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私的ライナーノーツ(20th Century /Sykes)

ねこつきというユニットでギターを弾いているゆうじろうといいます。

好きな音楽のことを文章にする機会って、案外ないものです。文章にしようとすると、あー、まだまだ私はこのアーティストの音楽をちゃんと理解できていなかったんだ、とか思います。うまいこと書けないし、ボキャブラリーが全然追いつかないので!
なんの音楽が好きー?どんなところがいいのー?とか、そんなに親しくない人から聞かれたら、いやとりあえず聴いてみいや。とか思ってしまうのではないか、とか思います。丸投げ!でも音楽ってそもそもが直感的というか、言葉にしにくい魅力が詰まっているものだから、そんなものなのかもしれないですねー。
音楽的表現の力の他に、思い出とかノスタルジックな感情もパンチしてくるから、もうどれが理由で好きなのかなんてよく分からなくなるしね。なんだったら昔仲良かった友達が好きだったから〜、とかも立派に理由になるもんね。
音楽はコミュニケーションツールでもありますから。音楽の貸し借りとかもあったもんね!今だったらシェアってことになるのかな?ハードルがだいぶ変わりましたね…

コミュニケーションツールということで、今回取り上げるSykes(John Sykes)は、友達から教えてもらってハマったアーティストでした。正確には、友達が勧めてくれたのは「課長王子」というOVAだったんですが。

ここでいったん、「課長王子」のあらすじを覚えている限りで書いてみます。なにそれ、面白そうじゃん、と思ったら探してみて下さい。ちなみにprime videoには入ってなかった…
主人公は、妻と小さな子供と暮らす平凡な(冴えない)サラリーマン。確か三十代。だけど、かつて人気絶頂で解散した伝説のインディーズバンドのギタリスト。マイケルシェンカーをリスペクトし、フライングVを愛する。今はもう、ギターを弾くこともないけど、MSGのレコードとフライングVは宝物として残してあるんだ…。だけどある日、フライングVとレコードがゴミに出されてしまって。しかしそこに、謎の3人組が登場し、ギターを弾け!と迫る。その裏には、地球壊滅の危機が迫っていた。地球を救えるのは、お前とフライングVだけ!ってどういうこと!?冗談なのか、マジなのか…果たして伝説のバンドは再集結できるのか?地球は大丈夫なのか…!?

確かこんな感じ。そしてこのOVAのテーマ曲に使われていて、劇中歌としても使われているのが、Sykesの「Cautionary Warning」でした。
ちなみに今回のヘッダー画像は、課長王子でフィーチャーされてたのがフライングVなのでフライングVを構えるにゃんこくんなんですが、John Sykesは主にレスポールを使うギタリストです。

20th Centuryというアルバムに収録されています。バキバキにハードなROCKソングです。イントロの攻撃的なリフからいきなりサビに入る構成で、全編ディストーションギターのミュート弾き?のタイトなリズムが気持ちいい曲ですね。

イースIII J.D.Kバンドスペシャルの記事
の時に書いた、私に色々オススメしてくれた友人がこの課長王子もすすめてくれました。「課長王子っていうOVAのオープニング曲が、ゆうじろうがすごい好きそうな感じの、ギターがかっこいい曲だったよ!」「課長王子自体も面白いんだよ!」って感じで。
当時TSUTAYAで借りてビデオ見た覚えがあります。課長王子面白かった。また見たいなー。
で、見てみたら確かにテーマ曲めちゃ好み!かっこいい!誰だ!ということで調べたらJohn Sykesだったという感じですね。

John Sykesはタイガース・オブ・パンタンやThin Lizzy、WHITE SNAKEなどで活躍したギタリストで、ってのはみんな知ってる・・・と思ったけどそれは私がJohn Sykesが好きだから知っているわけで、よく考えたら知らない人もたくさんいるのではということで、ちょっと知ってる範囲のことを書いてみる。興味が出たら聴いてみて、調べてみたらいいと思うよ!オススメだよ!

タイガース・オブ・パンタン時代のことはあまりよく知らないのだけど、Thin Lizzyのフィル・ライノットと深い交流があったというのはどこかで読みました。多分何かのアルバムのライナーノーツに書いてあったんだと思う。
フィルはジョンを自宅に住まわせて、色々サポートをしていて、Thin Lizzyにも加入させて、とすごい「兄貴」っぽいことしてたらしいです。Thin Lizzyはアイルランドでは国民的バンドだったらしく、すごく人気があったらしいんだけど、ジョンが参加したアルバム「Thunder&Lightning」は名盤と呼ばれていて。でも元々Thin Lizzyは解散することが決まってて、そのアルバムとツアー限りで解散しちゃうんですが、その後ジョンはWHITE SNAKEに加入して・・・
WHITE SNAKEも当時の洋楽知らない人からしたらハテナかもしれない。元々deep purpleというバンドの二代目か三代目のボーカルだったデヴィッド・カヴァデールという人が作ったバンドで、カヴァデールのソロプロジェクトっぽいおもむきもあり…結構メンバーチェンジがあるバンド。
deep purpleもすごく人気で有名なバンド。日本では昔缶コーヒーのCMに曲が使われていた。あと、住宅メーカーのCMにも替え歌が使われていた…
まあ平たく言うとWHITE SNAKEは既に相当な人気バンドだったって話。

ジョンはWHITE SNAKEで、サーペンスアルバスという、めちゃくちゃ売れたアルバムをボーカルのカヴァデールと作ったんですが、カヴァデールといざこざがあったのか、アルバムリリース前にバンドから解雇?脱退させられてしまう。この辺は結構色々確執があるらしいです。著作権周りもなんかややこしいとか・・・
まあその辺はおいといて、このThunder&Lightningもサーペンスアルバスも名曲揃いで、非常に良いのです。cold sweatとかIS THIS LOVEとか大好き。

その後ジョンはblue murderというバンドを自分で作ってアルバムを発表し、数回のメンバーチェンジを経てバンド名をSykesに変えてから出したアルバムの一枚が「20th Century」です。このアルバムの前に「LOVE LAND」というバラードオンリーのアルバムを作っていて、その次にハードな曲縛りで作ったのがこの20th Centuryという感じ。ハードロック好きな私みたいな人間にはたまらないアルバムですね。

課長王子のテーマ曲としてCautionary Warningを聴いたとき、ボーカルもすごいカッコいいなー、誰がボーカルなんだろう?って思ったんですけど、John Sykesが自分で歌ってるんですよね。声質がすごい良いんですよ。ギタリストなのに歌までこんなに上手いってなんでなん?ずるい!とか思いました。

歌も上手いギタリスト、というのが非常に好きで、きっとそんな風になりたかったんだろうなーと振り返ると思います。ギターボーカルが好きなわけじゃないんです。ギタリストが主体なのに、歌が上手いというのが好きなんですよね。なんでだかはよく分からないんですが…

SIAM SHADEのKAZUMAさん、DEF LEPPARDのフィル・コリンやヴィヴィアン・キャンベル、John Sykesなんかはめっちゃ聴きまくったし、影響を受けているんだろうと思います。
しかし、全員ハードロック系でテクニックもすごい人達なので、そうはなれないんですけどね…
ほんとやっぱりプロフェッショナルはすごいです。

ところでJohn Sykesは新アルバムを制作中ということで、しばらく前にYoutubeに新曲をあげていたりしましたが(すごい良かった!)
アルバムはいつ出るんでしょうか…まあ気長に待つしかないですね…

ということで、今回はJoh Sykesについて書きました。突然飛びますが、ねこつきをどうぞよろしく!

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