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起立性調節障害持ちがリモートワークのおかげで朝起きられるようになるまで

私には起立性調節障害という病気があります。
主な症状は多少の個人差がありますが、私の場合は主に下記。

・立ちっぱなしになると、血圧が下がってしまい酷い疲労感を感じる。限界に達すると倒れてしまう
・慢性的な眠気や特に午前の体調不良

人によっては、思春期の子供達に不登校を引き起こす代名詞的な病名としてよくご存知でしょう。
実際私も中学時代は不登校になりました・・・。

私の場合さらに致命的だったのが、「大人になれば多くの人は病気が治る」と言われていたけれども、どうやら治らない方の人間だったらしく。
社会人として特に午前のパフォーマンスの悪さは長年の頭痛の種でした。

ところが、3月から完全リモートワークに切り替わって生活を試行錯誤したことで、自分でもびっくりするくらい朝の体調不良が改善しました。
ここ一ヶ月ほどは、毎朝7時に近所の公園に出かけてこんなnoteを書いているほど。

今回はその試行錯誤の記録をまとめたいと思います。
人によって症状が異なるので同じことを試して絶対治るとは断言できませんが、同じ病気の方々の参考になれば幸いです。

リモートワーク開始直後:

私の会社は3月に完全リモートワークへ切り替わりました。
当然通勤時間が浮いた分睡眠時間に充てられるようになったのですが・・・
きちんと寝れば体調不良が治る?いえいえそんな単純な話でもなかった。

リモートワーク開始後一ヶ月ほどした頃だったでしょうか。元々寝つきが悪い方でしたが、それがさらに悪化。
夜12時には布団に入ってるのに、明け方6時まで眠れない。下手をすると一晩中一睡もできないという状態に。

あまりの寝不足感に心療内科を受診しようかと思いましたが、時はコロナの真っ只中。なかなか医療機関に行くのは憚られる。
そこでネットでググって出てきた「快適な睡眠に役立つもの」に片っ端からチャレンジしました 。

チャレンジ1:睡眠薬

いわゆるドラッグストアで売っている睡眠導入剤でした。
飲むと1〜2時間で強烈な眠気が来たものの、3時間もすれば目が覚めてしまい、結局そこから寝付けずじまい。
どうやら文字通り睡眠を導入することはできても、深い睡眠を維持することはできないようです・・・。

チャレンジ2:温冷入浴

熱いお風呂に入って冷たいシャワーを浴びて自律神経を刺激する。自律神経の弱さ故に病気が起きていると言われる起立性調節障害患者によくオススメされる対策ですね。

結論をいうと、まったく効果がなかったわけではないです。
リモートワークで座りっぱなしだったために発生した腰の痛みが、湿布などを張らずとも解消できるようになりました。

しかしですね、一番肝心な睡眠の改善はできず。
いや筋肉痛解消も大事なんだけどね、違うそうじゃない 。

チャレンジ3:できるだけ早い時間に日光を浴びる

結論を言うとこれが効果絶大でした。

朝早く起きて太陽光を浴びろって、朝起きられないのに浴びようがないじゃん!」と思ってましたが、当初はとりあえず起床後動けるようになった直後に公園で過ごすようにしました。
あまりに睡眠サイクル乱れ過ぎて13時過ぎにようやく繰り出すという残念さ。どう見ても朝じゃねえ。

すると、徐々に12時、11時、10時・・・と起きれる時間が早くなっていき。
一週間もすれば夜しっかりと睡眠をとりつつ、朝8時頃には起きれるように。


その生活をさらに続けることで、もっと起きる時間も徐々に前倒しにすることができました。
日光浴生活を二ヶ月続けた今では、体調次第ですが早ければ6時台には起きて朝のお勉強ができるようになりました。
(記事の見出し画像は実際に朝過ごしている公園の様子)

ここまでくると、冒頭で役に立たなかったと述べたリモートワークで通勤時間が浮くことが効いてくる。
目覚まし不要で自然に覚醒した時間から活動すればいい。そうすれば午前中も頭痛が起きない」ようになりました。

今も体調が良ければ6時台に起きれますが、調子が悪いと8時台です。
通勤するとなれば必ず7時過ぎに起きる必要があるので、翌朝何時に起きられるか分からないとなると目覚ましはセットせざるを得ません。

となると、その日の体調良く目覚まし前に起きれれば1日元気に過ごせても、目覚ましに起こされると1日絶不調間違いなし。

いざとなれば多少遅くまで寝てもいい」だけの時間の余裕があるかはとても大事です。

これから:リモートワークをメインに働く

ベンチャー系IT企業なので、会社側は今後も積極的にリモートワークを推奨していく流れになりそうです。

コロナ前から会社にリモートの制度はあり、世間一般からすれば活用されていましたが、元々私は「オフィスでの雑談のようなコミュニケーションが大事」だと思ってたのであえて使っていませんでした。

ただ、今回の経験を機に、起立性調節障害持ちにとってリモートで働くということが、非常に有効なライフハックの一つであると痛感しました。
今後は宗旨替えして、リモートワークをメインに働き方を選んでいくことになりそうです。

起立性調節障害患者は「立ちっぱなし」「午前中も働く」という、世間で当たり前に出来るべきとされていることが出来ない故に、就ける仕事に制限が出るなどの苦労も多いです。

エンジニアという仕事自体への向き不向きはありますが、もし向いているのであれば

エンジニア×リモートワークメインのIT会社

の職種と企業の組み合わせは、これから伸びると言われる働き方であるだけでなく
起立性調節障害の人にとって病気と上手く付き合いながら生活を充実させる良い選択であると思います。

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