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私がコーヒーを淹れるとき。
ここ最近、寒くて目を覚ますのが億劫な時がある。
布団にくるまってあと3分だけ・・・
目を閉じてまた開くとすでに10分ほど経っていてカバっと飛び起きる。
出勤前のよくある朝だ。
でも今日は待ちに待った休日。
目覚ましも掛けず、思う存分布団にくるまって
ゴロゴロできる日だ。
まどろみながら半分夢の中でウトウトして、布団の温かさが愛おしい。
(いつもありがとう、お布団ラブ。)
とその時。
お隣さんが窓のシャッターを勢いよく開ける音が聞こえた。
・・・・・。
その瞬間、私のゴロゴロまどろみタイムが幕を閉じる。
目が覚めちゃったな。
時計はまだ「7:00」だった。
カーテンを開くと結露した窓ガラスがキラキラと光って、チュンチュンとスズメが鳴いている。
小学生の元気な足音がする。
サラリーマンの革靴がコツコツと一定の早いリズムで音を鳴らしている。
(いやぁ、、朝からお仕事ご苦労様です、、)
早起きは三文の徳とは良く言ったもので、仕事に行くために起きなきゃいけない日よりも、何も予定がない日の早起きは案外悪くない。
時間に左右されず、急ぐこともない。
むしろ無駄に寝て過ごすより有意義な時間を過ごせる。
さてここからコーヒーの話をします。
いや、どれだけ待たせるんだよ!
タイトル詐欺なのか!
そんなことはございません。
この何気ない休日のコーヒーが私は好きなのですから。
前置きが必要なのです。
ベットから降りてキッチンに向かい
やかんでお湯を沸かす。
沸かしている間にガラスポットにドリッパーを乗せて待つ。
フィルターとポットを軽くお湯で温めてから、計量スプーンでコーヒーを2杯。
沸かしたお湯をまずはぐるっとコーヒーに染み込ませると、湯気と一緒にふんわりと芳ばしい香りが立ち上った。
朝の寒さに身を縮めていた身体に
温かい湯気と香りが胸いっぱいに入り込む。
私はこの瞬間が大好きだ。
休日の朝はポットの目盛りの「3」のところまで淹れる。この量が私のマグカップで2杯分に当たる。
コーヒーが淹れ終わると、テーブルにマグカップとポット、小さなお皿に軽食を用意して、座椅子に座ってテレビをつける。
ここ最近の朝のテレビ番組は選挙の話で持ちきりだ。
ふーん、そうなんだ。
とテレビに向かって相槌を打ちながらコーヒーを一口。
なにもない休日の至福の時間。
さぁ、今日は何をしようか。
そんなことを考えながら朝食をいただく。
テレビの左上の時刻はまだ「7:30」の表示。
今日はやりたいことが色々できそうだ。
私がコーヒーを淹れるとき。
それは誰にも譲れない私だけの癒しのひとときである。
今日も一日良い日になりますように。
由佳
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