地球と日本とわたしを解放する旅4
ティピの外で夜空を見上げながら立っていた。イザベラの羽の着いた木の棒の先を胸に当てながら、わたしは心の中でつぶやいた。
地球は日本は解放された。
これからはもう誰のせいにも出来ない。
そして誰に頼ることもなく、
自分たち一人ひとりが責任持って新しい世の中を作っていかなければならない。
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席に戻り座ってみると、自分の足が数か所蟻に食われていることに気付いた。わたしは蟻アレルギーがある。そしてなぜかその時、今日予定していたカンボを思い出した。
あれ?この流れでカンボやったら、アレルギーでショックとか起こらない?
わたし死ぬのかな?
自分の命と引き換えにわたしは地球と日本の封印を解いたのだ。
自分にその覚悟はホントにあるのか…
そう問われているようだった。
どうだろう?
そんなことを考えていたら、
急にお腹や背中が痒くなり、
思い切りかいたら身体が熱くなった。
ヤバい…
カンボを皮膚に乗せたあと、心臓が止まり、救急処置で生き返るイメージが浮かんだ。
わたし死ぬのかな…
そして家族のことを思い出した。
旦那にはとても感謝している。
娘はいつもわたしを愛してくれた。
息子とはいつも闘ってるけど、
わたしは彼が愛おしい。
わたしには、
わたしを愛してくれる家族がいる。
わたしがいなくなったら、
きっとみんな悲しむだろう…
…でもみんな自立している。
だからきっと大丈夫だと思う。
そしてわたしは自分の命と引き換えに、
地球を解放してもいいと思った。
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それから今度は、
何かを欲しがってる男の子のイメージ。
彼にそれをあげると、
彼は何かを返そうとするのだけど、
わたしは、
何もいらないよ。
欲しいものはあげる。
ただ受け取ればいいんだよと…
そう。
愛は何かと引き換えにしない、
愛はただ与えるだけ、
愛はただ受け取ればいいのだ。
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第2幕焚き木に火がついた。
わたしはすっかり嬉しくなって、
いつものように焚き火の前に座り、
一緒に歌っていた。
しばらくして外に出た。
わたしは死ぬのだろうか…
まだそんなことを考えていた。
でもすぐに、
「そうじゃない。
未来は自分で選んで決めて作るんだ」
そう思い直した。
わたしはどうしたいの?
わたしは生きることを選ぶ。
解放した責任がある。
わたしも共に行動し、
地球の未来をこの目で見ながら生きていく。
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ここまで覚悟した後、
いつもより早く、
いつもより気楽に、
残りの時間を楽しんだ。
続く
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