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「思います」を使わずに思ったことを書くには

文章力養成コーチの松嶋です。以前、中高生のコースでこんな意見がありました。

自分の考えを述べるのだから、文末が全部「思います」になるのは当然では?

はたしてそうでしょうか?
次の文を読んでください。

普段当然だと思っていることを、ちょっと離れた視点で見直すことが大切だと思います
その時に、近寄った視点と離れた視点という二つのポイントがあるように思います
これは虫の目と鳥の目というのだそうです。
物事の細部をつぶさに見るのが虫の目、俯瞰して見るのが鳥の目だということです。
しかし意識をしないとそのような視点は持てないと思います
だから、私は、物理的に自分の文章を拡大して見たり、縮小して見たりするのです。
そうすると、細かいミスに気づき、また、段落のバランスなども見えるのだと思います


ふう。意識して書くと疲れますね(笑)
この文章は、自分の意見には「思います」を使い、人の文章には「そうです」などの伝聞形式にしています。

しかし、どこか小学生臭くありませんか?(笑)

そこで思い切って「思います」などをNGワードとし、禁止してみるのです。禁止すると頭を使います。それがいいんですね。
意外といろいろな方法が出てきます。断言するのも手。例を示しますね。

普段当然だと思っていることを、ちょっと離れた視点で見直すことが大切だ。
その時に、近寄った視点と離れた視点という二つのポイントがある。
これはいわゆる虫の目と鳥の目というもの。
物事の細部をつぶさに見るのが虫の目、俯瞰して見るのが鳥の目だ。
しかし意識をしないとそのような視点は持てない。
だから、私は、物理的に自分の文章を拡大して見たり、縮小して見たりする。
細かいミスに気づくし、また、段落のバランスなども見える。

自分の意見を書く場所、機会なら、断言してOKなのです。

というか、まだ断言できていないものを書くべきではない。
断言できるまで思考するのだ!
断言する自信がない部分は、まだ分からないときちんと断言する!(笑)

ちなみに、私の小学生のコースでは「楽しかったです」「うれしかったです」をNGワードにしています。「言う」も禁止。「じゃあ、どう書けばいいのだ?」と考えることで、めっちゃ頭を使います。頭を使って出した言葉は自分の物になります!

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