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ダイエットをやめたら、理想の体型になって自分に自信が持てた話

「ダイエットのために生きているみたいで、疲れた。」

こんな思いが込み上げた当時33歳の私は、突然、ダイエットをやめました。

10年以上も続けていたので、終止符を打ちたかったのです。しかし不思議なことに、頑張るのをやめたら理想の体型になり、自分の体を好きになれました。

今回は、実体験をもとに、一生太らない体と自信を手に入れるにはどのようにしたらいいのかを、ピラティス講師の私がお話しします。

頑張っているのに結果が出ないと悩んでいる人や、自己肯定感が低く、自分の体に自信がない人に向けて書きました。

※長文ですが、最後まで読んでいただくと『一生太らないダイエットの法則』がわかります!

読み終えた頃には、心がふっと軽くなることを願っています。

何気ないことばが、「思い込み」となった

万年ダイエッターだった私ですが、幼い頃は体型の悩みなんて一切ありませんでした。少食でクラシックバレエを習っていたので、「太る」想像をしたことすらなかったです。

体型にコンプレックスを抱きはじめたのは、17歳の頃。アルバイトをしていたレストランのお好み焼きを食べすぎて、胃袋がどんどん成長していきます。もはやブラックホール状態でした。

そして、人生初の体重50kg台に突入しました。身長157cmで最高体重は54kg。現在は46kgくらいなので、なかなか恐ろしい話です。

着痩せするからか体型について指摘されたことはありませんでした。優しい友人を持ったものです。

しかし、ここで問題が発生します。当時、お付き合いしていた人に、ぽっこりお腹がバレて「やばいやん」と呆れられてしまいました……。傷つけるつもりはなかったと思いますが、好きな人から「否定的なことば」を聞くのは、とても辛かったです。

お別れした後も「痩せてない自分はダメなんだ」という思い込みが、私の中に刷り込まれていきました。

一時的に痩せるも、仕事のストレスでリバウンド

「痩せないと」と焦り出したタイミングで、ダンスを習いはじめました。安室ちゃんに憧れていたのです。

発表会でへそ出し衣装を着なければいけなくなり、ダイエットをはじめます。少しずつ痩せていったものの、周りの子はみんな細かったので、自信はまったくありませんでした。

まもなくすると、専門学校生だった私は、在学中に成田国際空港でグランドスタッフとして働きはじめます。海外と英語が好きな私にとって、憧れの職業でした。

グランドスタッフのお仕事は、華やかな印象とは裏腹に、かなり体力と気力を使います。責任も重く、日々プレッシャーとの戦いです。独特な雰囲気もあり、私は会社に全く馴染めませんでした。ストレスや不安を埋めてくれていたのは、アイスクリームです。お昼の時間には必ず食べていました。

見事にリバウンドして、またもや50kg台に。もちろん自信なんて1ミリもありませんでした。

超ストイックなダイエットで激痩せ、体調不良、劣等感

航空会社を退職した22歳の頃、本気でダイエットに取り組むことにしました。週4のジム通い、徹底した食事制限やマクロビオティック、痩身エステなどなど。自分でも超絶ストイックだったと思います。この頃は、友人がくれたお菓子やパンを食べるのにも勇気がいりました。

ダイエットの結果は、ご想像の通りです。

過去最低の体重の42キロまで減少しました。

誰がどう見ても痩せているのに、私は「もっと痩せたい」とさえ思っていました。「痩せている=綺麗」と勘違いしていたのです。同時に太るのがとても怖くなりました。17歳の頃の思い込み、「痩せていない自分はダメ」が心の中を支配していたから。

ある日突然、月経がピタリと止まりました。体重が急激に減少することで起こる「体重減少性無月経」になってしまったのです。お医者さんから「自力で排卵はムリ」と断言され、ショックを受けました。

その後、ダンスを学ぶためにロサンゼルスに渡った私は、病院に通い、ピルを飲み続けることになります。3年間のアメリカ生活を終え、帰国した時には適正体重に戻り、奇跡的に月経が回復。

アメリカでは、日本人は普通体型であっても細いので、太ることを恐れなくなりました。しかし、日本で細い人ばかりを目にして、またまた他人と比べて落ち込みます。(どんだけ自信がないの)

ほんとうに正しいダイエット方法を模索

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アラサーになると痩せるのが難しくなり、「頑張っているわりに痩せられない」という負のループに陥りました。

たくさん体を動かしているのに、なぜ痩せられないのか。

理由は、暴飲暴食です。

私はHSP気質(当時は知らなかった)があり、ストレスを溜めやすく、それを食べ物やアルコールで解消しようとするクセがありました。普段は食事に気をつけているだけに反動が大きく、際限なく食べてしまう日も多かったです。

29歳の時にピラティスインストラクターになり、生徒さんの「お手本」になりたいと思ったので、自分の体を使ってダイエットを徹底的に研究しはじめました。

ピラティスにジョギング、お米を食べるダイエット、アロマテラピー、薬膳など、あらゆる方法を模索。根っからの健康オタクに拍車がかかりました。結果は、またまた大成功です。今回は過度なダイエットではないので、体の不調もありません。

この経験を伝えたいなと思い、ほんとうに正しいダイエットメソッドについて、ブログで発信しはじめました。

自信が持てない理由がやっとわかった瞬間

ダイエットに成功し、周りの人からも「痩せた?」「お尻小さくなったね」などと言われて喜ぶ反面、リバウンドへの恐怖心が強くなりました。

そんな中、たまたまメンタリストDaiGoさんのブログに出会います。科学的根拠に基づいたダイエット方法についての記事を読んだ後、軽い気持ちでニコニコチャンネルの会員になりました。

