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【読書録】「絶望に声を与えよう。」/ジョン・キム

ネガティブなエネルギーを、ネガテイブに作用させない。

この一言が、本を開くと最初に目に入ってきます。(表紙のそで)

さらに、エピローグには、

「絶望に声を与える」というのは、
それまで無視され、ないがしろにされてきた自分の感情に対して、
関心を寄せ、
ありのままを受け止め、
愛という光を与えるということです。
そうすると、
今まで生きる力を奪う
「絶望」に見えていたものが、
じつは生きる力を与えてくれる
「希望」であることに気づくはずです。
人生の幸福度は、
感情との向き合い方で決まる、
といっても過言ではありません。

と書かれています。

私はこの本のタイトルがめちゃめちゃ気になって、気になってしょうがなくて買った経緯があります。

というのも、とある方に、自分のネガティブな感情の中に色々なヒントがあることを教えていただき、それが仕事の大きなヒントになった経験があったからです。

もう少し噛み砕くと、

例えば、私は上司なり先生なりコーチなり、自分の上に立つ人との相性が自分の成果に結構影響しているなと感じてました。上司と相性がいいと、何としてでもやってやろうという力が湧いてきて、実力以上の成果がでたりします。反対に、相性が合わない(価値観が合わないと)本当にモチベーションが上がらないのです。

だから、自分の状態がよくない時は、上の人に対する不平不満という形でネガテイブな感情を抱くことが多かったかなと思います。

だけど、裏を返せば、自分の指針を持って、自分の価値観を大事に、自分のビジョンに向かって生きていれば、本当は他人がどうこうというのは関係ないはず。

上司への不満というネガティブな感情を見つめたことで、誰かのビジョンのために生きるのではなく、自分のビジョンを生きることが私にとっては大事なことなのだと気付かせれくれました。(伝わりますかね??)

絶望というのは、ネガティブな感情のマックスの状態なのかなと思いますが、ついついネガティブ=よくない感情だと思って目を逸らしがちです。

他人にぐちぐち言ってると確かに嫌われますし、ずっと悩んでいるのもいい状態ではありません。

だけど、見方を変えてみると、大きなヒントがあったりするものです。

この本は、そんな感情との向き合い方を、とても丁寧に、愛情深く書いてある本です。

今、このご時世に多くの方にぜひ読んでいただきたいなと思ってご紹介させていただきました。

きづな出版さん、にくい本だすなあ〜〜。センスがさすがでございます。


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