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デザイナーとスクラムのスパイシーな関係

こんにちは!
CAMPFIREのデザイナー床です。

みなさん、スパイシーと聞くと何が思い浮かびますか?
スパイスカレーが大好きな私は、カルダモンやコリアンダーの爽やかな香りや、多様なスパイスが組み合わさることで完成する複雑で魅力的なカレーの風味を思い出します。

CAMPFIREの今を伝えるカレンダー2024春ということで、何を書こうか迷ったのですが、人生ではじめて参加したスクラムチームでの、複雑で、魅力的なスパイシーな日々について書いてみようと思います。


🎉CAMPFIRE1号目のスクラムチーム爆誕

2023年5月、私が参加するチームPOで、CAMPFIREではじめて本格的にスクラムを導入することになりました。

チームPOはクラウドファンディングの起案から公開までの体験向上をミッションに、クラウドファンディングをしてみたいと思っている方が、かんたんにプロジェクトを作成し、自分の想いを表現したページを公開できるプロダクトになるよう日々改善を行っているチームです。

現在のメンバーは7名で、スクラムマスター兼PdM1名、デザイナー2名、エンジニア4名で構成されています。

✍ これまでの課題

CAMPFIREはこれまでウォーターフォール型の開発を取り入れていました。CAMPFIREのプロダクト開発はステークホルダーが多く、組織編成も頻繁に行われるため、ウォーターフォール開発では以下のような課題が発生していました。

■ コミュニケーションが複雑化し、要件確定までに時間がかかる
■ 要件が肥大化しがちで、小さく早くPDCAを回すことがむずかしい
■ 開発フェーズで目的や要件へのフィードバックが難しく、受託開発感がでてしまう
■ ステークホルダー、PdM、デザイナー、エンジニアでコミュニケーションに隔たりがあり、目線合わせがむずかしい

これからどんどん成長していくCAMPFIREの事業フェーズだと、ウォーターフォール型がフィットしない場面があり、本格的にスクラムを導入することになりました。

🏃🏼‍♀️ スクラムチームでのデザイナーの動き

前職でもウォーターフォール開発をしていた私にとって、CAMPFIRE初のスクラムチームが私の人生初のスクラムチームとなりました。

「えぴ…っく?」状態でなにもわからないまま参加し、はじめのうちはデザイナーとしてどう立ち回るべきか悩み、うまくいかないことばかりでした。
チームみんなで課題を共有し、スクラムの仕組みをどんどんアップデートしていくことで自分たちに合った最適なスクラムの形ができてきました。

チームPOでスクラムにどう取り組んだか、同じチームのkabeさんが詳しく書いていますのでそちらをぜひご覧ください!

現在チームPOで私がやっていることはこんな感じです。

ロードマップアイテムや改善アイディアを元に、ステークホルダーと話したり、データを集めて課題を特定します。
そのあと、ユーザーストーリーやコンセプトモックを作成し、ステークホルダーやPdMと議論しながら課題を解決するToBe案を詰めていきます。
ToBe案ができたら、画面を設計しながらPdM、ステークホルダー、エンジニアと一緒に要件を検討します。

Discoveryフェーズで検討した内容をEpicにまとめ、エンジニアメンバーにレビューしてもらいます。
このレビューでユーザーストーリーや画面設計にフィードバックがあった場合は検討しなおし、再度レビューをしてもらいます。
そして、ユーザーストーリーを実現するためのMVPを決め、スプリントにのせます。
スプリントがスタートしたら、エンジニアメンバーと話しながら細かいデザインを詰めていき、リリースします。
リリース後は定量・定性データを見ながら施策がうまくいったか評価を行い、PdMと一緒にネクストアクションを決めます。(そしてディスカバリーフェーズへ)

🤔 スクラムチームでのデザイナーの役割って?

