つくってあそんだ
一年のうち上半期より下半期の方が忙しいのはいつものことで、特に秋くらいからはサラリーマン業の業務量がずいぶん増えてしまうので帰宅後やらたまの休みやらは気力体力ともになかなか上昇してこない。要はやる気が出ないのだ。というわけで、気力体力ともにできるだけ全力全開で取り組まねばならない創作活動の手は一旦ほぼ完全にストップしていた。
ノベリストがノベルから離れるのは大変心苦しいことなのだが、サラリーマン業はサラリーマン業でおろそかにするわけにはもちろんいかないので、そこは仕方ない部分でありつつ、また若干とはいえ自分が頼られている現状でもあるので現状注力すべき側に気力体力を傾けるのはごく自然な感情でもある。
しかしながら本当に何一つ作らず年を終えるのは創作者としてどうなのか、とも思うわけで、何でもいいから作れそうなものを作ろう、と、先月あたりに疲れた頭で考えていた。
ら。
『ダイの大冒険』という作品をご存じだろうか。90年代のなかばくらいまで週刊少年ジャンプで連載されていて、連載終了後20余年の時を経て今再びアニメが放送されている、同世代の元少年たちならきっと知っているであろうあのマンガだ。
SNSが普及した現在にあることで、昔のブームの際には見つけづらかったファンアートなどの二次創作がずいぶんたくさん、そして手軽に制作、発信されるようになった。イラストにとどまらず、立体物で推しキャラを作り上げてしまう人までいる。
二次創作とはいえ昔も今も好きな作品の、すばらしい熱意のカタマリを目にしてしまって、自分も何かしら作りたくなっちゃったのである。
ただし絵はそんなに見せられたものでもないから、どうせなら立体物で、そんなには難しくなく、しかも(触るだけなら)手軽にできそうな材料……というわけで。
ゴメちゃんを。
折り紙で。
ネットで調べれば参考になる折り方ぐらいすぐ出てくるだろハハーンとか思っていたら案外そうでもなく、小学生時分以来久方ぶりに触った折り紙で見栄えする羽を作るのに数日かかったりもしながらとりあえず立体感あるゴメちゃんができました。
2021年のつくり納めはまさかの折り紙。でもチャレンジ大事。
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