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知りたい!STEAM教育

小学校教師の私は、4月からちょっと珍しい研修を受けている。それが企業研修。(詳しくはこちら

研修先がプログラミング教育関係の企業だから、プログラミング教育に詳しくなろう!と思った(それまでは、プログラミング教育なんて全然知らなかった……むしろその導入に疑問すら感じてた)

2月に筑波大附属小でたまたま聞いたSTEM教育の講演。「プログラミング教育はSTEM教育につながっていく」という言葉を思い出し、単にプログラミング教育の指導法じゃなく幅広く知りたい!そう考えてテーマを決めて読書することにした。(詳しくはこちら

まず出会った本が『AI時代に輝く子ども~STEM教育を実践して分かったこと』。読んでからちょっと時間がたってるけど、いくつかトピック的に分かったことと考えたことを。(自分のためのメモも含めて)

図1

★これってどんな本?

筆者の中村一彰さんは、STEM教育スクール「ステモン」を主宰した方。この「ステモン」が日本初のSTEM教育スクールだということで、その方が「どんな考え方でSTEM教育のスクールをつくったのか」「公立学校での実践」「家庭でできるSTEM教育」など内容は幅広い。STEM教育のため、「プログラミングも教える」というスタンスで幅広くしているようだ。

★ポイントは?

読んだのが3月終わりでもう覚えてないんだけど、自分がメモしてるのは…(私は、本を読みながら線を引いたり、考えた事をメモしていく)

【1】本当の賢さ=6つの【C】としてステモンでは評価の基準にしている
Collaboration=「協力してつくる力」
Communication=「伝える力」
Content=「学力」
Critical Thinking=「批判的に考える力」
Creative Innovation=「創造する力」
Confidence=「失敗を恐れない気持ち」
※どうすればこの6つの力を育むことができるか、カリキュラムや指導法の改善を3年間行ってきた(p.48)

このように「何を育てるのか」を明確にすれば自分達もぶれないし、習わせたい保護者の安心も得られる。しかしどれも普遍的で大切なことだからこそ、「できました」と簡単にいえるものではない。どんな姿があれば…をもっと明確にもって、その都度評価して、子どもや保護者に伝えていくっていう過程が必要なんだろうな。

【2】SETM教育が有効である4つの理由
①コンピューターを活用する力を育むことができる
②教科横断の知識を応用しやすい
③子どもが思考錯誤しやすい
④オープンエンドの課題設定

①が、日本のプログラミング教育はSTEM教育の一部しかやっていかないってことなんだろうな。でも③はSpringin’ではできるから、②④も含め考えると「何のツール」を「どう使わるか」が大切ってことなんだと思う。④については「みんなが同じものをつくる必要はない」としながらも「目的なくつくると遊びになってしまう」ことから、学びのねらいを設定しているようだ。こういうのが公立学校でできたら…だが、「教科書」や「教科のねらい」「子どもの人数」「教師のサポート」とか色々考えてしまうなぁ。

【3】民間企業・民間教育だからできること
・学校に新しい内容が入っても教師は忙しくスキルを学びきれない!(民間との連携が必要)
・でもプログラマーが学校現場に行って先生や子どもたちに教えても、学校にはフィットしないことが多い
・学校は安全が最優先!保守的な規律やルールを守らせ「授業だけは自由にクリエイティブに」と切り替えることは難しい→民間教育はつくるとか表現するとか(アウトプット)を担う役割がある

これについては全体の感想で。

★感想

「知識は覚えることに意味があるのではなく、知識を活用して何かをつくることに意味がある」
この言葉に授業のつくりかたを変えるヒントがある。
例えば「電磁石の仕組みを子どもに考えさせる」より、電磁石の仕組みは教えたうえで「電磁石の知識を活かして《便利》《安全》《人を楽しませる》のいずれかのモノやサービスのアイデアを考えよ」とした方が子どもが活発に考える。というもの。


この考え方で授業をつくれれば「アウトプットはSpringin’で」という授業はできる。まさに市川伸一提唱の「教えて考えさせる」である。すべてを考えさせる必要はない。教えることばかりだと「知ってる」と嫌がる子もいる。この考え方がキーワードかも。


はぁ。読み返して良かった。よし!他の本も頑張ってアウトプットしよう。


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