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大好きな歌で夢を見る

私の救いはいつだって音楽だった。

自分で書いてみて大袈裟だなあと苦笑いを浮かべるけど、実際そうだったし、今まさにそうなのだ。

昨日荒ぶる情緒の中、音楽を聴きながら散歩をしてみると思い出した。

誰にも言えない、誰にも相談できないで心がぐちゃぐちゃだったときに救ってくれたのは、いつも音楽だったんだよなあ。

そのままでいいよ、一緒にいるよって言ってくれる気がしたから。

聴く音楽が変わっても、好きな歌手が変わっても。

ここ最近は環境が整ってきて、メンタルも落ち着いてきたものの、もちろん人間であるから、生きていくなかで納得できないことや理解できないこと、理解してほしいことだっていっぱいある。

特に、つい半年ほど前からお付き合いしている恋人があまりに出来た人間すぎて、出来の悪い私には不釣り合いで、もっともっと自分をより良いものにしなければと思う毎日である。

そのせいで、私の悩みや鬱憤は全て程度の低いもので、口に出すことすら憚られてしまう。

本来ただ言葉に紡ぐだけでストレス発散になるのだけど、そんな醜い姿を恋人に見られたくはない。

明るくて、自由で、節度があって。
人間力の高い女であると認識されたい。

だからこそ素晴らしい人間のふりをしてしまうし、それに疲れて爆発して、結局彼を傷つけてしまう。

そのループからどう抜け出せばいいのか、私が一番私を知っているから、答えもわかっているのに。

嫌われたくないという稚拙な感情が、小さくうずくまった子供の頃の私が、それを邪魔している。

大丈夫だよ、どこにも行かないよって
言ってほしいだけなの。

今も昔も。