毎日欠かさず動画をチェックし、「自分を変える方法」をどんどん実践していくうちに、私は「自己肯定感」が異常に低いことに気づきました。

自分の嫌な部分に注目し、何かうまくいかないことがあると責めるクセがあり、自尊心も低い。

自己肯定感を上げるために、私は心にフォーカスするようになりました。同時に脳の勉強にもハマります。脳には感情や行動をつかさどる神経があり、上手に操ることで自己肯定感が高まるからです。

「痩せても自信がなかったのは、自己肯定感が足りなかったからか。」

やっとすべての謎が解けました。

痩せている、太っているなど関係なく、ありのままの自分を受け入れられれば、自ずと自信は身につきます

よく考えたら、自信を持つのに「○○があればOK」といった条件なんてありませんよね。体重が増えても「こんな自分もよし」と認めて、許してあげる。こんな簡単なことが、10年間ずっと私はできなかったのです。

可能ならば、ドラえもんに頼み込んで、過去の自分に「ごめんね。」と優しく声をかけにいきたいです。

自己肯定感を上げたら、自分の体を好きになった

自己肯定感を上げることに集中していた私は、ダイエットをやめました。34歳の今、食事制限はとくにしていません。お酒も飲みたい時に飲み、甘いものをがっつり食べることもあります。運動は毎日していますが、あくまで体や心を鍛えるため。痩せるためにはしていません。

嬉しいことに、暴飲暴食グセもなくなりました。

頑張っている感覚は一切ありません。目の前にある食事を120パーセント楽しめているからです。

ダイエットのストレスが減ったことで、自然に痩せていき、程よく筋肉のある体型になりました。モデル体型ではないけれど、今の体が一番好きです。最近では、YouTubeのピラティス動画を見た方から「スタイルがいい」「美ボディ」と褒めていただけるようになりました。

頑張らないほどダイエットはうまくいく。

これは、私が考える「一生太らないダイエットの法則」です。しっかりとした根拠があるのでご説明しますね。

ダイエットは「思考」の使い方で決まる

ご存知の通り、ダイエットで大事なのは「食事」と「運動」です。食べ過ぎれば脂肪になるし、運動しないと筋力は低下する。健康的な食事と定期的な運動さえすれば、ダイエットは必ず成功します。

でも、多くの人はそれができない。なぜだと思いますか?

意志が弱いからでしょうか?努力や行動が足りないからでしょうか?

いえ、違います。

実は、脳の中のRAS(日本語では「網様体賦活系」)と呼ばれる神経が関係しているんです。これは、情報を仕分けるフィルターのことで、その人が意識を向けたことに関する情報を集める働きがあります。

過去の私は、自分の体型に対してネガティブなセルフイメージを持ち続けていました。脳は自分が意識し続けている情報をインプットします。

私の脳には「自分は太っている人間だ」という考えがプログラミングされていたのです。だから痩せても「太っている」という認識が消えなかった。

脳と考えると小難しいので、私は「思考」に置き換えています。

過去の私は思考をムシして、根性だけでダイエットしていました。自分の心や体の悲鳴を聞かずに。「自分の体が嫌い」と思いながら痩せても、ほんとうの自信は得られません。

だからこそ、まずは思考を整えることが大切なんです。木に例えるなら、思考は幹の部分。「土台」です。思考さえ頑丈なら、忍耐力がなくてもダイエットは成功するし、一生太らない体も手に入ります。

いちばん簡単な思考の整え方

筋トレと同じように、トレーニングすることで思考も鍛えられます。

いちばん簡単な方法は、紙に感情を書く「エクスプレッシブライティング」と呼ばれる手法です。散らかった思考を整理し、不安やストレスを解消する効果があります。

メンタリストDaiGoさんの動画で知りました。私にとって欠かせない習慣のひとつで、かれこれ2年くらい続けています。

私の場合、やり方については、とくにルールは決めていません。好きな時に好きな分だけ、素直に思ったことを書いています。

・不安や心配事がある
・なんだかモヤモヤする
・自分を客観的に見れない
・ネガティブな感情が消えない

こんな時におすすめです。

毎日続けていると、思考やものの見方が変わるので、「最悪!!」と思うような出来事が起きても、自然と物事をポジティブに変換できるようになります。

おかげで、ネガティブだった私もスーパーポジティブと言われるまでに成長しました(笑)実際は泣くほど落ち込むこともあるけど、気持ちの切り替えが高速になってきた感じです。

辛いなら、ダイエットなんてやめていい

ダイエットに励んでいる方は、頑張り屋さんが多いと思います。それ自体は素晴らしいことです。自粛モードの中でも家で筋トレしたり、カロリー制限したり。望むような結果が出ていなくても、一歩踏み出した自分を褒めてあげてほしいです。

ただ、もし痩せることばかり考えて辛いなら、ダイエットなんてやめてもいいと思います。

頑張れば頑張るほど余計なストレスが溜まってしまい、食欲が増えるからです。

私はダイエットをやめてから、鎧が外れたような感じで毎日を心から楽しめています。もちろん「こんな体を目指したい」という目標はあるのですが、もうこの先「ダイエット」はしないでしょう。

皆さんも、頑張るよりも楽しむ!自分に厳しくよりも優しく!そんな気持ちで、心と体を整えてほしいなと思います。

最後に

もっとサクッと書くつもりが、かなり熱量がこもった記事になってしまいました。最後まで読んでいただき、大変嬉しく思います。

「よかったよ」と思った方は、フォローしていただけると踊りながら喜びます!

また、この記事を書くにあたって、参考にした書籍はこちらです。どちらも脳科学で思考を変える方法について、わかりやすく書かれています。

ではまたお会いしましょう〜!

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