、それぞれに想定し、書かれてい ました。

今と、少し先の未来に起きうる変化を確認しつつ、仕事とキャリアについて、私の育休期間の体験談や感じたことも、少しだけお話させていただきつつ、少し先の未来に向けたテーマをそれぞれに設定し、発表して締めくくりました!

皆さんそれぞれのテーマ。
ご自身の大切にされているものと、参加者同士での対話で受け取った気づきが掛け合わされた、ご自身へのメッセージ。前向きな言葉が溢れていたように感じ、私自身、とても元気をいただきました!

人と話すこと自体が久しぶりだった。皆さんに話を聴いてもらえて、心配していたことに、大丈夫だよって言ってもらって、心が軽くなった。
そんなご感想も嬉しかったです。

5.開催して感じたこと。これから…


今回開催して感じたこと。

リアルに人とつながれるって嬉しいし、楽しい。
沢山の気づきや学びがある。


コロナ禍で、リモートワークメインで仕事している私。毎日、色々と不安はありながらも、最前線でエッセンシャルワークと呼ばれるお仕事をされている方々の働きに助けられながら、暮らしていけていることに、感謝するばかりです。



一方で、リモートワークメインでも(一応)可能な仕事ではあるけれど、実際の現場に影響を与えるという、モノゴトの仕組みを考え、作る仕事をしている私の中には、こんな想いがありました。

◆コトが起こる現場から離れて仕事をしていると、どうしても自分の頭で考えるだけで、細かい実情までは分からない。

◆仮に、第一線の方、当事者の方に、ありがたく時間をいただいてオンラインで話を聴くことはできたとしても、私自身が、努力はするものの、その方が捉えているように、その全体像を捉えることは、なかなか難しい…。
また、その場にいることなしに、私が知りたいと思うこと全てを知ることは難しい。

◆リモートワークのコミュニケーションで主に使っている、「書き言葉」、オンライン会議上の「話し言葉」・「表情」のみでは、受け取り切れない、伝えきれないことが沢山あるのではないか。

現場に行ったり、人と対面して話す機会が限られる中で、そんなことを感じていました。


今回、育休中の方とお会いし、リアルにお話をお聴きしたことで、蘇ってきた育休中に感じていた想いや、思い出したエピソード。溢れるほどありました。

また、画面越しの首から上だけのコミュニケーションでなく、自分自身の身体全体、自分自身の姿勢、立ち居振る舞い、服装。会場の空間、家具も活用した場づくりについても、色々と考えさせられました。

リアルでしか得られない、学びや気づき、感じられることがある。と、改めて思いますし、それを、考える仕事(モノゴトの仕組みを作る仕事)に反映していくことこそ、エッセンシャルなのではないかと思いました。


安全、安心は大前提として。周りの頼れる仲間と意見交換し、状況を見極めながら。
誰かにとって、私にとって、エッセンシャルな場を作り、共に新たな楽しみを作っていきたい…。

これからも、知恵を絞りながら、励んでいきたいと、改めて思いました。


おわりに

本イベント後、「まだまだ話足りない!」ということで、ライングループができました。そして、参加者のお1人が、ゆるっとお話会のセッティングをしてくださいました。

残念ながら、その後、オミクロン株の流行により、リアルでの再会は実現に至っていないのですが、ご近所同士でのゆるやかなつながりのきっかけになれたのではないかと思うと、嬉しく思います。

また、オープンに、フラットにお話させていただいた皆さんに、感謝の想いでいっぱいです。

本イベントは、来年まで、あと5回開催予定。
次回5月は、キャリアコンサルタントの友人とのコラボレーション。また少し違った形での実施に向けて考えているところです。

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イベントの内容から、私自身の想いまで。
様々な要素の詰まった内容となりました。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

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