【実施レポート】オンラインアイスブレイク を試してみる会
『オンラインでもアイスブレイク ! ベスト50』という本をご存知でしょうか?
筆者の青木さんが、実際にいろんな人から教えてもらったり体験してきたオンラインアイスブレイク をまとめた書籍です。
山梨学院大学は基本、4月からは対面講座になります(2021年3月26日現在)。しかし、コロナの感染具合を考えるとこれからまたオンライン授業に戻る可能性はいくらでもあります。
そのため、オンラインワークショップや授業の際の引き出しをいくつも増やしておき、アップデートをしておきたいという想いがあり
というわけで、実際にやってみようと思い企画と実施をしました。
※僕は山梨学院大学の学習・教育開発センターに所属しており、大学内の学生メンター(授業サポートをしてくれる学生たち)にも案内をして実施をしました。
オンラインアイスブレイク 50!全部を試してみるのは時間的に難しかったので時間内にできるものだけやってみることにしました。
<オンラインアイスブレイク を試してみよう概要>
1:2021/3/26(金)13:00-14:30
(終わった後の雑談タイムとして14:30-14:50)
2:参加者数21名(社会人16名、山梨学院大学の学生5名)
<書籍の構成>
1:オンライン会議ツールに慣れるアイスブレイク(1−9)
2:お互いの理解を深めるアイスブレイク (10ー17)
3:体を動かすアイスブレイク (18ー25)
4:チームワークを高めるアイスブレイク (26ー33)
5:緊張が解れるアイスブレイク (34−43)
6:解散時に使えるアイスブレイク (44−50)
<実際にやってみた内容>
※全部の詳細は書きませんので、ぜひ本を読んでみてくださいー!
①◯◯さん、ようこそ(書籍内での番号1)
これはシンプルですが、zoomに参加された方々に、ホスト(主催者)が参加者一人ひとりの名前を呼びながら、挨拶や雑談をしていき、参加者全員がくるまで行うものです。
参加者へ「ウェルカム」の気持ちを伝えて暖かく場を感じてもらうかが重要になることや、接続確認も兼ねており、うまくマイクが接続できなかったり、ネットの調子が悪い時にアドバイスやサポートもできる目的にもなります(青木2021)
※内省メモ
このアイスブレイク は以前から僕も同じことをやっていましたが、「こんにちは〜」とか「お時間まで少々お待ちくださいー」とだけまででやることが多かったです。後、自分にその日行うワークショップや場づくりに対して余裕がないとできないかもと思いました。
そんなに積極的にやらなかった(雑談や)なぜなんだろう?と自分のことを振り返ると、一人ひとりと関わる際に、排他的にしないようにするのが大事と自分の中で思っていたからかもしれません。知り合いの時は話題が広がって、初めての方がいる時そんなに話の熱量が出なかったら、排他的にならないかなーって不安や自身の思い込みがあったんだなと。
今回はスタートするまでは、できるだけ名前と相手の方との会話を楽しみながらおこなってみました(知り合いが多かったので気楽にできたのもあったかもしれません)。
初めて会う学生さんがきたときもなるべく、話をしたり質問をするようにしていました。きっと緊張するよなーとか、ちょっとでも会話ができていると対人関係の緊張を下げて場に関われるかな考えていました。
参加者全員が集まった後に、目的、進め方を説明し次のアイスブレイク へ
②◯×ジェスチャー(書籍内での番号5)
文字通りですが、腕で◯、✖️を表してもらい、こちらの説明がわかるかや、接続が大丈夫かを確認しながら参加者の方に表現してもらいました。体を動かしながら、さらにオンラインで表現やリアクションを少し大きめにしてもらうことで、相手の状況を捉えやすくなる目的があります。
※内省メモ
これも以前からやっていたが、こういった些細なことの積み重ねが場を作っていくんだよなーと改めて。
③好物はなんですか?(書籍内での番号6)
こちらはチャットの練習にもなるアイスブレイク です。
「好物はなんですか?」の問いの答えをチャットに書いてもらいます。
チャットの練習にもなるし、出てきたものを主催者側で拾い上げてコメントしてあげるといいですね。書いたものを取り上げてもらうことで、その場へのつながりを感じることが出来やすくなると思います。
■好物は何ですか?で出てきた内容
たこやき! うに!歌舞伎揚 パン いくら じゃがいも もも メロン SAMURAIという店舗のスープカレー ドライフルーツ グラノーラ カレーライス めかぶ 舞茸の天ぷら いかの刺身 ちょっと思いつかない、、、抹茶チョコ choko 焼肉レタス巻き チーズちびちびしながらの山梨ワイン M&Mのチョコ めかぶは、みじん切りにして湯通しして、かつお節としょうゆです 舞茸の旬は9〜10月だそう
上記のコメントがチャット欄に出たのをみながら、僕が全部に一言コメントをしていました。
「ドライフルーツ!僕はマンゴーの好きですねー」
「じゃがいもは今日の参加者の◯◯さんの実家でじゃがいも作っているので、タイミングが合えばぜひ聴いてみてください」
参加者の気付き(チャットに書いてくれました)
1人ひとりが書いてくれたことを、書いた人の名前と、チャットについて読み上げる。また書いてくれた内容について共感したポイント、また主催者が知っている他の人との情報の掛け合わせを行ない、場に反映する)
④調子はどうですか?(書籍内での番号7)
これは名前変更の練習としても使えます。名前の後に今の調子が良かったら晴れマーク☀️、微妙なら曇☁️のように絵文字で表すことをしました。
