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2025年春。いま、かんがえる福島とわたしをめぐる1泊2日のツアーをやります。

2025年3月1日と2日の1泊2日で、福島県を拠点に、わたしと今について考えるツアー企画を実施します。

神奈川から宮城に引っ越してきてもうすぐ2年が経とうとしている今、せっかく東北にいるなら、東北という地を活かした活動や企画をつくりたいとずっと思っていた、という理由もあります。

私が初めて福島に訪れたのは、大学3年生の頃に、ゼミの先生の研究の調査の一環でついていったことがきっかけです。当時、先生は福島の避難区域や帰宅困難区域のことを研究していて、私は仮設住宅に住んでいる方々との交流の企画やインタビューをやらせてもらっていました。

インタビューでは、「はやく、自分の生まれ育ったまちに帰りたい」という言葉を何度も何度も聞きました。

当時、自分の故郷に帰れないという状況はどういうことか、わかるようで、わかっていなかったと思います。だからこそ、もっと福島のこと知りたい、と思いました。

それから、福島出身の友人が主催する福島と原発を学ぶツアーにも参加したり、福島第一原力発電所1Fの見学にいったり、放射線とは何かについて自分で勉強したり、自分なりにいろいろな関わり方をしていました。

学べば学ぶほど、自分は本当に何も知らない、ということを知りました。テレビや新聞、SNSだけではわからないことがたくさんあって、実際に足を運んで、空気を吸って、その土地に触れて、人の話を聞いて、伝わることがある。

世の中や社会で起きているであろう、知らないことを知ろうとする能動性を絶やさずに持っていたい、と今でも思っています。そしてそれは、知るからこそ、自分の日々の行動に良い影響を及ぼしてくれているな、と思うのです。

例えば、私は福島のことを学んでから、投資信託をどこにするか、ということを考えるようになりました。自分の預けているお金が、社会でどこに、どのように使われているのか、これまでは考えたことがありませんでしたが、考えて、投資先を選んでいます。

これは一例ですが、知らないことを知るってこういうことなのではないか、と思うのです。自分のひとつひとつの選択や行動が、どんな未来をつくることになるのか。そこまで大袈裟ではなくとも、少し先の未来に想いを馳せられるようになったのも、私は自分が「知ろう」と能動的に動いた結果だな、と思っています。

2025年で、東日本大震災から14年が経とうとしています。14年の年月の中で、いろいろな変化がありました。一方で、14年前から変わっていないこともあります。まだ、時間が止まったままのような場所もあります。

月日は知らぬ間に流れていく中でも、東北の今について、福島の今について、意識と関心、そして想いを寄せてみるというきっかけを、興味を持ってくださった皆さんと共に作れたらと、東北で活動している認定NPO法人底上げのメンバーとこの企画をつくるに至りました。

福島に足を運ぶと、私はいつも、「わたし」と「今」について考えるきっかけをもらいます。それは福島という土地の魅力ももちろんあると思いますし、震災がもたらしたものも大きいと思っています。

今だからこその福島を、一緒に感じてみませんか。

皆さんと、共にできる時間を楽しみにしています。

ツアー概要

日時:2025年3月1日(土)2日(日) 1泊2日

集合時間/場所:13:00 木戸駅
解散時間/場所:16:30 竜田駅

1日目:
集合後、参加者同士の自己紹介や交流後に、東日本大震災後から東北支援している認定NPO法人底上げの活動の話、福島在住の運営メンバーによる楢葉、双葉町のフィールドワークを実施します。帰宅困難区域にも足を運ぶ予定です。夜はみんなでご飯をつくって、焚き火を囲んでゆっくり語らいます。

2日目:
福島第一原力発電所1Fもしくは中間貯蔵施設を見学予定です。その後、楢葉の海を見て、2日間感じたことや学んだこと、気持ちなどを共有する時間を取ります。

参加費:33,000円(税込)
※参加費には、プログラム費・滞在費・食費が含まれます。
参加費の他に、現地での入浴代がかかります。(500〜700円/回)
※集合場所までの交通費、解散場所からの交通費は含まれません。

定員:12名
※最小催行人数5名、募集定員になり次第締め切ります。

宿泊場所:ナラコスタ
〒979-0513 福島県双葉郡楢葉町山田岡上ノ台19−1

参加者同士の事前顔合わせと、福島について学ぶ事前キックオフ会を実施します。できる限り参加していただけますと幸いです!
日時:2025年2月7日(金)20:00-21:30@オンライン

申し込みフォーム:

こんな人におすすめ:
・福島にいつか訪れてみたいと思っている
・震災後の福島の現状を知りたい
・色んなバックグラウンドの参加者と交流することが楽しいと思っている
・自分の今とこれからについて考えたい
・参加者と今後も続く関係性を大切にしたいと思っている


申込締切:
2025年1月31日(金)23:59

主催者:
認定NPO法人底上げ×合同会社&ante
企画旅行会社:株式会社AndNature

連絡先:
gk.andante@gmail.com(担当:原田)

主催者

日野涼音(Hino Ryo)
認定NPO法人底上げスタッフ
1999年生まれ。山形県山形市出身。東北芸術工科大学コミュニティデザイン学科卒。高校生のときに、部活動でまちづくりに触れ、地域の人と一緒にいとつのイベントをつくりあげる楽しさを知る。その経験を経て大学を選択。大学では、さまざまな地域に行き、旅をすることの楽しさ、地域で生きるひとたちのかっこよさを目にする。2019年に福島県楢葉町のまちづくり会社でのインターンシップに参加し、福島の現状や楢葉町の魅力を発見。その出会いを通じ、もっと近くで楢葉町の歩み、楢葉の人々の生き方を見ていたいと思うようになり、2021年に移住。現在は、福島県双葉郡、楢葉町を中心に評価にとらわれず、自分の気持ちを表現できるあそびばの活動を行う。最近は、かわいいデザインを収集しすぎてものが溢れた部屋の片付けと一生積読とどう向き合うかを考えている。自然とともに生きていく魔女になるのが夢。

齊藤祐輔(Saito Yusuke)
宮城大学事業構想学群助教、認定NPO法人底上げ副理事長
1987年生まれ。東日本大震災後、宮城県気仙沼市に入り緊急支援活動やボランティアのコーディネートなどを行う。底上げを設立したのち、1年ほど海外を放浪。帰国後は、高校生のマイプロジェクトの伴走や大学生や若手社会人向けの自己内省、キャリアプランニングなどを目的としたプログラム、他団体の組織開発事業などを実施。現代の社会において人が豊かに生きることを実現するにはどうしたらいいのか、目下探求中。現在は底上げでの活動に加え、宮城大学事業構想学研究科修士課程を修了し、東北大学博士課程に進んでいる。1ヶ所にいるのが苦手で、旅や他拠点生活をするなど、多少放浪癖がある。最近の趣味は登山。


原田優香(Harda Yuka)
合同会社&ante代表、産業カウンセラー、組織開発コンサルタント
1994年生まれ。京都府宇治市出身。新卒で宮城県石巻市に移住し、2年間災害ソーシャルワーカーとして被災支援の仕事に従事。その後、東京の飲食ベンチャー企業に転職、場づくり、イベント企画、プロジェクトマネジメント、新規事業立ち上げ等の経験後、独立。個人事業主として2年間働いたのち、2022年12月に人と組織の可能性を広げる会社合同会社&anteを仲間と3人で設立。人が組織でどうすれば活き活きと働くことができるかについて勉強中。立教大学大学院リーダーシップ開発コースの修士2年生。好きな食べ物は生ハムとイカゲソと銀杏ですが、お酒は全く飲めません。

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