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フランス日記

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2019年11月の記事一覧

フランス日記:11月16日「デモの土曜日」

昨日の夜、生まれて初めてクレープを作った。 日本の台所にだし巻き玉子を作るためだけのフライパンがあるように、フランスの台所にはクレープを作るためだけのそれがあるのだ。 クレープを作る鉄のフライパンは重くて、取手まで熱くなる。フライパンにクレープの生地を流し入れた後に、ぐるぐるとフライパンを回して生地を広げなければならないのだが、重くて熱いためとても難しかった。案の定、私が作ったクレープは、生地がうまく広がらず穴だらけになった。 今日はりんご焼きを作った。 りんご焼き自体は

フランス日記:11月27日「マダムたちと女の話」

マダムの息子の奥さんは日本人だ。マダムから見て、子供を持つ日本の女性の働く環境はとても良くないものらしい。(日本人もみんなそう思っている) 子どもを保育園に入れられないし、ベビーシッターを雇うことも一般的ではなく、働くということと子育ての両立が難しすぎる。そしてその苦労は女性だけに課せられている。 マダムの話によるとフランスでは男性が女性と同じように家事や育児をするのが当たり前だそう。(そのように伝えているメディアは見たことがあるが、実際にフランスで暮している女性に言われる

フランス日記:11月25日「語学学校初日とマダムとwifiとの戦い再び」

今日からやっと語学学校が始まる。 昨日ノルマンディーから帰ってきて、旅行で使った鞄の中身を入れ替えて通学仕様にする。といってもノートや文房具を入れるぐらいなんだけど、なんだかワクワクした。 頭の中に「ドッキドキドンいちねんせい〜」のBGMが流れた。 通学初日の朝だぜー!と勢いよく歩き出して、記念にパリの朝の空を撮っておいた。 しかし学校とは真逆の方向に歩いていることに気づき引き返す。 *** 語学学校の初日の一番の感想は「いろんなフランス語がある」ということ。 おそらく

フランス日記:11月22日「ウイストラム」

20日からノルマンディーのカブールという街に滞在している。 今日はマダムと車で30分ぐらいの、同じくノルマンディーのウイストラムという街に行ってきた。 ▼ウイストラムまでの道のり。これはオルヌ川 フランスの川の名前って「セーヌ(Seine)」とか「オルヌ(Orne)」とか「e」の音で終わるのが多いのかと思って軽くググったけど、特にそうでもなかった。 日本の川沿いの趣と大きく違うのは、堤防がないことだ。氾濫しないのかな、と水害の多い国の国民は心配してしまうよ。 ▼魚の市

フランス日記:11月19日「フランス人はまず友達を頼る」

ホームステイ先のマダムがテレビとインターネットの機器(JCOM的なサービスだと思われる)を新しいものに取り替えるとかで、滞在初日から「échange échange」(交換)と言っている。 ついに今日、一緒に新しい機器を取りに行き、テレビとインターネットに繋げる作業を行った。 ところがうまくいかない。説明書に書いてある内容と、手元の配線が異なるのだ。 おそらくそんなに機械の取り付けに詳しくないマダムと、機械の取り付けも詳しくなければフランス語の説明書がろくに読めない私だ。