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【あきらめない】微差は大差

6月半ばに通常登校が始まりました。


それまでの分散登校から一転、
クラスの人数が倍になって(って元に戻っただけやねんけど)、
時間割も通常バージョンで最長6時間。


元々そのスタイルだったはずが、
約2か月の臨時休校と
ひと月の分散登校で
元々のスタイルに違和感やしんどさを感じた先生もいたようです。


そんな中、ある若い先生が
「もう嫌でしんどくて・・・」
と早くも嫌々の弱音?を上げていました(^^;)
初めての転勤、初めての3年生担任。
ご自分の教職経験史上初めて(って言ってもたぶん7年目)と言ってもいいくらい
人数が多い上に、ツワモノもいて大変なんだとか。


ちょうど私も40人学級の「たいへんな3年生」を持ったことがあり、
その時の経験を話してほしいと言われました。
もう10年以上前の話だけど(^^;)


当時、音楽の授業で
「無の世界」というコマを作っていました。
音や声を出さずに、
しーんとする「無の世界」を味わうコーナー
なのですが
これがまたびっくりするくらいできなかったんですよね。
10秒がせいぜい。
15秒黙っていることもできませんでした。


それでもめげずに1年間続けた結果、
1月の公開授業では 
 1 分 間  しーーーんとした時間
持つことができたのでした。
参観した先生方も驚いた様子で、
事後の反省会では
「どうやったらあんなに静かにできるのか」
と何人もの先生方に聞かれました。


「 続 け た だ け 」 なんです・・・(^^ゞ


最近、「微差は大差」という言葉を
教えてもらいました。
今日は11秒だった、
今日は物音が減った、
今日はだれも笑いださなかった・・・
そんな小さな小さな積み重ねが、
数か月後に「1分過ぎても静けさの余韻の残る教室」に
なったのだと思います。


「今年の子らには無理やわ。やめとこ」って
あきらめなくてよかったーーーーー
と、後になって思ったのでした。


日々、心が折れそうになることも、
きっと何度も何度もあるだろうけれど、
「この子たちにはできる」と信じて
自分自身があきらめずに取り組んでいこう
と、
改めて思うのでした。




ちなみに、

「無の世界」は、
石川県の飯田清美先生の実践です。
飯田先生の音楽授業は楽しくて
追試したくなるネタぞろい。
書籍ではなかなか伝わらないけれど
よければぜひ。


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【ワーク】

3月末に今のクラスがどうなっていたら最高ですか?





最高の状態になっていくために、明日できる小さな一歩はなんですか?





(取り組むことで自分の考えが整理されます。ご自分のノートでも、コメント欄でも、書いてみてくださいね)

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【質問】

あきらめずに続けた先に、どんなことが待っていますか?





(ご自分に問いかけてみてくださいね。答えはすべて正解です)

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