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マイペース高2息子とニューヨーク親子旅⑦:初のブロードウェイミュージカルは「MJ」で大盛り上がり!

7月末、マイペース高2息子と2人でニューヨークを旅した記録。

前回までの話(最初から)はこちら

ニューヨークに到着するなり息子がスマホを紛失し、てんやわんやで終わった1日。翌日からは無事予定していた観光ができそうでほっとした。

さて2日目は、夜にブロードウェイミュージカルを入れているので、日中はメトロポリタン美術館へ。夜が長いので疲れない程度に、と思っていたけれど、結構疲れた(笑)

だけど、そういえば息子がトリニティチャーチをもう一度見たいと言っていたのを思い出し、美術館からほど近いので、こちらを観光してからホテルに戻り、ミュージカルまで休もうということに。


また地下鉄に乗って、最寄り駅まで。

駅を出るとすぐにトリニティチャーチ。確かにカッコイイ!
なんだか人気がないし、入り口を探してウロウロしていると、「貸し切り」の看板が。ガーン!

あと少し待てば空くかな?と警備員の人に聞いたら、「今日はまる一日入れません」とのこと。残念!!!

残念すぎてトボトボ帰ろうとしたら、急に空腹が襲ってきた。朝あれだけ大きなベーグルを食べたのにわたしのお腹ったら。

息子は小食なので「疲れたから帰ろう」というのだけれど、わたしはもう帰るまで我慢できないと近くのお店をググる。少し歩けばなんかカフェっぽいのがありそうかなと、ウォール街のほうに進んで店を探す。

と思ったら、さすが兜町的な街、意外と飲食店がない!
やっと見つけたこのお店、何屋さんか分からないけど入ろう!

中に入ると、またサブウェイ的な「選んで盛ってもらう方式」のお店。そもそもこれが何なのかさえピンときていないまま、隣の人のオーダーをマネして注文してみる。

どうやら「サラダ」らしいんだけど、最初にレタスを選んだのは良いけれど、その上になぜか肉とかライスとか乗せていくのよ。サラダにライス乗せるのはは怖いから不要として通り過ぎる。

そのあと豆を蒸してつぶした「フムス」。アメリカってこういう凝った料理ないのに、あれ?と思いながら聞かれるまま選んで乗せていくうちに、ボウルがカオス化。正直どんどんまずくなりそうでめっちゃ怖い。怖いからレタスだけでいいんですけど、と思いながら、選択肢に沿って「一番マシそうなもの」を選んでいく。

昔むかし、マサチューセッツのペンパルの家に遊びに行ったとき、インスタントのライスにグレービーソースがかかったものを出され、無理して食べて吐きそうになったのを思い出した。ライスに妙なもんかけたらダメでしょ。

とりあえず一番安全そうな具材をチョイスし、フムス(豆を蒸してつぶしたもの)、トッピングの野菜なども含め一番味の想像ができるものにする。

最後にドレッシングを選ぶ場面でも相当迷った。アメリカのドレッシングって外れたときのまずさがえげつないんだもん。ここで失敗したら大変!とフレンチドレッシングを頼む。でもスパイシーなチキンにフレンチドレッシングは正直怖かった。

で、完成したのがこれ。

なんか想像がつかない味。色どりはいいけど食べるの怖い。一口目はけっこう勇気がいった。
パクっ。

と思ったら意外といける!!!

スパイスが効いたハニーマスタード系のチキンとドレッシングの相性が良くて、サッパリ食べられる。糖質制限ダイエットの人のご飯みたいに、野菜と肉だけなのに食べ応えあり。(なにそれ?)

お腹がすいていないという息子にも食べさせてみると「これならいける!」と一緒に食べることに。アメリカの一人分てものすごい大きいので、2人でシェアしてちょうどよかった。

食べながら調べてみると、ここは地中海料理のファストフード店で、これをランチで食べる人が多い人気店らしい。この時はもうランチタイムを過ぎて軽めにしたかったのでちょうどいいけど、普段だったらレタスメインのランチなんて不満でしかないわよ。

さすがニューヨーク、なんか意識高い系ヘルシー店もあるってことね。そしてギリシャなどの地中海料理を意識しているせいか、チキンのスパイシーさがトルコ料理を思わせて美味しかったのもそういうことかと納得。

ただしこの「全部乗せてドレッシングかけるセンス」はやっぱりアメリカだなぁー。

とはいえ意外なおいしさで完食。

ミュージカルは夜8時からで、それまでにホテルの部屋で晩ごはんを食べようということで、ウォール街の駅の近くにあるホールフーズマーケットへ。海外旅行では地元のマーケットやスーパーに行くのがなかなかの楽しみ。

