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文章なんて伝わればいいんだよ?

文章力養成コーチの松嶋です。

伝えるように書くって、ものすごく大変だよ。
そういうタイプの人に言いたい。
文章なんて伝わればいいんだよ!

例えば、上の3行。順番を逆にしたら反対の意見になる。

文章なんて伝わればいいんだよ!
そういうタイプの人に言いたい。
伝えるように書くって、ものすごく大変だよ。

上の例はすごく極端な例だけど、いわゆる「伝わりゃいい」って人は、順番を意識しないから、似たような誤解が文章内、いや、段落内でも起きてる。
そして本人が気づいていない。

「しかし」に該当する言葉もないまま、前のブロックと反対のことを書くこともある。
もしかして、反論を想定して、それを書いてる? 違う?
読んでいる方が混乱する。

頭から出る言葉を整えずにそのまま書くから誤解される

もちろん、思考を整理するために書くことは有効。
書いて、書いて、書いていくうちに
そっか!私、こういうことが言いたかったんだわ!という域に行ける。
ただ、それを人に伝える時には、今一度整えないといけない。
出た言葉をそのままぶつけちゃいけない。

分かってくれると思ったのよ
という人がいるけど、
いやいやいやいや、長年連れ添った夫婦だって、整理した言葉じゃないとおかしなことになることもある。

書いている途中で何を書きたいのか分からなくなっちゃった

そういう相談もよく受けるけど、それ、まだ下書きの段階だからだ。
大丈夫。全部書いちゃって。
全部書いて、書いて、書いて、
そのことについて頭の中にある言葉を全部書けたら、OK
そして、伝える前には、それらを整理すればいい。
多すぎる場合は、捨ててから整理すればいい。断捨離と同じ。

そういえば順番が逆、で思い出した有名な広告。

西武グループの広告

大逆転は、起こりうる。
わたしは、その言葉を信じない。
どうせ奇跡なんて起こらない。
それでも人々は無責任に言うだろう。
小さな者でも大きな相手に立ち向かえ。
誰とも違う発想や工夫を駆使して闘え。
今こそ自分を貫くときだ。
しかし、そんな考え方は馬鹿げている。
勝ち目のない勝負はあきらめるのが賢明だ。
わたしはただ、為す術もなく押し込まれる。
土俵際、もはや絶体絶命。

西武2020年の広告

1行ずつ、反対から読んでみてね。

実は、この広告にちっちゃく載っている炎鵬という力士、
脊髄の怪我で7場所も連続して休場していた。
本場所から復帰。
リアルに絶体絶命を乗り越えた。

例えばね、こういうこと( ↑ )を最後に書くと、全体がここに引っ張られるのよ。この力士のためにこの文章全体を書いたみたいになるでしょう?
でももし、そうじゃないとしたら、ブロック配置(段落構成)が間違っているってこと。

そういうことをプロとして指導してます。サイトからお問い合わせください。

↑ 最後の宣伝が一番伝えたいことだったりして(笑)

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