見出し画像

【鉄道旅】日本一海に近い駅に行ってみた(旧北陸本線普通列車の旅)

こんにちは。Yukaです。
先日、旧北陸本線の金沢駅以東を乗り通して、日本一海に近い駅のひとつである青海川おうみがわ駅に行ってきました。

金沢駅→泊駅

まずは、金沢駅から泊行きの普通列車に乗車。早起きしたこともあって富山駅あたりまでは爆睡。富山駅に着くと多くのお客さんが降りていき、座席にも余裕が生まれます。東滑川駅を過ぎて川を渡ると日本海が見えてきました。このあたりは富山地方鉄道も走っており、線路が並行したり交差したりする様子も楽しむことができました。何か走ってこないかなと思いましたが、何も見ることが出来ず黒部駅に到着。富山地方鉄道の線路とはお別れです。次の生地いくじ駅から東側に行くのは初めてなので、ある意味ここからが本番です。列車は黒部川を渡ると再び内陸の方へ進みます。ここに来るまで何度か川を渡ってきましたが、どの川も水がとても綺麗なのが印象的でした。列車は終点の泊駅に到着。お手洗いをすませ、直江津行きの列車に乗り換えます。

泊駅→直江津駅

泊駅からは直江津行きの普通列車に乗車。ここから先は海に近い所を走るので、進行方向左側の席を確保しました。列車は越中宮崎駅を過ぎると新潟県に突入。交通の難所として有名な「親不知・子知不」が見えてきます。日本海の荒波によって生まれた断崖絶壁をかつては命がけで通り抜けていたそうですが、今ではとても簡単に通り抜けることができます。北陸自動車道が海の上を走っており、親不知ICは世界初の海上ICだそうです。建設会社で働いていた自分としては、絶対工事大変だっただろうな…と思わずにはいられませんでした。親不知駅の近くには道の駅やヒスイがとれる(かもしれない)海岸もあるので、いつか行ってみたいですね。

本当に海の上を道路が走っている!と一人感動していました。

列車はやがて筒石駅に到着。トンネルの中にある駅として有名で、ホームには人がたくさんいました。今回は車内から駅名標の写真を撮っただけなのですが、次はぜひとも下車したいです。列車はその後もトンネル区間と明かり区間を繰り返し、かつて北陸本線の終点だった直江津駅に到着。第三セクターに移行した区間も含め、ついに北陸本線を完乗することができました!余韻に浸りたいところですが、次の列車は20分後。昼食の調達をすませて信越本線のホームへ急ぎます。

信越本線に初乗車。車両の色がハムチーズサンドを彷彿とさせます。

直江津駅→青海川駅

直江津駅からは柏崎行きの普通列車に乗車。今回の鉄道旅初のJR路線です。JR東日本の駅名標を見ると、ずいぶん遠くまで来たなあ…という気持ちになります。柿崎駅を過ぎたあたりからぐっと海に近くなり車窓も良かったのですが、美しい景色は青海川駅までとっておくことにして、海に背を向けたまま乗り続けることにしました。そして、長いトンネルを抜けると、いよいよ今回の目的地である青海川駅に到着です。

青海川駅

列車を降りると目の前には蒼い海が広がっていました。

水平線の奥にはうっすらと佐渡島が見えます。
『鉄道唱歌』第4集北陸編では「みわたす空の青海川 おりては汐もあみつべし」と歌われています。

ホームには私と同じように駅を見学に来た人がちらほら。特急列車と普通列車を見送り、海の方にも降りてみました。浜からは青海川駅のホームを見上げることができます。また、谷根たんね川が海に注ぎ込んでおり、鮭の遡上も見られるそうです。淡水と海水の境界はどこなんだろうと気になりましたが、さすがに水をなめるのは気が引けたのでやめておきました。帰りの列車の時刻が近づいてきたので駅に戻ります。先ほどとは裏腹にホームは無人。抜けていく風と波の音を感じながら青海川駅を後にしました。

青海川駅→信濃大町駅

青海川駅から直江津行きの普通列車に乗車。ここからは翌日の予定に備えて長野県の信濃大町駅を目指します。行きと違って列車はやや混雑していました。大きな荷物を抱えたお客さんも多く、上越妙高駅で北陸新幹線に乗り換える人もいるのでしょう。
列車は直江津駅に到着。50分ほどの乗り換え時間があるので、駅ホームを散策することにしました。足元には特急はくたかと北越の乗車位置。残念ながら、私はどちらの列車も乗ったことがありません。当時大阪に住んでいた私にとってあまり縁のない列車でしたが、一回ぐらい乗っておけば良かったなと今さらながらに思っています。

北陸本線のかつての終点には365.3kmのキロポストがポツンと立っていました。

直江津駅からは泊行きの普通列車に乗車。途中の糸魚川駅で大糸線の列車に乗り換えます。大糸線は北アルプスの東側を通る路線で、長野県の松本駅から新潟県の糸魚川駅までを結んでいます。右を見ても左を見ても山ばかり。1両編成の小さな気動車は、大きくそびえる北アルプスに立ち向かうように進んでいきます。途中、南小谷みなみおたり駅で乗り換えた後は仁科三湖のすぐそばを通り、最終目的地である信濃大町駅に到着です。

まとめ

長かった鉄道旅も終わってしまえばあっという間。こんなに長時間列車(しかも全部普通列車)に乗るのは初めてだったので不安もありましたが、トラブルなく旅程を終えることができて達成感でいっぱいです。途中で飽きるかなとも思ったのですが、街・海・山・川と移り変わっていく景色はまったく飽きることがなく、気づいたら目的地に到着していたという感じです。新幹線や特急列車での高速移動も楽しいですが、普通列車でゆっくり移動することの楽しさを感じることができました。何より交通費が安く済むのも魅力的ですね(笑) さて、ここまで読んで気づいた方もいらっしゃるかと思いますが、翌日は立山黒部アルペンルートに行きました。こちらの様子も後日記事にしますので、よろしければご覧いただけると嬉しいです。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?