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【静と動】子どもたちが落ち着かない時は、あえて動かしてみる

以前、なかなか大変な40名の3年生を担任した話を書きました。
「微差は大差」
15秒も静かにできなかった子どもたちで、
その騒々しさにどうしたものか考えた挙句、やってみたのが

  授業の中で、子どもが動く場面を作る


でした。

じっとしていられないのなら、
ちょっと動いてきなさい、みたいな感じですかね(^^;)


実際のところ、席を離れていいことになると、
すぐその辺でけんかをしていたりするし
ちょっとした間に子どもの持ち物がなくなっていたり
勝手に触られてトラブルになったりするし
(これだけ聞いたらどんなクラスや)
私としては45分ずーーーっと席で
じっとしていてほしかったんですけどね。


研修会で、

「じっとしていられない子は、例えば『お散歩しておいで』って教室一周させただけで落ち着くことがあるんですよ」

と教えてもらって、やってみたのでした。


もちろん一朝一夕にすぐ落ち着くわけではなかったのですが
立ち歩く大義名分があるだけで、
子どもたちのエネルギーの行先が定まった感じはありました。
その分座っている時間が、
ほんとうに少しずつ、少しずつ、落ち着いていったように思います。


「子どもを動かす」というとたいへんなイメージがあるかもしれませんが
要するに、「じっと座っている」以外の活動をさせればいいのです。


いちばん簡単なのが「立つ・座る」
立って読ませる、立って発表させる、などです。
動きが簡単なだけに、すばやくできるようになると授業のテンポもよくなり
お互いのストレスが減ります。



「先生にノートを見せに行く」のもよく見られる「動く場面を作る」方法です。
距離があるので気分転換にもぴったり(^^)
ただ行列になると、それが元で要らないトラブルが生まれるので、
さっさと子どもたちを通過させる工夫が必要です。



「席が離れた友だちと意見交流をする」のも、
特に高学年だと使える手です(今は時節柄難しいかもしれません)。
無作為にだれかと意見を交換する、意見ごとに集まって話し合うなどがあり、
お出かけ時間が長くなります。



落ち着きがないと感じられるときは、静かにさせようと躍起になるのではなく、子どもたちの気持ちをうまく掬って、あえて動かしてみるのも、
意外にいいかもしれません。


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【ワーク】

1時間の授業のどこで子どもを動かすか、考えてみよう。






(取り組むことで自分の考えが整理されます。ご自分のノートでも、コメント欄でも、書いてみてくださいね)

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【質問】

気分転換に何をしますか?




(ご自分に問いかけてみてくださいね。答えはすべて正解です)

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