日本の男女差別について


最近、色々なきっかけがあり、もういい加減色々話すべき時なんだと思った。

Metoo運動から始まり、性暴力やセクハラの問題など、ここ数年、たくさんの人たちが自分たちの経験を共有してきた。

それらの勇気ある行動は他の被害者たちに発言する勇気を与え、また、発言すること自体が本人たちの癒しにもつながる、と発言している人たちもいた。
実名で、顔を出して発言するということ、どんなに勇気のいることだっただろう。

私は女性として日本で生まれて、今まで本当にたくさん、「女性だから」という理由で嫌な思いをしてきた。
それは性暴力ではないし、長く続く嫌がらせのようなものではなかった。

でも、確実に私を蝕んで少しずつ傷つけてきた。

最近東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長による女性蔑視発言で、すごく落ち込んでしまった自分に気が付いた。

最初は怒りに震えた。でもそのあと、すごく落ち込んだ。

どうして、いまだにこうなのか?いつまで日本はこうなの?

いつまで世界は差別がなくならない?

落ち込みながら、今まで自分が経験した男女差別、女性蔑視、男尊女卑、いろんなことが思い出されて、すごく辛くなった。
そして、それらが自分の中で全く解消されていないことに気が付いた。

落ち込みながら、日本の男女差別ってどのくらい問題になっているのか?と調べてみた。

YouTubeで街の若者に男女差別についてインタビューしている映像を見た。

辛くて最後まで見られなかった。

インタビュアーが「日本には男女差別があると思いますか?」と質問していく。
これは参った。日本の若者は、自分の周りにある男女差別に気が付いていないのだ。

20代前半とみられる女性たちが

「女性の方がレディースデーなどがあって、優遇されていると思う」
「男女平等を意識しすぎて逆に女性が上になってしまってはいけないと思う」

と答えていた。


おいおいおいおいおい〜!!!!!


男女の生涯収入、平均年収、平均月収がどのくらい違うか知っていますか!?!?!?

女性がもっと虐げられていた時から今の状態になるまで、どんなに時間がかかったか知っていますか!?!?!?


若い男性たちも

「男女差別があるとは思いませんね」

とか言ってしまっている。



あ、私、こんな社会で生きていたんだ、と絶望した。


数年前に、女性の友人が私の辛い体験を理解してくれなくてすごく辛かった出来事があった。(これについてはまたいつか詳しく話したい)

その時は、「どうして?同じ女性なのになんで私のことわかってくれないの?私のこと嫌いなのかな?」とか思っていた。


でも、今なら思う。


「あの子、まじでわかってなかったんじゃないか!?!?!?」


私は、その一件から本当にそうゆう体験を人に話すことが怖くなってしまった。
そもそも、最初からわざわざ人に言ったりしてこなかった。
絶対にわかってもらえる、と思える人にだけ、話の流れで話すくらいだった。
だって、すごく些細なことだし、どこかに被害を訴えるようなことではないし。

でも、最近気づいてしまったのだ。
これらを心に溜め込んでいることが、私にとってすごく辛いんだってこと。


そして森氏の例の一件での社会の動きを見ていたら、きっと同じように辛いと思っている人たちがいるんだっていうこと。


だから、声をあげたい。

もう、黙っていないよ。


Don't be silent って、各国の在日本大使館の人たちが言ってくれたように、もう、私たちは黙っていてはいけないんだ、ってこと。


だからここで少しずつ、体験を話していこうと思う。

たくさんの人に届かなくても、少しでも誰かの心が楽になるように、そして何よりも自分のこころが楽になるように。



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