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私は勝つに決まってる?

先日、新幹線のダイヤが乱れて大阪まで立ちっぱなしで行った時、本当は座ってパソコン仕事をするはずだったんだけど、とにかく身動き一つ取れないほど満員電車と化してしまったから、仕方がないので、本を読むことにした。

おかげで1冊読み終わった!(笑)こういう時は運命に任そうと思っAmazonで「あなたにおすすめ」と出てきた本を読んでみた。ガチガチの自己啓発本だった(笑)

第1章 最初に心に刻むべきこと
第2章 「私には意志がある」
第3章 「私は勝つに決まっている」
第4章 「私にはできる!」
第5章 「先がわからないからおもしろい」
第6章 「自分は思考ではなくて行動だ」
第7章 「私はがむしゃらになる」
第8章 「私は何も期待せず、すべてを受け入れる」
第9章 次はどこへ?

目次

人は1日のほとんどを自分との会話に使っているよね。
私の場合だと「これはこうでいいんだろうな」とか「これを先にやっとこう」とか「疲れたなー」とか「はー、また時間がないや」とか「忙しいなー」とか「何でこんな時にそういうことが起きるかな」とか「またか。この子はどうしていつもこうなんだ?」とか。
声に出してしまうこともあるけれど、9割ほどが思考のままだ。
思考と言っても言葉だ。日本人なら上記の例のように日本語で考えているはず。
その時の言葉をネガティブな言葉からアサーティブの言葉に変えてみようという提案の本だ。
私は30年以上、小中学生を相手に作文指導をしているけれど、いわゆる「このように書くと伝わりやすいよ」という表現言語指導の他に、頭の中で使う言葉「思考言語」を育てる教育もしている。だから自分で思考言語、思考言語と言っておきながら、自分の思考言語については吟味していなかった。

私は否定的な言葉は自分にはかけない。そういう性格ではない。

でも世の中には「私って何をやってもダメなんだな」とか「何で私はいつもこうなんだろう」とか「また次も失敗するに違いない」とか、そういったネガティブな言葉を自分にかけてしまう人がいるから、そのせいで自信をなくし、やるべきことも、やりたかったことも先延ばしにしてしまうのだと著者は語る。

私は勝つに決まっている

私が一番興味深く読んだのはこの章だ。私たちは人生で今までの全てのゲームに勝ったから、今の位置、地位にいるという。

どうせダメなんだろうな。
はい、あなたの勝ち!
あなたの言った通りです。
ダメでした!

このぐらいで、十分上出来だよね。
はい、あなたの勝ち!
あなたの言った通りです。
あなたの言った通り、このレベルでこの件は終わりにしましょう。
成功の余地はありますが、あなたはこのぐらいで十分上出来だたと言ったので、ここで終わりなのが、最適なのでしょう。

こんなふうに、自分にストップをかけたら、ストップするし、これぐらいだよなと思ったら、これぐらいだよなという位置で止まる。
だから私たちは、今まで全てのゲームに勝ってきたというのだ。

同じような内容は、大好きなシャーリーマクレーンの本でも読んだ。読んでいたので、言葉としては聞いたけど、何しろ2時間半で着く大阪に、5時間半かかり、その間身動きすらできず、立ったままエコノミー症候群になりそうな状況で「あなたは勝っている」と言われると、本当にそうなのか考えちゃった。

うん、私はきっと、苦労して大阪に行きたかったんだな。できるだけ苦労して。心のどこかではそう思っていたんだな。だからその通りになったんだ。I am winner!

これは私の思考が、新幹線の遅延を生み出したという意味ではない。私の思考の中では、そういう現実になってるということだ。シャーリーマクレーンの本では「ビートルズでさえ自分のために存在する」という表現が出てくる。もちろんそんなことはない。でも人はそれぞれ自分の思考や感情の中で人生を編み上げているので、ビートルズがどのように人生に関わってきたかは、人それぞれに全員違う。だから思考が現実を生み出しているということは、その本人の中でのことである。その証拠に、ビートルズが人生に1ミリも必要がない人の頭の中にはビートルズは存在しない。

環境破壊も戦争も、自分の思考の中で意味を持って存在しているので、自分がそれにどのような考えを持つか、どのような言葉をかけるか、行動するかで、現実も変わってくる。

だからこれからストレスになるようなことが起きた時に、そのストレスは、自分が勝っているから、勝ち続けているから引き起こされたことだと思うことにする。
終わりにしたければ終わりにできるんだ。だって、イライラは自分の世界だけの出来事なんだもの。

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