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7月に読んだオススメの一冊

本日8/6広島原爆の日。小学生の時に初めてはだしのゲンを読んだ時は本当にショックで言葉が出てこなかった記憶があります。
読んだ思ったのはゲンにとっては戦争が終わった後が本当の戦いなんだと思う。あれだけの被害を受けても悪人の性根は変わらないし、何十年たっても真面目に生きている人間が損をする世の中は変わらない。
ただ決して忘れないように心掛ける。
尊い命に祈りを込めて。そして二度と悲劇を繰り返さないように。
本題に入ります。
7月に読んだ本で紹介したい一冊がこれ。(例のごとくネタバレ含みます⚠️)

「死にたいって誰かに話したかった」  南綾子
頑張れば頑張るほど空回りして周りと上手く馴染めない菜月、性の対象として女性を見たくないのに恋愛したい矛盾に苦しむ雄太、不倫相手にセクハラで訴えられ、職場も家も追われた薫、幸せであることに執着しマウティングを取ってしまう茜の4人が「生きづらさを克服する会(生きづら会)」を結成し、自分の話を聞いてもらうことで自分自身と向き合っていく話。
4人ともそれぞれの親との間に問題を抱えており、幸せになりたい、ならなきゃっていう呪いに囚われている。
確かに学校でグループの輪に入れないあの孤独と辛さは思春期には耐えられない。でも、無理して空回りしてるのって周りに伝わるし、余計馴染めなくなる。残念ながら。
雄太の場合も同様で、頑張って合わせてやってる、金払って何でも言うこと聞いてやってるとか、そういう上から目線も相手に伝わる。
潜在的に女性を下に見てて、結局性行為にしか興味ないってことが伝わって上手くいかないんだと思う。
結局4人の生きづらさは世間一般の幸せに囚われすぎているせいで、余計自分で自分を息苦しくさせている。それぞれの幸せを見つけ出していくことで4人は前に進めた。
幸せ=結婚とかいうイメージが世の中では一般的なんだろうけど、そうじゃなくて本当に自分が思う幸せを見つけていけばもっと生きやすくなるんじゃないかと思えた今日この頃。
孤独であることは変わらない。ただ無理をするのを辞めた。たったそれだけで昔と違って寂しくはなくなった。不思議。
  

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