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Why Czech Republic? なぜチェコ共和国に4週間も滞在?

箱入り娘のYUKAです。

今年2022年の7月から8月初めまで、チェコ共和国に4週間ほど滞在していた。
本当は2020年に行くはずだったけど、コロナ禍に突入し、航空会社からフライトがキャンセルになる連絡があり、断念せざるを得なかった。

4月中旬になって、チェコが日本からの観光客の入国を以前通りの条件で受け入れることを発表し、今回旅立つことにした。

4年ぶりのチェコ共和国

チェコを初めて訪れたのは、2018年。
この時はヨーロッパ数カ国を周遊する旅で、チェコには1週間ほどしか滞在しなかった。
この時は、プラハ、ブルノ、クトナーホラに滞在。
1番の目的だったのはクトナーホラにある、約1万人分の人骨を使って装飾された礼拝堂があるセドレツ納骨堂を訪れること。

チェコの首都プラハは、みんなが口を揃えて素晴らしい街だと言うのは共感できるけど、観光色が強すぎて人が溢れかえっていて、長く滞在するなら私には合わないな…。

チェコの第2の都市であるブルノは、栄えてにぎわってはいるものの、落ち着いた古き良き雰囲気も兼ね備えた小ぢんまりした街で、数日の滞在でも大好きになった。

「Why Czech Republic?」

私がチェコに滞在した4週間中、15回ほどは質問されたこと。

「Why Czech Republic?」

会う人会う人に「なんでチェコなんかに4週間もいるの?」と、必ずと言っていいほど聞かれた。
「何にも見るものなんてないし、4週間もいたら飽きちゃうよ、絶対。」とも言われてたり。
最初の旅でチェコ共和国が好きになったのは間違いなくて、見たいもの、訪れたい場所もある。
確かになぜチェコに4週間も滞在しようと思ったんだろう、私…?

自然が多くて、物価が安くて、高層ビルに囲まれてなくて、トラムが便利…。好きなところはまあ思いつくけど、これと言った決め手が思い浮かばなかった。
そうか!私は場所や物というより、この国が持つ雰囲気に心惹かれてるんだ。

ブルノの街

ヨーロッパ数ヶ国を旅したけど、唯一、チェコ共和国には「もう1度行きたい!」と思っていた。もっと長く滞在して、チェコを知りたいという気持ちがずっと心にあった。
そして、もう1度訪れた時は大好きになったブルノの街に滞在しようと、心に決めていた。

ブルノの街はトラムやバスがくまなく走っていて、公共交通で不便することはまず無い。

中心街にはチェーン店の飲食店やスーパーも揃っていて、買い物も不自由しない。
それに加えて、個人経営のお店がすごく多い。ファストフードやバー、カフェなんて素敵な店舗が溢れてる。大手コーヒーチェーン店内はガラガラでお客さんはいないけど、街のカフェはテラス席も店内も賑わっている。

街には広場が複数あって、そこには結構な数のリクライニング型の椅子が設置されている。もちろん無料で誰でも座ることができる。
そこに座る人たちは、何か食べていたり、友達や家族でおしゃべりしたり…。
全員が各々の過ごす時間を楽しんでいるように見えた。


ブルノでの滞在先の近くにダムがあり、週末に初めて訪れた時のこと。
ダムを囲むように散歩とサイクリングを楽しめる道路が整備されていて、泳げるエリアもあり、水辺の芝生エリアでは週末となると、家族や友達づれの老若男女で賑わっている。
泳ぐ人、芝生で寝る人、スポーツをする人、読書する人、持参したワインをグラスで飲む人…。

この光景を見た時「ああ、私こういう雰囲気が好きなんだ、チェコの!」

"ひと昔前感"と"独特な空気感"

チェコ共和国にはどことなく漂う「ひと昔前感」。
そんなにど田舎なところじゃなくても、なんだか90年代初頭のような懐かしさを感じる雰囲気。
ちょっぴり廃れちゃってるお土産店、ごちゃごちゃした店内、やけに蛍光色ファッションに身を包む子供たち。
私、Y世代だからそういう雰囲気に馴染みがあるせいか、しっくりくるのかな…。

そしてもう1つ漂っているのが「独特な空気感」。
彫刻が美しい建造物や教会が立ち並ぶ中に、チェーン店やオシャレなカフェもあり、歴史を感じさせる街並みなのに若者を中心に人々で活気が溢れている。
この新旧がミックスされ調和が取られている独特な雰囲気も魅力的。

急かされていない時間の流れ

チェコ共和国を含むヨーロッパの国では、日曜休みの店舗や土日は早めに閉店する店舗が多いから、必然的に週末は家で過ごしたり、買い物に行ったりするのではなく、公園などに行って家族や友達と過ごすのが一般的なんだろうな。

私が住む国ではあまりこういう過ごし方をすることがないし、できる場所も少ないなあと。
なんだかいつも時間に急かされているような気がして、休日でさえ1日に何でも詰め込んでしまっているなあと。

ブルノに4週間滞在し、日帰りで他の街にも行ってみて、街中でも郊外でもどの人たちも時間に急かされることなく、限られた大切な時間を慈しんで過ごしているように思えた。
こういう時間の流れがあるチェコ共和国をまた訪れたいし、今ここでもそういう過ごし方をするように心がけてみようと思っている。


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