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フランス日記:11月16日「デモの土曜日」

昨日の夜、生まれて初めてクレープを作った。
日本の台所にだし巻き玉子を作るためだけのフライパンがあるように、フランスの台所にはクレープを作るためだけのそれがあるのだ。

クレープを作る鉄のフライパンは重くて、取手まで熱くなる。フライパンにクレープの生地を流し入れた後に、ぐるぐるとフライパンを回して生地を広げなければならないのだが、重くて熱いためとても難しかった。案の定、私が作ったクレープは、生地がうまく広がらず穴だらけになった。

今日はりんご焼きを作った。
りんご焼き自体は小学生の頃に家で母親と作ったことがあった。おそらく学校の図書室で借りた本のなかでレシピを見て、作りたいと母に言ったのだと思う。りんご焼き自体は美味しかったのだが、「りんごを焼くのは丸ごとじゃなくてもいいのではないか?」と思ったことが印象に残っており、以来作ったことはなかった。

フランスのりんごは、日本のりんごに比べて小さいので「りんごを丸ごと焼いて食べる」ということは全く不自然ではなかった。

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ジレ・ジューヌのデモでパリは一日大変だった。朝、近所のモンソー公園を散歩した後、マルシェルブ大通りまで歩こうか、なんてマダムと言っていたところ遠くからデモ隊の音が聞こえてきて、警察官が続々と集まりだしたので急いで家に帰った。

▼モンソー公園の池

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▼モンペリエでもデモがあったらしい。モンペリエの方が黄色いベストをきた人が多いので真面目にデモをしてるように見える。(画面左:モンペリエ、画面右:パリ)

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▼イタリア広場では色々燃えていた。

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帰宅した後、マダムに「ごめんなさいね、フランスがこんなで…」と言われたのだが、それはよく知っているし、デモが盛んに行われること自体は素晴らしいことだと思う。
しかし、「外に出ると暴徒がいる」という状況は怖すぎるので、デモは静かにやってほしいなと思った(月並みな感想)。

日本も理不尽に低所得者な人がたくさんいるんだから、みんなデモをすればいいのにと思うけど、報道もきっとされないし、もともと日本は人権意識自体が薄いからなんの影響力もないだろうな、と思ってしまう。「そういう無気力なところが日本人のよくないところだ」とフランス人の友人に言われた。まったくその通りだと思う。



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