ざっくりとスクラムの流れを書くとシンプルに見えますが、実際は事業やプロダクト、チームメンバーの状況は常に流動的であり、状況に合わせた柔軟な対応が必要です。

デザイナーが担う領域は多岐にわたりますが、お客さまにとって本当に価値のあるものになっているか?の議論をチームで行うためのアウトプットをすることもスクラムチームにおけるデザイナーの重要な役割だと感じます。

  1. 今の状況や、なぜやるべきかが端的に伝わるアウトプット

めちゃくちゃ複雑な状況をSlackでなるべくシンプルに伝える

2.課題がぱっと理解できるアウトプット
ユーザーイシューと事業イシューをいずれも明文化し、私たちが解決したい課題がなにかわかるようにします。

3.ユーザー体験がイメージできるアウトプット

お客さまの体験をストーリー形式で書く

4.課題を解決するための画面がイメージできるアウトプット

モックアップの操作動画とFigmaのデザイン

2〜4をまとめたEpicを元に、チームメンバーで議論できる状態にします。
チームで情報連携を行い、フィードバックサイクルを回すことで、以下のことが実現できてきました。

■ ユーザーの課題にチーム全体で向き合える
■ 課題を解決するための手段や、MVPをチーム全体で検討できる
■ 画面デザインに磨きがかかり、お客様への提供スピードも早くなる
■ チームで納得感のあるプロダクト開発に取り組める

🫠 とはいえやることいっぱいだぁ〜

スクラムが開始し半年ほど経つと、デリバリーフェーズの透明性、検査、適応ができるようになり、スプリントで多くの施策を実施できるようになりました。
ですが、私はもやっとしていました。
デザイナーとPdM、やること多くて大変すぎん…?

デリバリーフェーズに反し、ディスカバリーフェーズの透明化ができておらず、気づいたら各々がタスクを持ちすぎている状態になり、個人に負荷がかかっている状況が発生しがちでした。

これはどうにかせねばならん、ということでディスカバリーチームでもスプリントを取り入れることにしました。

ディスカバリースプリントのざっくりした流れ

  1. ロードマップにあるアイテム(実現したいこと)を一覧にする

  2. タスクが発生したら何も考えずディスカバリーバックログに積む(●●さんと話す、〜について調べる、XXのUI考えるなど粒度は自由)

  3. スプリント開始時、状況に合わせてロードマップアイテムを並び替え、今優先すべきことについて話す

  4. 今週のディスカバリースプリントでやることをディスカバリーバックログの中からピックアップする

  5. 担当者を決める

そして、デイリーミーティング行い、お互いの進捗や困っていることを毎日共有しています。
まだはじめて2ヶ月ほどで模索中ではありますが、タスクを分担しやすくなり、今注力すべきことにディスカバリーチームで取り組めるようになってきました。

🔥 デザイナー × スクラムのスパイシーな関係

私にとってスクラムは、常に変動する状況やチームメンバーとの連携によって、独創的な発想で多くの挑戦ができる刺激的な場です。

スクラムがデザイナーに与えるスパイス

  • チーム全体でユーザーや業務プロセスの課題に向き合い、一人では思いつかない独創的なアイディアを実現できる

  • チームで議論し、メンバーからの刺激を受けながらデザイナーとして成長できる

  • 小さく早く改善サイクルを回し、お客さまにより魅力的なプロダクトを提供できる

まだまだはじまって1年、これからも刺激をもらい、与えながら、チームで最高のプロダクトをつくっていけるように走り続けます!

そして、もっと速く、スゴいプロダクトをつくっていくためにデザインスプリントにも取り組んでいきます。
デザインスプリントについては623さんが詳しく書かれていますので是非こちらをお読みください!

🌿 CAMPFIREにあなたのスパイスを加えませんか?

これまでに書いたとおり、CAMPFIREのデザイナーは多くのメンバーと協働しながら、お客さまに向き合い、プロダクトデザインに没頭できる大変おいしい職種です。(と私はおもっています)
そして、CAMPFIREはプロダクトデザイン好きにはとても魅力的な職場です。

スクラムはいい感じですが、解決していない課題があります…
それは一緒にプロダクトをつくっていくメンバーがまだまだ必要ということです。

このnoteを読んで少しでも面白そうだなと思ってくださった方は、ぜひお気軽にカジュアル面談でお話しを聞いてみてください!


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他メンバーのnoteも面白いのでぜひ読んでみてくださいね!


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