これが面白かったのは、みんないろいろ工夫するんですよね。
お酒のマーク🍺で、昼間からお酒飲みたい。
⛺️で外行きたいなどなど。
※参加者からも
ケーキかわいい・・・笑
肉肉しい肉アイコンもいいですね
書いた絵文字で気持ちを当てるとかいうアイスブレイクもできそうですね
といったコメントがチャットに出ていました。
ここまでは全体でやっていきました
⑤チェックイン(書籍内での番号10)
そのまま、ブレイクアウトルーム に4人づつ分かれて、お名前と、今日参加した理由、前段で行った絵文字を踏まえて今の気持ちや調子を伝える時間を作りました。
※内省メモ
改めてオンラインだと余白がない。始まる前のちょっとした雑談や場に入っていく心構えって大事だなと思う。だからこそ、最初のチェックイン(大学の授業では雑談タイムと言ってました)は大切
さて、ここから実際にやってみたかったアイスブレイク を色々試してみました。
※下記の⑥−11はぜひ書籍をご覧ください。時間があれば都度追記していきます(2021年3月27日現在)
⑥オンライン借り物競走(書籍内での番号22)
⑦オンライン鬼ごっこ(書籍内での番号25)
ここから先は、当日参加してくださった方の中に書籍を持っている方がいらっしゃったので、その方々にやってみたいものを選んでもらいました。
⑧チャットでビックナンバー(書籍内での番号31)
⑨画面の四隅(書籍内での番号18)
※下記2つのスクショは⑨をやっている時の様子です
⑩手裏剣ごっこ(書籍内での番号23)
11イントロ・ドン!(書籍内での番号37)
12名無しの感想タイム(書籍内での番号47)
さて、最後に今日の振り返りをチャットに書いてもらいました。いつもチャットに書いてもらうことはやっていたのですが、今回はこの書籍の中にあったやり方を試してみました。
それは参加者に「名無し」に名前変更をしてもらうことです。全員が「名無し」になることで、誰がチャットに打ったかわからず、匿名性が高い状態になります。
そうすると、心理的安全が高くなり、普段最後の振り返りでは言えない感想が出やすくなります(ただし、関係性ができていないと、)
<名無しチェックアウトで出てきた言葉>
●体幹あって、まなびがありました
◯ 楽しかった^^
● 楽しくて参考になりました
◯たのしかったです
●楽しくおしゃべりできてよかった
◯使えそうなアイスブレイクがたくさんでした!
●体もほぐれるのは良かった
◯楽しかったけれど、あまり人を知ることができなかったのは少し残念
●目的別に補足してくれたので、やってみたいというモチベーションがあがりました。
● めちゃくちゃ楽しかったです!体を動かすワークが新鮮で、オンラインへの抵抗感が少なくなりそう。
◯ 楽しかったのと、とても勉強になりました。
● オンラインでも楽しむ!アイスが解けていく!を味わうことができました。
◯90年代イントロドンやりたい
●しゃべる話題を考えてくればよかったなぁ
◯後のワークショップに繋がるアイスブレイクは良いですね
●hanasitakotononaihitotachitotakusannhanaseteyokattadesu.
◯たかやなぎさんのーーーーーーーーーーがよかった
●鬼ごっこのときに話すのに困りました…
◯ 告白もできますね
●また練習会やりたい
◯名無しさん、好きです
●好きです
◯アイスブレイクを本題(テーマ)にスムーズに結びつけていけるとさらに効果が高まりそう。それを考えた上で選んでいくといいのかも
●あいらぶてっちゃん
◯浮気!?
●わたしも!
◯ てっちゃんのひげ
※内省メモ
大事な意見として、
◯楽しかったけれど、あまり人を知ることができなかったのは少し残念
こちらはうん、うん、そうだなと思いました。お互いを知るアイスブレイク を多めにやってもよかったかもしれませんね。
13 放課後タイム(書籍内での番号46)
終わった後は、「放課後タイム」として、20分ほど、余韻を楽しむ時間にしました。残れる人たちは残り、その日の感想や雑談をして終わりました。
これはオンラインのワークショップや会議などでよくあるかもしれませんが、終わった後にプツと切れてしまい、少し寂しい気分になったら余韻を味わくことが出来ないことがあると思います。そんな時のために、少し終わってからゆるゆるできる時間を確保しとくのも大事なポイントですよね。
最後に
ぜひ他にも面白いオンラインアイスブレイク がたくさんありますので、書籍をご購入して周りの人と試してみるのはいかがでしょうか?
青木さん、素敵な書籍ありがとうございました。
私自分が知っているアイスブレイク もありましたが、この本の良さはアイスブレイク の紹介だけでなく、青木さん自身が普段語れているようなワークの説明部分の例文にかなり価値があると思います。
ただワークをやってみようではなく、参加者の立場を考えて、尚且つなぜこのワークを今からやるのかの意図説明がかなり丁寧にされています。
僕も「皆さんの立場になって考えるとおそらく。。。だと思います、なのでこのワークを通して。。。。」など意図の説明や相手に共感していくコメントが大事だなと場づくりをしていていつも思います。
この本は、アイスブレイク 集とだけ捉えてしまうのはもったいないぐらい、青木さんの進め方の追体験もできるのではないでしょうか。
※最後にみんなで当日使ったものを写して記念写真
ぜひ、皆さんも色々試してみましょうー!
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