男性向け!『ファッション初心者&迷走者向け講座⑵』自分の"温度"を知る
YUKAKUの黒田です。
ステップ①で意識だけでもフラットになった皆さんには、今回はタイトル通り、自分の温度を考えていただきたいと思います!
十人十色のファッション熱量
いわゆる"オシャレ"にも段階があります。
もちろん前回でも言っているように、ファッションにルールはありません!
それゆえに正解もないのですが、熱量・温度による階層は確かに存在しています。
この熱量や温度は、ファッションに対する考え方や需要、目的の狭さと捉えても構いません。
上の図をご覧ください。
これは、ファッションに対する温度と、それに応じるスタイルを表したものです。
左の⑴が最もファッションへの関心低く、次いで⑵、⑶と関心が高まってゆき、⑸ではファッションフリーク、服バカなんて言われる段階です。
さらに下には守・破・離とありますが、これは武道などでも言われる修行の段階を表すものです。これはファッションでも同じことです。
守=師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階
破=他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階
離=一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階
さぁ!ここから基本の”守”から学んで、お洒落になっていくぞ!
と意気込みたいところですが待ってください。
注意して欲しいのは、ファッションが武道などと異なり、各段階に優劣や上下関係はないということです。
お洒落で洗練されているほど優れていたり、関心がないから劣っているなんてことは全くありません。
ついつい、自分の好きなものは崇高なもので、絶対価値のように思ってしまいますが、ファッションも趣味や好みの範疇です。
釣りや将棋、スポーツをしていないからといって上下をつけられるのは理不尽ですよね?
車を買うにしても、全員がスポーツカーに乗らなければならないわけではありません。家族がいれば車の馬力よりも、容量や広さが重要です。
つまり、目的が違うのです。
⑵、⑶あたりのファストファッションを主に利用している層が多いことは昨今の盛り上がりからもわかると思います。
ファストファッションのイメージとしては「安価」、「気軽」、「親しみやすい」、「無難」、「調和」であることがわかっているのですが、このことから言えるのは、⑵・⑶の層は個性よりも協調性があり、無難で周囲の価値観から外れないモノを好むということです。
各ブランドの業績を見る限りでも、最も利用者層が多いことから”守”あたりが最も適当な温度だということです。
ほとんどの人が”守”だけで十分かもしれない
これは最初の図に”趣味性”を加えたものになります。
⑵・⑶あたりの階層に人気なファストファッションのキーワードは、シンプルや安価、ノーマル、スタンダード、クリーンといったところです。
そこからさらに⑷、⑸となるにつれて、趣味性が高くなっていき、世界観が強まり、ジャンルによって基準が変わっていきます。
冒頭にもあるように、考え方が好みによって変化してくるのですが、この基本講座では⑷・⑸の階層にいついては触れません。
なぜなら大多数の方にとって、⑵・⑶階層が最適で十分な温度だからです。
現在⑷・⑸の階層にあたる人たちは、長い時間をかけて試行錯誤を繰り返しながら今の階層に至っています。それはそれで素晴らしいとは思うのですが、皆がそのレベルを求めているわけではありません。
⑵・⑶階層の求めるものは、際立つ個性ではなく、それなりに整った身なりなのです。
つまりほとんどの人が「恥ずかしくない程度」、「ダサイと思われない程度」、「変じゃなければ」、「普通に〜」など、頭一つ抜き出る様なレベルを求めているわけではないのです。
言い換えれば、⑵・⑶階層のスタイルが最も不特定多数からの高い評価を受けやすく、むしろ趣味性が高くなることで、”良い”と思ってもらえる数が減り、限定的になってしまうのです。(この点はまた別の機会で)
というわけで、ほとんど多くの方にとって⑶の”守”あたりまでが最適で十分となりますので、初心者・迷走中の方は⑶をとりあえずのゴールとさせていただきます。
自分に最適な温度を考えよう
ここまで読んでいただきありがとうございます。
自分のファッションに対する温度、少しはわかってきたでしょうか?
まだ掴めていないなぁ、という方もご安心ください。順を追ってしっかり基本を学べば、自分の温度もわかってきます。
「そんなとこまでしか教えてくれないの?」
「基本は大体わかってるから先のことを教えて欲しい」
大丈夫です。まずは一旦のゴールまで行ってみましょう。本当にそこで十分お腹いっぱいかもしれませんよ?
さらに1度基本を経て必要十分なスキルが身についてしまえば、より個性を出したくなった時でも、感覚だけに頼りすぎない、安定したスタイリングができる様になります。
中には基本だけで十分だと思っていたのに、だんだんといろんなものを試したくなってきた、、、なんてこともあるかもしれませんね!
とりあえず基本の”き”、守の段階まで学びましょう。
ステップ2、自分の温度を知る
でした。
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