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一生に一度は行ってみたい… 立山黒部アルペンルート完全踏破の旅

こんにちは。Yukaです。
いつか行きたいと思っていた立山黒部アルペンルートにようやく行くことができました。トロリーバスなど他では見られない乗り物に乗ったり、立山の美しい景色を楽しんだりと大満足の一日でしたので、この日のことを記事にしたいと思います。ちなみに、朝早くの出発のため長野県内のホテルに前泊しました。前日の様子も記事にしておりますので、よろしければこちらもご覧ください。

扇沢駅から関電電気バスで黒部ダムへ

信濃大町駅から特急バスに乗って、長野側の起点駅である扇沢駅に到着。この時点で標高1400mを超えており、過ごしやすい快適な気温です。改札待ちの列に並んでいると、名物駅員さん(駅員の制服を着た売店の店員さんらしいです)がお弁当や電気バスのチョロQを売りこみにやってきました。某テレビショッピングを彷彿とさせる軽快でコミカルなトークのおかげで、待ち時間もあっという間でした。
発車10分前、改札が始まり電気バスに乗り込みます。今回は運よく一番前の座席に座ることができました。電気バスはしばらく山を登った後、赤沢岳を貫く関電トンネルに入ります。難工事を極めた破砕帯からは今でも大量の水が流れていました。関電トンネルは、黒部ダム建設のために掘られたトンネルなのですが、工事のための工事がすでに難工事… 当時の工事関係者の皆さまの苦労は相当なものだったでしょう…「貫通点」と書かれたプレートの脇を通った時には、ただ座席に座っていただけの私も妙な達成感を味わうことができました。

関電トンネル内で県境を越え富山県に入ります。

16分の乗車で電気バスは黒部ダム駅に到着。220段の階段を上る(これが今回の旅で一番きつかった…)と黒部ダムが見えてきました。階段でけっこうバテバテだったのですが、疲れも吹き飛ぶ絶景です。眼前にはエメラルドグリーンの水をたたえた黒部湖が広がります。黒部ダム建設の時に造られた人造湖で、約2億トンもの水をためておくことができるそうです。放水も大迫力で虹をはっきりと見ることができました。乗る予定のケーブルカーの時刻が迫ってきたので、かけ足で黒部湖駅に向かいます。1時間の滞在じゃ全然足りませんでした…

黒部ケーブルカーで黒部平へ

黒部湖駅からは黒部ケーブルカーに乗車。開業当時の車両が今も現役で使われているそうで、車内はどことなく趣を感じます。反対側からやって来たケーブルカーとのすれ違いも見ることができました。5分ほどの乗車で黒部平駅に到着。駅併設のレストランで立山そばをいただきました。立山そばは「立山」と書かれたかまぼこと大量のとろろ昆布が特徴で、つゆを吸ってトロトロになったとろろ昆布が蕎麦に絡んで最高の組み合わせでした。真っ黒なソフトクリームも有名らしいのですが、蕎麦でお腹いっぱいになってしまったので断念。

蕎麦×とろろ昆布の組み合わせが想像以上に美味しかったので、自宅でも真似したいです。

立山ロープウェイで大観峰、そしてトロリーバス乗車

黒部平駅からは立山ロープウェイに乗車。このロープウェイには中間の支柱がなく、高低差488m、移動距離にして約1.7kmをワイヤーだけで結んでいます。私は高所恐怖症なのでちょっとドキドキしましたが、支柱がないおかげで揺れがまったくなくて快適でした。大観峰駅は標高2316m。ここまで来ると空気がだいぶひんやりとしています。霧がかっていて、まるで雲の中にいるようでした。
大観峰駅からはトロリーバスに乗車。トロリー”バス”といっても実は電車の仲間。線路はありませんが、電車線から電気を供給して走っている(=電車線のある所しか走れない)ため、法律上も電車に分類されるのだそうです。とはいえ、車内はバスそっくりで運転席には大きなハンドルが付いていました。これってまっすぐな道でハンドルを切ったらどうなるのでしょうか…? 発車メロディーは『銀河鉄道999』です。これから日本最高所の鉄道駅である室堂駅に向かうにはぴったりの曲だと思いました。トロリーバスは立山山頂のほぼ真下で対向のトロリーバスとすれ違います。約10分ほどの乗車で室堂駅に到着です。

トロリーバスでも運よく先頭車の一番前の席に座ることができました。奥に見えるのが対向のトロリーバスです。

立山室堂に到着

ついに立山黒部アルペンルート最高地点の立山室堂に到着です。火山ガスなのか、あたりは硫黄のにおいが漂っています。「北アルプスで最も美しい火山湖」と言われるみくりが池までは遊歩道が整備されており、スニーカーでも問題なく歩けました。雷鳥に会えるかな…と目を凝らしながら歩いていましたが、残念ながら見つけることは叶わず。みくりが池に到着すると運よくもやが晴れて、湖全体を見渡すことができました。これだけ綺麗な湖だと魚ぐらいいそうなものですが、水中の栄養に乏しい「貧栄養湖」で魚は棲んでいないのだとか。この深い青色も貧栄養湖ならではの色なのだそうです。

散策を終えた後は、ホテル立山のラウンジでコーヒーブレイク。湧き水で淹れたコーヒーとチーズケーキをいただきました。苦味を抑えたマイルドな味わいのコーヒーとケーキの相性は抜群。ケーキに添えられた雷鳥のクッキーもかわいくて、食べるのがもったいないくらいでした。

高原バスと立山ケーブルカーで一気に下山

室堂駅からは高原バスに乗車。標高差約1500mを一気に下っていきます。途中、落差日本一の滝・称名滝が見える位置で停車してくれました。50分ほどの乗車で美女平駅に到着。立山黒部アルペンルート最後の乗り物である立山ケーブルカーに乗り換えます。こちらのケーブルカーはなんと荷台付き。かつては黒部ダム建設用の資材を運んでいましたが、今でも大きい荷物を積むことがあるのだそうです。約7分ほどの乗車で立山駅に到着。ついに、立山黒部アルペンルートを踏破することができました。

最後に

ここまで読んでくださりありがとうございます。午後から雨の予報が出ていたのですが、なんとか持ちこたえてくれて良かったです。そして、一日涼しい所にいたせいか下界の暑さ(気温差15℃!)がいつも以上に応えました。珍しい乗り物や美しい自然、大迫力の黒部ダムに美味しいグルメなど、本当に大満足の一日でした。一度は行ってみたいと思っていましたが、一度ではとても足りません。何度でも行きたくなる、そんな魅力が立山黒部アルペンルートにはたくさん詰まっていました。

おまけ

室堂では普通の形をしていたペットボトルも立山駅に着くころにはベコベコになっていました。


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