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響きの重要さ 実験編       「オノセイゲンお任せ録音」

「響きの重要さ」についての続きです。

前回、空間の中の響き方によって呼吸の取り方や間が変化することに少しばかり触れましたが、こんなことをご想像頂ければ良いかと思います。

「やっほーーー!」と叫ぶとき、家の中で叫ぶのと、マンションのバルコニーから叫ぶのと、アルプスの山で叫ぶのと、ローマの噴水の前で叫ぶのと、教会やコンサートホールで叫ぶのは、全然違うと思うのです。その環境によってどうやってどのくらい息を吸って吐くのか、というのがポイント。

いよいよ実験

響きが変わることによって起こる変化を、オノセイゲンさんのサイデラ・マスタリングにて実体験しました。セイゲンさんのメッセージが「僕の実験を手伝ってくれないかな。説明できないので、とにかくここでバイオリン練習してれば分かるから」という感じだったので、なんの実験?と、お邪魔するまで、よく分からないまま参上しましたが、お邪魔してみて驚きの連続です。

ちなみに、私はこういった一つの部屋で何通りかの響き方に変えられる、といった空間での体験は初めて。(通常のスタジオ録音は、残響の少ない響き方が一定の空間で録音→それから音のバランスや響き具合の調整など、編集の手を加えて仕上げていきます)しかも業界の事は無知な私でも知っている有名曲の録音を手掛けた方、ということもあり、ちょっと緊張。

お茶を頂き、ちょっと小話しながらもセイゲンさんがとある機械のセッティングを変えると、さっきまで響きがあるわけでもなく、むしろ響きの無かったスタジオ空間が、瞬く間に名だたるホールのステージに居るかのような残響に変わるのです。その響き方の種類も、大きなホール、小さなホール、教会、などシーンが様々。しかもそのまま録音できちゃう。バッハの曲で響きの変化を実験です。それと同時に、自分の音への反応が残響のセッティングを変える度に変わるのが自分でもよく分かる。

心地よい残響のある空間内での演奏。そしてそれを一発録りする、というのは、ホールでのライブ録音となんら変わらない、という印象。ホールを朝から借りて+録音業者といった通常のクラシック音楽の録音状況に比べると(しかも録音と別で段取り打ち合わせも。。。汗)、格段に手の届くお値段でお茶もすすれる(幸運なことに一緒にお邪魔した同級生達とお茶をさせて頂いた、というおまけつきでした。)素敵な響きの中で、仲間と共に(でも一人でも)没頭しながら演奏してそのまま録音完了☆神経を尖らせながら弾いて、ここも、あそこもダメだったから部分録りをして、後で自分が気になる点全てをカバーするかの如くそれを切ったり張ったりしてもらい。。。あ、あっちも!といった作業では生まれない、その時にしかできないその時Onlyのクオリティの高い録音が出来上がります。

下のサンプルの映像はIphoneで撮影したビデオで、音はワンポイントのマイクから圧縮された音です(この辺り、私は全く詳しくないのでセイゲンさんに教えてもらいました。AACストリーミングと言うそうです)。これ位の違いがパソコンでもスマホでも分かっちゃうのです。かなりすごい。

「オノセイゲンお任せ録音」誕生です!

録音にご興味のある方でIphoneの音声でなく、非圧縮のマスター音を聞いてみたい方は是非お問合せ下さい。また、ホールでの録音、SNSでのライブ配信(YoutubeやFacebookなど)も出来るそうです!お問い合わせ先は下へ。

サンプル

響き方A.オランダ コンセルトヘボウの大ホール

響き方B.聖ヴィンセント大聖堂

響き方C.響き方Aとは別設定の オランダ コンセルトヘボウの大ホール

ご相談は→yuka(at)saidera.co.jpまで。 (at)を@にお直しください。



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