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2308_侍BRASS 2023《武芸十八般》

 初めて公演を観たのはコロナ禍真っ只中の3年前。トロンボーンの中川英二郎さんを団長に、トランペット、ホルン等の金管楽器からなる珍しい編成で活動されている「侍BRASS」。今年も初台オペラシティ タケミツメモリアルで行われた《武芸十八般》に行ってきました。

 演奏の秀悦さを大前提に、とても楽しそうに演奏をするので、神妙にコンサートに向き合う…というよりも、仲間内のセッションに混ぜてもらっている感じで楽しめるのが毎年とても癒される。
 曲間に全てMCが入る進行で、中川さんのトークスキルが高く、演者のファンになってしまう魅力が侍BRASSにはある。
 今回は「武芸十八般」ということで、オリジナル楽曲を中心に武技をイメージした楽曲構成。アレンジが加えられた鬼滅の刃のオープニングテーマ「残響散歌」は、主旋律担当がころころ変わるのが楽器インストならではであり、とても良かった!

 自分の座っている斜め前に小学生就学前くらいの親子連れがいて、クラシックのコンサートに幼少期に連れていかれ、退屈すぎて会場を走り回って怒られていたことを思い出した。
 ピアノの発表会では皆が弾くような曲がつまらなくて、ゲーム音楽の楽譜を漁っては、自分だけFFの曲を弾いていた。
 バラードは退屈で、「ルパン三世のテーマ」は起きてるよね。分かる、分かるよ。

 音楽の趣味志向は誰かに強制されるものではないので、やっとコロナ禍から脱出しつつある生演奏の場でも、好きなように楽しめるこの場がずっと続いてほしいなと思いました。
 
 また来年も楽しみにしています!

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