見出し画像

アマゾネスの約束を果たす旅-女性性の解放-8

先に日本へ帰国したナミちゃん。
彼女は日本から石を持って来ていた。
ブラジルのどこかに置いて来るのだと。
一番大きな黒い石はハート型をしていた。

その石をどうするのか、
わたしたちは誰も知らなかった。

-

インディオ居住区近くのビーチに着いた日、わたしがいないうちに2人は砂浜に石を並べ、そのままそこに置いて行った。

ハート型の石だけ残して。

そしてナミちゃんが日本に帰国する時、アマゾン行きを控えていたわたしたち2人に、ハート型の石をアマゾンのどこかに置いてきてねと託して行った。

-

アマゾンツアー4日目

キャンプの翌日、アマゾンツアー最終日。
今日こそはハートの石をどこかに置いてこないといけない…

ふと見るとわたしの横にハート型の石が置いてあった。実は今まであまりじっくり見たり触ったりしてなかったのだけど、ふと手に取ってみると、それはずっしりと重くとても綺麗だった。

朝ご飯後の森の散策に持っていこう!
そうリカちゃんと話していた。

準備は万端。現地ガイド18歳のヘナン、ガイドのリマ、そしてイスラエルから来た2人がどんどん進む中、わたしたち2人は寄り道しまくりでどんどん遅れを取っていた。

途中インディオのお墓?と言う泥で出来た細い筒のような塔があった。

そこでも蛇などがいて危険な場所だからちゃんとついて来いと言われたけど、やっぱりわたしたちはマイペースに進んだ。

途中で何かの動物がお弁当用に持ち運び忘れていったブラジリアンナッツを、ヘナンが見つけた。中を開けると根が生えかけていたものの、皮を剥いて食べることが出来た。それはカリカリしてとても美味しかった。

最終地点にはアサイの木が、細く高く天まで届きそうなくらい伸びていた。

両足を木の皮で縛ったヘナンが上手く木を登って行き、あっとゆー間に見えなくなった。

ヘナンはアサイの実を取ってきてくれたけど、残念ながらまだ青いその実は噛じれない程固かった。

-

しばらくしてUターンすると言うので、わたしは慌てて「後5分🙏」とリマに言った。
リマは快くOKしてくれた。

わたしとリカちゃんは急いで更に奥へと入った。すぐに大きな木が目に入った。
さっきまで全然気付かなかったのに。

木を掻き分けその木の近くに行くと、
根本の所に大きな穴が開いていた。

「やっぱりここだね。」

2人でそう確認した後、リカちゃんが石を取り出し、それをわたしに渡した。

わたしはそれを自分の胸に当てた。
「わたしは、あの時隠したハートを取り戻して活性化し、ここアマゾンに返す約束を果たしに来ました。守り続けてきた女性性を愛に変え、ここから地球全体に広げ全てを包みこんで行って下さい。」

胸が熱くなり、
思わず感情が溢れた。

時間がない。穴の中を覗き、わたしはその真ん中にゆっくりとハートの石を降ろした。それから両手でその大木に触れ、ハートを託した。

喜びで涙が溢れた。
帰り際にまた大木をハグし、ここに連れてきてくれたリカちゃんと、日本から持ってきたハートの石を託してくれたナミちゃんに感謝した。

5分以上経っていたけど、リマは何も言わなかった。急いで戻ると、すでにみんなは帰り道を進み始めていた。

-

わたしは、今回のアヤワスカの儀式で
自分が女人部族アマゾネスの戦士だった記憶とその時置いてきたハートの約束を思い出し、

自分の中にハートを取り戻したあの時と同じ様に、心の奥底から喜びと愛を感じながら密かに微笑んでいた。

と同時に約束を果たすことが出来て、
ホッとしてもいた。

これからアマゾンのエネルギーが変わる。
それは愛のエネルギーであり、全てを包み込み、そして外へ大きく膨らんで行く…

大きく大きく成長していく。
森の中をカヌーボートで進みながら、わたしは木が伸び森が大きくなっていく姿を想像していた。

-

過去世を思い出す自己誘導をした時のメモ。

↓↓↓

あの時は許されず、自分で封印した。

今世で彼と再会し、今度は許された。そして今共に子供を育てることが出来る。あの時出来なかったことのやり直し。

アマゾンは地球の心臓部分。
そのアマゾンにハートを返した。

今まで待っててくれてありがとう。

これから女性性のエネルギー、
愛が広がり地球を包み込む。

わたしは約束を果たしに来た。ハートの石に想いを託して木の穴の中にそっと置いた。

そこはエネルギーで繋がるポータル。時空を越えて約束を果たす。 大木が護り受け継いでくれる。

わたしは森に帰ってきた。
森に祝福されてる感覚。

続く

-

マガジンはこちらから
↓↓↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?