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2月23日(火・天皇誕生日)

이월 이십삼일 화요일

 今日は目覚ましをかけなかったのに6時40分に目が覚める。どれだけ遅く寝る習慣になっても起きる時間だけは体内時計がセットされている。特に眠気も強くなかったので、起きてそのまま机に移動し韓国語の勉強。お腹は空いていなかったのでコーヒーだけをまずは淹れた。1冊目の教科書の2周目がやっと終わったので、一度手を止めて『人間レッスン』の続きを見た。シーズン1がとんでもなく気になるところで終わり、『Stranger Things』の時並みに地団駄を踏みたくなるくらい続きが観たい。Netflixのシリーズは次まのリリースまでにわりと間が空くので、これは忍耐との戦いになりそうだ。

 特に予定は入れていないし出かけるつもりもないので、早起きをした分時間が流れるのが遅い。それなのに夕方になるとそこから巻き返すかのようにスピードをあげるから不思議なものだ。だけどドラマを観終わってもまだ朝の10時半。暇なので昨日新しく買った教科書に早速取りかかる。中級レベルのもので主に文を作ったり訳したりするものが中心なので、レベルが上がったのを感じる。単語はまだまだ助けがないと訳せないけれど、超基本的な文法的表現については少しずつ把握が身についている。単語の意味さえわかれば訳もだいたいはできる。この教科書には一冊目の教科書には出てこなかった表現も多いし、これをまた何週も繰り返せばそれなりに力もつくだろうと思う。とにかく読みたい韓国の本がすでにもう多いので、一日でも早く買って読みたい。最近はそればかり考えているかも。

 そういえば、最近積読していた『天才の精神分析』という本を読んでいる。読めば読むほど天才になりたいという大人気ない欲を抹消されるのであるが、面白いのでオススメする。私は専門的ではないにせよ物事や人の性質を勝手に分析するのが好きな質なので、そうでない人にはもしかしたらただ眠くなるのかもしれないけれど、人間の勉強になるので、そういう意味でみんなにもオススメしたい。まさに『人間レッスン』である。

 小説を進めたけれど、ここにきてなんだかとても違う方向にきている気がする。その内また初めから書き始める気がしているが、その方が進みが早まることもあるだろう。いずれにせよ納得いくものを残すためである。

 今日は本を読みながらふと足元をみると光が降り注いでいて、また衝動的にいくつかビデオ作成のための動画クリップを撮った。今はあまり考えないようにしているけれど、今年出すzineのためにアイデアを出そうと色々と試している段階だ。これまでとは全く違った、私だけにフォーカスをおいた私だけが出せるものを作る。そこには多くの人が見たことのない私がいるだろうし、私もそれを見せるために作ろうと思っている。私が一番楽しみにしている作品だ。

 アーティストへの質問として「どうしてクリエイト(創造)するのか?」というのをたまに聞くけれど、私のそれに対する答えはなんだろうと考えてみる。私はたぶん、話をしているだけだ、というのが答えだ。元々ひとりが好きだし、実際に独りでいる時間が圧倒的に多い。それは私の選択の元である状況だ。だけど私はコンスタントに話をしている。頭の中で、ひっきりなしに、言葉を発している。言葉にならないものは写真や動画に撮って言語化する。ただぼうっと天井を見ている時にでさえ、私は何かを発信している。それを人に見える形にしているだけだ。目的を訊かれると難しい。社会のため?自分を救うため?特定の誰かのため?それに対する答えは私にはない。いつだって何かを作り、それが誰に届くのか見届け、なんの意味があったのかは答え合わせで探るしかない。そんなアーティストは情けないのだろうか。全てに目的がなければならないのだろうか。全てはどこかに当てはまらないといけないのだろうか。アメリカに住んでいる時に観た映画で『Definitely, Maybe』という映画があった。その中に出てくるエイプリルという女が、主人公の男に向かってこう言うシーンがある。

I am nothing. Why am I obligated to be something. Why do I have to have an opinion about everything anyway? (何者でもないわ。なんで何かでなきゃいけないのよ。ていうか全てに対して意見がなきゃいけないの?)

 歳をとっても、一度惹かれた言葉はいつになって惹かれるものだ。私はどちらかといえば全てに意見を持っている主人公の男のようなタイプだが、それでも時々この言葉を思い出しては「その通りだ」と頭の中のエイプリルに向かって頷く。人に向かって何かについて意見を述べている時、自分が酷く傲慢な奴に感じることがある。口から放たれている言葉を自分で聴きながら「お前偉そうだな」と頭の中で呟く。しょっちゅうあることだ。それでなんとなく自分に嫌気がさして、しばらく人には会いたくなくなる(元々ほとんど会わないけれど)。意見を熱心に語っている自分が自分の目に、何者かになろうとしている奴に見えて、それがなんとなく情けなくなるのだ。何者でもなくていいのに、必死に何者かになろうとしている自分が見過ごせなくて。そういうところが、私にはある。人付き合いがうまいと全くの他人は言うけれど、私は知り合いの中で自分が一番人付き合いが下手くそだ。

 朝のゆっくり流れる時間に比べて、夜は早く流れる。車に乗っている時も、暗闇の中はスピードが速く感じる。それと同じ原理なのだろうか。今日はなんとなく、自分が出した約一年前に出したzine Pursuit vol.3のために作ったプレイリストが聴きたくなった。なかなか気に入っているプレイリストなので是非聞いてもらいたい。こんな春日和の続く季節にはぴったりかもしれない。


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