自分ではなく、他者のために「ご自愛」する
「忙しくて疲れている時や余裕がない時、パートナーに当たらないようにするためにはどうしたらいいですか?」というご相談をよくいただきます。いつも一緒にいるからこそ、余裕がない時のパートナーシップって難しいですよね。
私はよく「余裕がない時に他者に優しくできないのは当たり前なので、そもそも自分のHPがゼロになる前にコントロールしたほうがいいのでは」と提案しています。
パートナーシップに限らず、仕事においてもめちゃくちゃ重要スキルの1つである「戦略的ご自愛」についてお話ししようと思います。
HPがゼロにならないようにコントロールできる人が強い
起業家のハヤカワ五味さんが「すり減らない働き方」というテーマで語っていたのがこちらの内容。
これだ~! と超納得しました。
冒頭のご相談にも言えることですが、本当に大切なのは、余裕がない時にパートナーに優しくなれない自分を責めることではなく、そもそもHPがゼロになる前に回復する習慣をつけておくこと。
自分をご機嫌にすることって、自分のためだと捉えている人も多いと思います。でも、私はどちらかというと「他者に理不尽に当たらないように」ご自愛をしています。
自分のためではなく、「他者のためにご自愛する」という概念。
私もそうなのですが、自分のためだけに自分を大事にするのって難しいんですよね。どうしても無理しちゃう。
でも、無理して睡眠を削るよりも、体を壊して数週間仕事が止まるほうが影響が大きいから、体調が悪くなる前に早めに休む。仕事のストレスでイライラしても夫にぶつけたくないから、好きなことをして自分でストレス発散する。
自分のためではなく、自分の好きな仕事や大切なパートナーを守るための「戦略的ご自愛」です。
自分に余裕がある状態をつくれると仕事もうまくいく
仕事でよいパフォーマンスを出すための「戦略的ご自愛」は、会社員の人や組織で仕事をする人にとってもメリットがあると思います。
①職場でのコミュニケーション不全を防げる
部下や後輩からすると、「今忙しいです!」「余裕ゼロです!」というオーラを前面に出して仕事している人には話しかけづらいですよね。自分のことに必死になっているうちに、気づけばチームがギスギスした雰囲気になってしまったり、メンバーが過度なストレスを抱えてしまったりするかもしれません。
業務上で困ってることなど、普段から相談しやすい状態になっていれば、トラブルの芽をあらかじめ摘んでおけるのではないでしょうか。
②緊急・突発的な事態に対応しやすい
仕事の早い人・できる人は「余裕を持たせてスケジュールを組む」とよく言われていますよね。チームで取り組むプロジェクトなんかも、予期せぬトラブルや顧客からの追加要望に対応しやすいようにバッファを必ず設けます。
もしミーティングやアポをぎっちぎちに詰めてしまったら、緊急・突発的な対応ができなくなってしまいますし、冷静に対処するためには心と時間に余白があることは必須ですよね。
ストレスをパートナーにぶつけるのではなく、一緒に解決する
自分のご機嫌を保つことは、いちばん近い他者であるパートナーと関係を維持するためにも欠かせません。
私がお互いのルールにしているのは、余裕がなくなる一歩手前で「事前申告」すること。
仕事でもそうですが、問題が大きくなってしまってからだとリカバリーが大変。仕事でも夫婦生活でも、早めの事前連絡はとても大事です。
「戦略的ご自愛」をしていこう
私は、自分のためだけでなく他者と気持ちよく過ごしていくためにも、これらの行動を「戦略的ご自愛」と呼んで日常に取り入れるようにしています。
ちなみに、私の鉄板なご自愛方法はこちら。
あくまで個人的な例なので、みなさんの「戦略的ご自愛」リストをぜひ考えてみてくださいね!
大切な人に優しくいたいと思った時、きっと役に立つはずです。
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