基礎体温は測ったほうが良いのでしょうか?
妊活をはじめると、基礎体温を測り始める方が多いかもしれません。
基礎体温を測る目的
基礎体温を測る目的で多くの方が期待しているのは
「排卵日を予測するため」ではないでしょうか。
○排卵日を予測→タイミングを合わせる→妊娠しやすくなる
◎基礎体温には、低温期(低温相)と高温期(高温相)があります。
・低温期 生理がはじまってから排卵前まで
・高温期 排卵後から生理がはじまる前まで
低温期の最後、体温がガクッと低下しているときから高体温になるまでの間に、排卵していると推測します。
◎他に基礎体温からわかること
・排卵の有無を推測
・低温期 高温期の推移、ホルモンバランスを推測
・月経周期を推測
などがあります。
◎排卵日の確認(推測)方法
・基礎体温
・排卵検査薬
・クリニックでの超音波検査
※いずれの方法でも、正確な排卵日時がわかる訳ではありません。
あくまでも予測・推測になります。
◎自覚できる排卵の兆候
・唾液がいつもより粘つく感じがする
・頸管粘液(のびるおりもの)が増える
・下腹部の違和感、痛みや体調の変化を感じる
など (個人差があります)
◎基礎体温を測る目的が「排卵日を予測するため」である場合
排卵検査薬やクリニックへの通院で排卵日を予測できるのであれば、必ずしも基礎体温を測る必要はありません。
私が思う基礎体温を測る最大のメリット
基礎体温は自分で測定できる唯一の客観的データです。
採血検査や超音波検査などは、基本的にクリニックに通院しないとできません。
・基礎体温は、通院しなくても自分で測定できます
・主観的でなく、数値として客観的データを取ることができます
・のちに、客観的データとして振り返ることができます
私がおこなっている鍼灸・東洋医学・中医学の目から診ると、
基礎体温の推移から体質やからだの状態を読み取ることができます。
鍼灸・東洋医学・中医学などの知識がない方でも、
以前と比べて「自分の基礎体温がどう変わってきているのか」
を客観的に知ることができます。
痛みの有無や経血の性状、おりものの状態など主観的データも、メモしておくことで、のちに振り返ることができます。
※鍼灸・東洋医学・中医学の観点からも、それらの主観的データから体質やからだの状態を読み取ることができます。
基礎体温を測るデメリット
・いろいろと気にしてしまう(精神的負担)
・毎朝同じ時間に測ることの負担(身体的負担)
など
負担に感じる方の対処法
〇気になる方は、無理に基礎体温を測る必要はありません
排卵日予測をする方法は他にもあります
〇基礎体温は、毎朝測らなくても大丈夫です
大まかな推移を知るだけでも客観的データになります
〇毎朝同じ時間でなくても大丈夫です
時間が異なる場合は、メモをしておけばOK
→特に休日などゆっくり寝ていられる日は、睡眠を優先したほうがからだにとっては良いです
(きちんと毎日測れないことのほうが不安だという方は、測ることを優先してください)
体外受精・顕微授精の場合
「体外受精・顕微授精で採卵する時期や胚移植の時期も基礎体温を測ったほうが良いのでしょうか?」
現代医学の観点からすると、測る意味は無いように思います。
私(鍼灸・東洋医学・中医学)の観点からは、
からだの状態を知ることができる貴重なデータなので、測る意味は十分ありますが、負担になるようでしたら全く測る必要はありません。
ゆかり堂治療院
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