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ヘアドネーションとチャリティファンディング

ヘアドネーション

以前に「ヘアドネーション(髪の寄付)」のために
髪の毛を伸ばし続けていました。

髪の寄付と募金等により
フルオーダーのメディカル・ウィッグを製作し、
18歳以下の子どもたちに完全無償で提供している
JHD&C(ジャーダック)の活動に貢献するためです。

◎JHD&C(ジャーダック)・ヘアドネーション


ヘアドネーションをはじめるきっかけ

以前から
(1度でいいから髪の毛を伸ばしてみたい)
という願望はあったものの
少し伸ばしては、邪魔になってきて切りたくなり、
また伸ばしてみようとしては、夏が近づき暑くて切りたくなり、
といったことを繰り返していました。

髪を伸ばしていく過程で
邪魔になったり、切りたくなったときに
どういったことに気をつければいいのだろう
と情報を検索していたときに
「ヘアドネーション」を知りました。

何らかの事情で「頭髪に悩みを抱える子どもたち」に
少しでも貢献できるのでは

と思ったことがきっかけとなりました。

髪の毛が伸びてきて邪魔に感じたり、切りたくなっても
ヘアドネーションのために)
と思うことが、切りたくなる衝動を抑え込み、
伸ばし続けることができました。


髪を伸ばしているときの心境

髪の毛を伸ばそうと思い立ってから丸4年
髪の毛を切らずに伸ばし続けました。

伸ばし始めのときは短い状態だったので、
伸ばしていく過程で慣れないことが多かったですが、
髪の毛を結べるようになってからは楽になりました。
 

ヘアゴムを使ったことがなかったので、
はじめは(輪ゴムでいいや)と使ってみたら
髪の毛が絡まって痛い思いをしたり、

ヘアゴムを買ったことがないので、
どこで売っているか見当もつかず、
ゆかり堂にお越しの方に聞くと
「どこにでも売ってますよ」と失笑されたり、

寝ているときに自分の髪の毛の上に乗って寝返りをしてしまい、
(髪の毛が長いとこんな痛い思いをするんだ)
とはじめて知ったり、

ある時、歯磨きをしていると
何か黒い影が後ろを通り
(見えてはいけないものが、ついに自分にも見えるようになってしまった)
と霊感や潜在能力の目覚めのように感じていたら、
その黒い影が結んだ自分の髪の毛であることに
しばらくして気づき、
(自分の尻尾を追いかけるワンちゃんと同じようなことをしてしまった)
と自分にがっかりしたり、

生まれて初めて「枝毛」を発見し、
髪の毛が痛むと「ヘアドネーション」に使えなくなってしまうかも
と、それから毎日トリートメントをするようになったり、

これらは髪の毛を伸ばしてみないとわからなかったことで、
いろいろなことを体験できました。


世間の目と自意識過剰

私は男性なので、
いわゆるロン毛に対する世間の反応が厳しく感じるときもありました。
(6~10年前の世間の反応なので、今だったら違うかもしれません)

とあるお店に入ると、
「いらっしゃいませ」
と笑顔で迎え入れてくれた店員さんの視線が
私の髪の毛に向くとその笑顔が消えたり、

空いている電車に乗って座席に座っていたら、
だんだん立つ人が増えてきている状況なのに
私の両隣には誰も座らないことがあったり、

とある売り場に行って商品を見ていたら、
遠目から店員さんがずっと私を目で追っていて
何かしら警戒されているようで居心地が悪く
すぐにその売り場を離れたり、

などなど…
単に「ロン毛が似合っていなかった」ということかもしれませんし、
被害妄想かもしれません。
自分で認識していないだけで、
何か別の理由があったのかもしれません。

でも、髪の毛を伸ばす前は、そのようなことは無かったし
そのようなことを感じたこともありませんでした。
 

ただ、私が自意識過剰だっただけなのかもしれませんが、
髪の毛を伸ばしているだけで
世間の目がこれだけ気になるのだから、
何らかの事情で「頭髪に悩みを抱える子どもたち」は
もっとつらい思いをしているかもしれない

と思うと、
(周りにどう思われようと絶対に伸ばし続けよう)
という意志も固くなりました。
 

ヘアドネーションのために必要な髪の毛の長さは31cm以上
という規定があるので、それなりの月日が必要です。

髪の毛が伸びるスピードは「1か月で1cm」と言われますが、
側頭部や後頭部は伸びやすいので、
1か月に1.2~1.5cmくらいかもしれません。
(個人差はあると思います)
 

書いてきたように、自意識過剰な状態だったので
長さが31cmを超えたらすぐに切ろうと思っていましたが、

脱毛症や乏毛症、小児ガンなどの治療や外傷等、
何らかの事情で「頭髪に悩みを抱える子どもたち」の中には女の子もいて、
(やっぱりロングヘアに憧れがあるだろうなぁ…)

と考えたり、

31cmはとても長い髪の毛に感じるかもしれませんが、
ウィッグを作るときに、根元から31cmと考えると
頭頂部から31cmだとショートカットでも短いかもしれない、

などと考えると
できるだけ長く伸ばして貢献したいと思い、
あと半年、あと半年と先延ばしにしていたら4年が経っていました。


ヘアドネーションをおこなう

髪の毛を伸ばし始めて丸4年が経過し、
ついに「ヘアドネーション」をおこなう日が来ました。

長いところで55cmくらいあるでしょうか。
なるべく長い髪の毛を寄付できるようにカットしてもらいました。

もともと短めの髪型だったので、
髪の毛を切ることに抵抗も感慨もあまりありませんでしたが、
ヘアドネーションをおこなったのが年末だったので、
頭や首回りがすごく寒く感じたことを覚えています。

シャンプーやドライヤーの時間がすごく短くなり、
そこで改めて髪の毛を切ったことを実感しました。
 

私が髪の毛を伸ばしている間に、
ゆかり堂に来院された方々の中でも
ヘアドネーションに協力していただいた方が何人もいらっしゃいます。

私が髪の毛を伸ばすことが、
単に寄付をするためだけでなく、
多くの皆さんにヘアドネーションを知っていただく
という役割も果たしていました。


チャリティファンディング

髪の毛を伸ばしている最中は
結べるくらいの長さでカットして、
またヘアドネーションをしようかと考えていましたが、
できるだけ長い髪の毛を寄付できるようにバッサリとカットしました。

私の場合は、
(ヘアドネーションは1回で十分かな)
と思っていましたが、
それ以降は「チャリティファンディング」を知り、
定期的におこなっています。
 

髪を切らない支援のかたちということで
髪の毛の寄付だけではない貢献の仕方です。

寄付をすることで返礼グッズをいただくことができます。
ふるさと納税と似たようなものと思ってください。
(チャリティファンディングに所得税や住民税の控除はありませんが)

私はいつも「ヘアドネーションシャンプー」をいただいており、
愛用しています。
今回で10回目のチャリティファンディングとなり、
先日届きました。

「ヘアドネーション」は聞いたことがある、おこなったことがある
という方は多いかもしれませんが、
「チャリティファンディング」についても多くの方に知っていただきたく、
ゆかり堂のブログ等でもお知らせをさせていただいています。

ご関心をお持ちになられた方は、こちらを覗いてみてください。
◎JHD&C(ジャーダック) チャリティファンディング


最近は、また髪の毛を伸ばしてみようかと
密かに考えていますが、
ゆかり堂にお越しの方々や この「note」なども駆使して、
多くの方々に知っていただけるように
認知・普及活動に微力ながら貢献していきたいと思います。


ゆかり堂治療院


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