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脳は脳をコントロールできないから、体の声に耳を傾けないといけないんだ

私は、小さいころから人の心に興味があり、大学も心理学を専攻した。人間の心というものは不思議で、勉強すればするほど、謎が増える。

人間の心はどこにある?と聞くと、小さい子は胸を指す。
でも実は、物を考えたり、思ったりしているのは脳だ。
だから、心は実は頭にある。
「そんなことないよ、だって、悲しい時、ここが痛いもん」
小さい子はそんなふうに言う。

常日頃から忘れ物の多い私。こんなピュアな気持ちも、私はこの世に持ってくるのを忘れてしまったけれど、確かに、悲しい時は胸のあたりが痛むよね。胸が張り裂けるという日本語も、ブロークンハートという英語もある。

ホルモンの関係らしいが、その詳しい解説は専門家に任せるとして、これは脳が命令して生じる現象。

では、脳はすべての臓器の司令塔なのだろうか。脳に指令を出す臓器はないのか。そんな疑問を持って、ネットをうろうろしていたら、興味深い記事を見つけた。

私たちは、ついつい脳を中心に考えてしまいがちです。脳が司令塔となって体に指示を出したり、影響を与えている、という具合に。また、人間の「心」のありかは脳の中にある、と思っています。でも、必ずしもそうではないんですね。むしろ体の状態が、脳の活動に影響を与え、人間の心の動きにも影響を与える、ということのほうが多かったりするのです。
たとえば、体が疲れているとき、集中力を出して、勉強しようとしてもなかなかはかどりませんよね。これは、体から脳に「疲れている」という情報が伝えられると脳は「休もう」とするからです。逆に、睡眠も食事もしっかりとっていると体から「元気だよ」という情報が脳に伝わり、結果として集中力を増すことができたりします。このように、脳は、体から伝えられた情報にしたがって、ぼーっとした状態と集中する状態を切り替えているのです。

上記記事より
【生理心理学、脳科学】小谷 泰則 准教授

これは分かりやすい。脳は自分自身をコントロールできないのかも。だから体がサインを送る。

だから!
疲れているのに、働くとか
眠いのに、寝ないで仕事するとか
涙が出てきているのに、感情にふたをするとか

そういう、体が発している脳への指令を無視すると、
脳が、まいっちゃう。
つまり、心も、まいっちゃう。
そういうことなんだ。

脳は脳をコントロールできないから、体の声に耳を傾けないといけないのかもね。

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