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漢字の書き順なんてどうでもいいじゃんと思っている人の思考回路

転校生あるある?漢字テストで大苦戦!

文章力養成コーチの松嶋です。実は私、小学生の時に3回も転校したんです。算数や理科はなんとかなったんですが、国語の漢字テストには本当に苦労しました。教科書が違うから習ってない漢字が出てくるんですよね。必死に追いついたけど、そのせいで書き順がめちゃくちゃになっちゃって...(汗)
正直、漢字テストって、結果しか見ないじゃないですか。だから「書き順なんてどうでもいいじゃん!」「結果的に漢字が合ってればOKじゃない?」って思ってました。書き順を覚えるのが面倒くさくて。「書き順を問う問題なんて、記憧力のいい子が勝つだけでしょ!」って、ちょっと反抗的になってたんです。

美しい字の人に惹かれる

高校生になって、あるクラスメイトの文字にびっくりしました。その子の字があまりにも綺麗で、自分の名前を書いてもらったときは「うわぁ...」ってうっとりしたくらい。鉛筆の持ち方も姿勢も、全部かっこよくて。「どうやってそんな字が書けるの?」って聞いたら、「筆の流れを意識するんだよ」って言われたのです。筆の流れって、余計、現代っ子には関係ないじゃないですか(笑)でもそれを上回る圧倒的な美しさがその子の文字にあったんです。今でも、字のきれいな人は大好きです。生き方が出ているというか、そう思いません?
今まで面倒くさがってたけど、そもそも何かを面倒くさがっている自分がダサすぎだと思ったんです。そして、漢字とちゃんと向き合ってみると、自然と正しい書き順で書きたくなったんです。

漢字はパズル感覚で楽しめる!

漢字は、難しそうに見えるけど、実はパーツの組み合わせなんです。例えば「護」という字。「言」と「くさかんむり」と「隹」と「又」を組み合わせてるんですよ。こう考えると、ちょっと楽しくなりませんか?
一つ一つの書き順は大した労力なく覚えられるはず。「隹」だけちょっと複雑ですけどね。

こういうのはむしろ面白がって覚えよう

漢字から学んだこと、実は人生にもいえる

漢字と向き合う中で、「なるほど、こういうことか」って気づくことがたくさんありました。丁寧に物事に取り組むこと、理解を深めること。これって、生きていく上でいろんな場面で役立つんですよね。

義務教育って実はすごくよく考えられてる

漢字について、じっくり学んでも、将来は文字を書かなくなるんだから、無駄では?と言うのは、効率を重要視しすぎた過激な考えだと思うんです。そうなると、将来自分が就く以外の情報はいらないとさえ言えることになってしまう。でも、違いますよね。今まで培ってきた様々な経験が、基礎となって、その上に自分の専門性が人生の行き先を決めていくんです。基礎部分がぐらぐらだと、年齢を重ねるごとに格差が生まれる。むしろ今はその状況が問題視されているわけです。
また、義務教育で習っていることも、お偉いさんがテキトーに選んだのではなく、子どもの発達段階を考え、それにふさわしいような内容が、多くの学者によって吟味され、決定されたのです。少なくとも義務教育で習うことは、生きていく上での基礎になっています。

「何の役に立つの?」って思うことも、実は大切

正直、漢字の書き順を知ってても、直接お金になるわけじゃないですよね。でも、基礎を学ぶ過程で得るものって、実は一生の宝物なんです。算数や社会、理科だって同じこと。
実際、私は物理、化学、数学で受験した理系組ですが、今、国語教師をしていて、理系の思考回路が役に立っています。他に地域の仕事や介護やボランティアもしていますが、私が義務教育時代に教わったこと、すべてが土台になっているとひしひしと感じていますよ。
書き順なんてどうでもいいじゃんと思う思考回路が、将来に必要になるかもしれない情報を切り落としている、そんな感じがします。

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