ビルだらけのニューヨークだけど、ひとつひとつの店内は意外と広くて、このホールフーズも外観のイメージとは違って広い。

買わないけど野菜のラインナップなんかを見ながら進む。

肉は分厚いステーキ肉があって、さすがアメリカ!(値段もなかなか)

わたしはサラダを食べたばかりなので、スモークサーモンやオリーブなどのおつまみを買いこむ。ちなみにホールフーズは年齢証明書がないとビールが買えず、近くのドラッグストアでビールを買って部屋へ。

ドライトマトとかマッシュルームとか、いろいろ♪
歩き回ってビールを飲んだので、うっかりホテルで昼寝。気づいたら6時半過ぎ。隣で息子も寝ていて慌てて起こす。8時開演なので、7時半くらいには到着していたい。

まだ目覚めないまま着替えて外に出る。緯度が高いので、7時過ぎてもまだ明るいニューヨーク。

今回ニューヨークに行くにあたり、ぜひとも本場の「ブロードウェイミュージカル」とやらを見てみたかった。字幕も翻訳もないのでセリフが追えなくてもオッケーそうなタイトル、かつ息子も楽しめそうなものを探す。

個人的には「シカゴ」とか「ムーランルージュ」的なのも見たかったけれど、うぶな17歳には刺激が強すぎると思い、アラジンとMJ(マイケルジャクソンの物語)と迷って、ダンスミュージックのほうが楽しそう!とMJに。客席の盛り上がりがすごい!と書いてあったので、静かにしていなければならない日本と違い、「いかにもアメリカ」を体験できそうなのも選んだ理由の一つ。

チケットは代理店経由だと座席が選べないので、日本でブロードウェイの公式サイトから予約しておいた。しかし・・・思ったより高い!!!どうせ見るなら良い席で、と思ったのだけど、1階の前方席は300ドル超え。円安だからひとり4万円を超える。さすがにこれは無理、、、と、1階の真ん中あたりで、ギリギリ値段が上がる境目あたりを狙い、180ドルくらいの席をゲット。これでも1ドル160円だとだいぶ高いっす。歌舞伎座の1等席でさえ2万円で見られるのに、それを超えてます・・・。

チケットサイト。

チケットはスマホでのeチケット。一応印刷していこうと思ったら印刷もできない。スマホ失くしたら詰む制度です。

スマホを忘れないように持ち、張り切って出かける。ホテルから10分ほど歩き、見えてきたのは「MJ」が上演されるニール・サイモンシアター。ブロードウェイミュージカルって1か所でいろんなのをやってるわけではなく、「ブロードウェイ」という通りに沿っていろんな劇場が並んでいて、それぞれの劇場でそれぞれのタイトルが上演されてる。という感じ。


ホテルからは徒歩10分程度。タイムズスクエアはうるさいけど夜の外出はめちゃ便利。

土曜日ということもあり、ドレスアップして夜の街に繰り出す人たちでにぎわうタイムズスクエア。人ごみをかき分けながらたどり着く。劇場の周りにも素敵なドレスを着た人がたくさん。わたしたちはカジュアルで来ちゃったけど、この観劇のためにドレスアップするのが楽しかったりするよね。

30分前には開場するだろうとそれくらいに劇場に到着したのだが、まだ劇場前に長蛇の列。暑い中並ぶの大変だし、席は決まってるし、なんだもう少し遅くても良かったなぁと思ったり。

ほどなくして列が動く。いちおうバッグの中身チェックもある。劇場内は意外と狭い!そして古い劇場のようで、座席もギュウギュウな感じ。昭和の映画館のように、通路から中の席に行くためには、通路側の人に立ってもらわなくてはいけないくらいの狭さ。

日本人でも狭いなぁと感じるのに、基本のガタイが大きい欧米人の方たち大丈夫なんだろうか?と思ったり、隣に巨漢が来たらわたしの観劇終わったなと思ったり心配だったが、隣の席はスリムな女性が来たので良かった。

アメリカって、レストランでも電車内でもどこでも、基本みんなおしゃべりを楽しんでいる印象。劇場内でもみんな開演まではおしゃべりを楽しんでいる人たちが多い。

開演時間近くになってもまだ舞台が明るいけど、なんとなーーく舞台に人が出入りしはじめている。設営とも少し違う感じ。え、もう演技始まってますか?と思ってよーーく見ていると、やっぱり前振り的な演技が始まっている。

へぇーちゃんと真っ暗から始まるのかと思っていたので意外!!

