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あなたの文章に「思いました」は何回登場しますか
今日は文章術ネタを。
何かの感想を書く時に、語彙力がない人は、全部の文末が「思いました」になってしまうことがあるんですね。
今日は久しぶりに友達とランチを食べました。
渋谷まで行ったのですが、人が多いと思いました。
もう、コロナの前の状態に戻っていると思いました。
友達が今流行りの店を予約してくれていました。
お店に入るとすごくおしゃれで、私は、素敵なお店だなと思いました。
食事もどれも美味しくて、いい店だと思いました。
また来ようと思いました。
久しぶりに人と会って、やっぱりリアルに会うのっていいなと思いました。
これからもこういう機会があったらどんどん積極的に外に出て行こうと思いました。
文章力って、私は、結局、語彙数と経験の結果。例えば、語彙も経験も少ない、小さい子って、楽しかった時には「楽しかった」と「面白かった」ぐらいしか言葉が選べないし、不快の感情を表す時は、ふさわしい言葉があまりないので、結局「いや」と言い、しまいには泣いちゃう。
大人も同じで、表現力を豊かにするためには、まずその感情を他の言葉で言えないのか、探す必要があるし、また、探した時にストックしていないと出てこないよね。そして、その探す作業や、出てきた言葉を文章に組み立てる作業は、経験として積み重ねていかないと、ネタはあるけど舞台に立った経験が少ない芸人さんと同じで、面白くないってことになっちゃう。
普段から気持ちや感情、感想や意見を言語化していない人(全部「すごかった」ですませる人とかw)って、結局小さい子みたいに、表現がワンパターン化してしまう。
先ほどの文章を「思いました」を使わずに書き直してみますね。
今日は久しぶりに友達とランチを食べました。
渋谷まで行ったのですが、とにかく人が多かったです。
もう、コロナの前の状態に戻っているのではないでしょうか。
友達が今流行りの店を予約してくれていました。
お店に入るとすごくおしゃれで、素敵なお店でした。
食事もどれも美味しくて、いい店に来られて本当に良かったです。
絶対にまた来ようと決めました。
久しぶりに人と会いましたが、やっぱりリアルに会うのっていいですよね。
これからもこういう機会があったら、どんどん積極的に外に出て行こうと思いました。
伝えたい感情に1回戻って、本当は何を言いたいのか考える
渋谷まで行ったのですが、人が多いと思いました。
→思ったことを伝えたい?
→いいえ。多かったことを伝えたい。
→では「多かった」を詳しく!
→渋谷まで行ったのですが、とにかく人が多かったです。
やっぱりリアルに会うのっていいなと思いました。
→ひとり語り。読んだ人にどうしてほしい?
→共感してほしい。
→そういう時どう言う?
やっぱりリアルに会うのっていいですよね。
例えば、ちょっと極端な例ですけど、相手に愛の告白をする時に
「私はあなたのことを愛してると思います」なんて言いませんよね。
まあ1周回ってそう言ったら、逆に新鮮でいいかもしれないですけど(笑)
それこそプロポーズの言葉のように
・楽しいことも苦しいことも一緒に乗り越えていきたい
・ずっと一緒に手をつないでいこう
・暖かい家庭を築こう
・おじいちゃんおばあちゃんになってもそばにいてほしい
色々考えますよね。
1回感情に戻って言葉を紡ぎ直してみる。その時に「あー私は選択肢が少ないわぁ」と思ったら、まず本を読んでください。本を読んで、こんな言い方があるんだ!という気づきがあったら、必ずそこで1回立ち止まって、その言葉を3回ぐらい音読してください。黙読ではなく音読です。
語彙が少しずつ増えていきますよ。もう一度言います。黙読ではなく音読です。
そして何より大事なのは言語化の練習、
自分の思っていること、感じてることを、それこそ「思いました」「感じました」を使わないで表現してみる練習。これを積み重ねてみましょう。
ではでは
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