「おっぱい飲みたい」って言われたはなし。
近所のママが先日出産。
わが家の子ども3人のうち2人、同学年のお子さんのいるおうちだ。
4人目の出産だった。おめでたい。
次女と同い年の男の子がいるが、彼はお兄ちゃんになった。
わが家の次女は、同い年だが末っ子だ。
彼が「お兄ちゃんになった」といっぱい話しかけてくれる。
わが家でも「弟、妹が欲しい」という話が上がることがあるが、
私にはもう自信がない。
10か月もの妊娠期間、特にお腹が大きくなってからの期間を過ごすのも、
出産の苦しみや痛みを再度経験するのも、
産後、3人とうまく関わりながら新生児のお世話をするのも。
全部自信がない。体力だって衰えてきているし。
そんななか、長女が聞いてきた。
なぜか長女が。7歳、小学1年生の長女が、だ。
「お母さん、私もおっぱい飲みたい。赤ちゃんのときみたいに。」
なぬっ!?
「妹が欲しい!」「いや、弟が欲しい!」という話が出なくなってきたと思ったら今度は「おっぱい」か…。
* * *
私はこう答えた。
「おっぱいは赤ちゃんのためのものだから…
まだご飯を食べることができない赤ちゃんの栄養なの。
うちにはもう赤ちゃんはいないでしょう?
だから、もう必要ない、って出なくなっちゃった。」
…間違ってはいないはず。笑
最初は「吸ってみる?でないと思うけど!」と茶化して答えようかとも思った。ここは母親として真面目に答えてみた。
そこから牛の話になる。
「じゃあ、牛乳は?どの牛も全部牛乳出せるの?」
牛乳はどの牛も搾れば出ると思っているのかもしれない。
そして恥ずかしながら、私の両親もかつては酪農を営んでいたにも関わらず、どんな牛が搾乳できるのか知識がなかったので、これを機に調べてみた。
* * *
牛のお乳の出る仕組みも、基本的に人間と同じ。
人間は未熟な状態で生まれ、立って歩くまでに、またその後も出産ができるような体に発達するまで何年もかかるが、牛の場合はもっと短い。
生まれてから14か月後に、いわゆる発情期に入る。人工授精をする。種付けだ。その後10か月の妊娠期間の後に出産。この出産を経験しないと、お乳は出ない。
人の場合は「断乳」とか「卒乳」というように、おっぱいをやめる時期は子どもの成長や各家庭のライフスタイルによるのだけれど、牛の場合搾乳期間は10ヶ月間。その後、約2か月ほど搾乳をやめ、次の出産に向けてまた種付け可能な時期を待つのだそうだ。そのサイクルをくり返す。
だから、雌の牛なら全部牛乳が出るわけではないのだ。
これをうちの両親がやっていたなんて。
酪農家の娘、ちゃんと知りませんでした。笑
お父さん、お母さん、ごめんなさい。
私、恥ずかしい。。
* * *
そんなこんなで、母乳の話から牛のお乳の話にまで発展した。私が一番学んだ気がするけれど。笑
それにしても、きっと冒頭で登場したそのママはきっと、今は夜間のおむつ交換や授乳で大変なことだろう。でもそれは、「大変さ」だけじゃなくって、家族の協力も得ながら「幸せな時間」になっていくんだろうな。
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