「MJ」はマイケルジャクソンのデビューから売れっ子になるまでの歴史を描いた作品。稽古場のシーンから始まるが、子どものころにジャクソン5として活躍した時代から描写され、要所要所にヒットナンバーが挟み込まれる。

と、始まってから気づいたのだが、息子はマイケルの楽曲はよく知っているけれど、そもそも小さいころにジャクソン5だったこととかは知らない。ムーンウォークをするマイケル以外は知らないので、「I want you back」を歌うこの小さい子どもと仲間たちがマイケルファミリーだって分からないかも・・・というのに上演中気づいたがもう遅い。

英語が全然分からなくてもヒットナンバー攻めで大丈夫でしょ?と思ったが、意外とストーリー部分も多くて、兄弟やお父さんとの確執なども描かれ少し間延びする部分もあり(ちょっとだけ眠かった)が、歌ダンスパートはキレッキレのダンスが見られて観客もめちゃくちゃ盛り上がる!

休憩をはさみ約2時間半、盛り上がって終了!

ブロードウェイミュージカル初体験だったが、率直な感想としては「意外とこじんまりしてるなぁ」ということ。

なんというか「トニー賞」とか「ブロードウェイ」という言葉が先行して脳内で華やかになっていたし、「シカゴ」とかの有名なブロードウェイミュージカルは日本でも公演があり、それを見に行ったりしたのだが、ここよりずっと大きな舞台だったので、てっきり大きな舞台でやるのだと思い込んでいた。

舞台が小さいおかげでかなり近くで見られたし、会場の一体感もあってよかったのだが、想像とは結構違うなと。「百聞は一見に如かず」って本当だわ。

とか思いながらホテルに戻る。時間はもう夜の11時近かったのと、昼間のメトロポリタンが強行軍だったので疲れが取れず、何か食べて帰る元気もない。なんか食べ物買って帰ろう・・・ということになった。

しかし土曜日なのでお店は混んでいるし、テイクアウトのために並ぶのも面倒。日本のコンビニのようにお惣菜が売っている店はあまりない。ということで初日同様また屋台で買って帰ることにした。

前回はサンドを買ったけれどパンがカサカサだったので、今度はハラルフード(ムスリム系の人向けメシ)。わたしは学生時代トルコを旅して、何を食べても美味しかったのでわりかしムスリム系のご飯は趣味が合う。アメリカの食事と違い、スパイスの使い方がものすごく凝っているのよね。

ということでスパイシーチキンライスを注文。で、できた袋を持ったらずっしり重い。え、これ一人前??

ホテルに戻って開けてみたら、このチキンの下に米がぎっしり詰まっていた。米と言っても日本の米ではなく、中東で使われるような細長いパラパラのお米。白米で炊くとちょっとニオイが気になるのでサフランで炊いて黄色いものが多い。

一口食べてみると、これがめちゃくちゃ美味しい!奥行きのあるスパイシーな味わいのチキンと、少し酸味のあるソース、パラパラのライスが合う!
いくらでも食べられる!と言いたいところだが、何しろやけっぱちに量が多い。ライスも日本のお米と違って細いので、たぶん粒数がハンパないと思う。日本の米と違って水分がないくせに、日本のお米を入れたのかというくらいミッシリ詰まって重さもずっしり。しかも息子は息子でハンバーガーを買ってしまったので、それを食べきるのに必死で、こちらは手伝うのが不可能。

すっごく頑張って食べたけど、3分の1くらい食べてギブアップ。うわーんもったいない!!!ハーフサイズを作ってほしいよ・・・

どこに行ってもついつい息子とわたしと2人分頼んでしまうのだが、アメリカのサイズ感はやはり大きいのだ。

翌朝食べようと思ったけれど、翌朝はゴスペルツアーで朝も早い。すでに夜中の12時過ぎているのに、朝っぱらからこれの続きは食べられない。うーーー、もったいないなぁ。

無念な想いを抱きながらも、まる1日観光で疲れ切っていたので明日に備えて就寝。

しかしタイムズスクエアの喧騒は土曜日の夜とあって、広場でいつもよりさらに爆音でイベントが行われている。眠らないにもほどがあるぜ、ニューヨーク。と思いながらも疲れすぎてそんな音は関係なく眠りについたわたしたちであった。

続く!


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