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結婚と恋愛の違いは、パートナーと「共同経営者」になれるかどうか

「結婚すると、パートナーとの関係性って変わってしまうんでしょうか?」と聞かれることがあります。

たしかに恋人同士のときはラブラブだったけど、“夫婦”になった途端にうまくいかなくなるパターンってよくありますよね。

今回は「恋愛と結婚で大きく違うパートナーとの関わり方」について書いてみようと思います。

家庭は第二の職場。家庭運営プロジェクトの共同経営者になれるかどうか

基本的に「入籍の有無」でふたりの関係性が変わることはないと思います。(結婚前から同棲しているケースや事実婚のケースもあるので)

ただ、恋人時代にはラブラブだったのに、結婚したら衝突が多くなった……という方の話を聞いていると、「共同経営力」の有無が関係性を大きく左右すると感じます。

結婚後のパートナーとの関係性において、めっちゃ的確だと思ったのがこちらのツイート。

よく「夫婦は共同経営者」と言われますが、一緒に共同生活をし、家庭を運営していくフェーズに入ると、結婚式、妊活、育児、引っ越し、日常の家事などのプロジェクトを協働して成し遂げる必要があります。

プロジェクトを成功させるためには、パートナーとの連携や役割分担が欠かせませんし、建設的な話し合いをする力や、問題解決のスキルも必須。

なので、単に恋人として「気が合う」とか「一緒にいて楽しい」ではうまくいかない場面も多く出てきます。

こんなことを言うと、「家庭には癒しを求めたい……」とため息をつく人も多いのですが、家庭は第二の職場であるとも言われています。

帰宅して妻と姑のトラブルがあったという話をきくと「そんな話はききたくない。おれは職場の疲れを癒したいのだ」となる。たしかに家庭が憩いの港であるにこしたことはない。しかし、憩いの港でなければならないと息まいたところで、事実が願望のとおりになるものではない。

(中略)したがって、いっそのこと「家庭は第二の職場である」と考えた方が、失望しないですむということになる。第二の職場という意味は、夫とか父親、嫁とか婿の役割を遂行するところという意味である。

(『カウンセリング心理学入門』(著・國分 康孝)より引用)

家庭は第二の職場。家庭内にも達成すべきミッションがあり、コミットするべき役割があるんですよね。

家庭運営の「共同経営力」を高めるには

では、共同経営力を高めるにはどうしたらいいのか。具体的には、以下のプロセスが必要だと感じています。

①ビジョン共有
 
お互いが個人としてどうありたいかを理解し合う
②リソース配分・優先順位決め
   
ビジョンに応じて時間の使い方を検討する
③打ち手の選定
   
限られた時間で家事分担などをどうするかなど手段の検討
④情報収集
 
住まいや便利家電など、ビジョンの達成のために必要な情報を集める
⑤進捗管理・状況の共有
 
体調が悪い、仕事で忙しいなどの状況共有 

要するに、仕事で目標達成のためにやっていることと一緒。仕事でもプロジェクトのゴール設定・こまめな情報共有・タスクの優先順位付け、などが必要ですよね。

家庭運営でこれらをおろそかにすると、結婚式や住宅購入、育児など大きなライフイベントの準備がうまくいなかったり、何とかなったとしてもお互いの考えがわからずにすれ違ったりしてしまいます。

「家庭と職場が違うから」「家庭では癒されたい」なんて言っていると、あっという間に運営が回らなくなってしまうんですよね。

結婚したからって、自動的にずっとうまくいくわけじゃない

ということで、冒頭の「結婚すると、パートナーとの関係性って変わってしまうんでしょうか?」という質問に対しては、家庭運営というプロジェクトを推進するようになるので、チームメイトとして協働する側面が求められる、が答えになるかなと思います。

と、まあこんな偉そうに書いている私も、昨日夫に「共同経営者として10点」と言われてしまったので、問題解決と対話スキルを磨いていきたいなと思います……(反省)

「共同経営力を磨いていきたいな」という方は、パートナーシップを学べるコミュニティ『ふたりの教室』で勉強会を開催しているので、よかったら覗いてみてくださいね👀


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あつたゆか@「共働きのすごい対話術」著書
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