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21世期における変革

かつて、白人と黒人の間に人種差別があり、大衆がそれを迎合していた時代があった。

「白人は黒人よりも優れている」という単なる人間の主観的概念によってアフリカ系アメリカ人は迫害を受けていた。

しかし、今日ではかつて常識とされていた「白人至上主義」は否定されており、人種や肌の色でカテゴリー分けをし、優劣をつける事は少なくなった。(実際の問題は根深い)

現在の世界において、富裕層と貧困層でも同じ事が言えると考えている。

お金持ちの人の多くはお金持ちの家に生まれたからお金持ちなのであり、貧しい人の多くは貧しい家に生まれたから貧しいというのは立証済みの事実である。

なのに、「貧困層は努力をしないから貧しいし、品が無い」「富裕層は賢くて上品だ」といった固定概念は無いだろうか。頭の賢さはお金で決めるものでは無いし、仮にIQや偏差値で測ったとしてとも子どもが育つ環境によって左右されるので生まれた瞬間の個体差はそれ程無いように思う。

教師として1年だけだが現場で働いた時に痛感した。
家庭環境に何らかの問題を抱えている子どもは、勉強をしても報われないと自覚しているので勉強をしない努力をする。それが結果として貧困をもたらすのだ。

貧困層の人達は富裕層に憧れを抱き努力をするが、富裕層は貧困になる努力をする人は少ないだろう。これは世間体が無意識の内に富裕層を羨望している証拠である。

この過度に偏った考えに自分は違和感を覚える。

確かに新興国のように明日の生活がままならない人達が富を求めるのは資本主義の中ではある程度必然だと思うが、富裕層になる事が正義かと聞かれれば疑問である。

先程も述べたように極度の貧困状態は仕方ない部分はある。けれども、自殺してしまうくらいに自分にストレスをかけてまで富裕層に行かなくても良いのではないのか。

むしろ、楽しい仲間が居て、たまに旅行に行けて、そこそこ美味しい飯が食えて、命を失う危険がない宿の下で寝れる。それだけで幸せだし、贅沢だ。

今後こういったズレがかつての人種差別の時のように解消されていくのが自然な流れだと感じる。

行き過ぎたお金の集中はバブルというなの時限爆弾を生み、いつかは爆発する。生活への必要性が高い分野で働いている人達ほどそのツケを払わされてきた。

この事を繰り返すのはもう限界に近い。

インフルエンサーやYouTuberを馬鹿にする気は無いが、人々の暮らし支える分野(介護、教育、障害者支援、医療)にもう少しお金が供給されても良いなと思う。

自分が勧める解決策は「お金に倫理観を持たせる」という事だ。(ESGやポピュリズムが発生した経済・政治的背景などを考えると、この流れは徐々に強くなっていると思う)

お金持ちの大半嫌がるだろうが、嫌がった所で火星移住をするか「お金」という現代文明の罠にどっぷりハマってしまった人類がジワジワ弱っていくのを傍観するという2つの選択肢しかない。もし解消されなければ、それは資本主義の限界と言えるだろう。


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